心と身体に働きかけるチェーンリフレクスで自然治癒力を開花するニシキモレメディ

2006.01.01

疲れた肉体と精神をしなやかに癒す「nikissimo アロマトリートメント青山」では､アロマトリートメントに独自のストレッチング法を組み込んだ「ニキシモレメディ」を開発したという。

この耳慣れない「ニキシモレメディ」って一体何モノ？　資料には「～日常生活の中ではほとんど意識することはない深層筋を動かし、全体の筋肉を活性化、疲労物質の除去を促すことができる～」とある。運動嫌いの私は筋肉という言葉を聞いただけでなえてしまいそうだが、どうやらただの運動ではなく、セラピストが手取り足取りクライアントの身体を動かしてくれるよう。詳しい話を伺うため、早速サロンへ向かった。

「人間の骨は複数の筋肉で繋がっています。骨盤、肩甲骨といった部分的な体操が広まっていますが、一番いいのは複数の関節や筋肉を同時に動かすこと。複数の筋肉を伸び縮みさせると、骨の位置を調整するのはもちろん、体内の血流とリンパの循環が良くなって老廃物を排出し、むくみが取れて細胞が若返る効果があるんですよ」とは、「ニキシモレメディ」の要となるストレッチング“チェーンリフレクス”の考案者、銅子正人さん。サッカー選手時代に椎間板ヘルニアを患い、スポーツトレーナーに転向し、以来、パーソナルトレーナーとして一流スポーツ選手やモデルなどのボディコンディショニングを手掛けるボディアーティストだ。

「ふくらはぎを細く」「ウエストにくびれを」など、カウンセリングでクライアントの「自分がどうなりたいか」を確認した後、オーダーメイド感覚でストレッチの組み合わせを考え、共同作業で美しい身体をつくり上げていく。クライアントはサロンへ通い続けるうちに自分の身体のことがよくわかるようになると同時に、自分の姿勢を意識するようになり、ライフスタイルまで変化していくという。ヨガやピラティスに抵抗がある人でも、これなら他力本願で美しくなれそうだ。

興味が高まった頃「チェーンリフレクスを体験してみませんか？」と声を掛けられたが、身体が硬いため思わず動揺。「硬さに合わせて行うから大丈夫です」という言葉を信じて、施術してもらうことにした。スイートルームのような一室に招かれ、いよいよスタート。仰向けで足を屈伸したり、左右交差したり「フッフッフッ」と、一定の呼吸法と併せてストレッチを行っていく。あぁ～筋肉が伸びるって痛いどころか気持ちいい！

セラピストからは「いい筋肉ですね。何かスポーツをやっていたんですか？　身体はおっしゃる程硬くないですよ」と思いもかけない一言を。身体の裏側も整えてもらって終了すると、30分の施術で効果はてきめん。背筋がピーンと伸びて万年の猫背が治り、自分の身体じゃないみたい。運動を始めてみようかな、と前向きな気持ちが湧いてきた。体験前は料金がちょっとお高いな、と感じていたけれど、終わった今は納得。そう、ここは表面的なリラクゼーションを目的としたサロンではなく、心と身体の健やかな潜在意識を呼び覚ましてくれるサロンなのだ。セラピストの方々から幾度も飛び出す“自然治癒力”という言葉が印象に残った。