「龍神様のSOS」 ~ 室生龍穴の超自然龍神 ~ 後篇

だーもー! 望月優次こと優次ちゃんこと、僕です。
彩楓の元へ龍神様からのSOSが届き、室生の龍穴神社へ行ってみたら拝殿の中に何かがいるみたいで、本殿を除く境内全体の氣が落ちていました。

龍笛を吹こうとしても吹けなく、とりあえず龍穴に行くことにしたわけですが、
さてさて前回の記事の続きです。

 

【動画から見たほうが早いわ】

https://youtu.be/s2slpekYcY4

 

【望月優次はこう思うんです】

願うことは悪いことじゃありません。
求めたければ求めればよいのです。
願いたければ願えばよいのです。
問題は、「あなたは本当にそこで願いたいのか?」です。
調理されたおいしそうなステーキが目の前にあったら、「食べたい」と思うのは自然なことでしょう。

しかしあなたが今、群れをなして大移動しているような自然動物の雄大な営みを、ヘリから俯瞰視点で見てるとしたら、
その中の一頭にフォーカスし、さらにその筋肉や内臓などの部位を想像して、「食べたい」と感じるでしょうか。

よほどお腹がすいていれば、思うこともあるかもしれません。
しかしそれはよほどの極限状態、飢餓状態という特殊なケースではないでしょうか。
ましてやそれを実行に移すとなると、莫大で膨大な手間と費用がかかりますよね。
ステーキを食べたければ、近所のステーキハウスに行ったり、あるいはスーパーで肉を買ってきてそれを調理すれば簡単に食べられます。
ステーキを食べたい人がステーキを食べるために
「異国の雄大な自然をヘリから眺めて生命のうねりを感じるツアー」
に参加して、他の参加者がヘリの中でそれぞれの感想を言い合う中で、
「俺はあの川の前にいる仔牛の肩を炭火焼きで食うわ」
と言ったら、やっぱりおかしいですよね。

 

【祈りのTPO】

ブッダは菩提樹の下で全宇宙との一体感を得て悟りを開きました。
その場所は、宇宙規模のエネルギーが降りてくる稀有な場所だったのだと思います。
室生の龍穴もまた、そのような場所だと思います。

宇宙空間に、惑星よりも巨大な龍が、地球をグルリと包み込んで浮かんでいる。
透明な体に、宇宙の黒が透けてみえるのか、龍自体が黒いのか、判然としないが、確かに龍なのだ。

そんな様を想像してください。
古来から人々はそこで祈り、瞑想し、己の魂の根源を感じてきたのだと思います。
魂の根源に立ち返り、触れ、思い出すような、そういうエネルギーを感じたとき、「あれが欲しい」「こうしたい」「こうなりたい」という我欲は出てきません。
そういう願いはあくまで一個人という枠の中に意識が収まっている状態で出てくるものだからです。
我欲が悪いということではありません。
我の外側を感じているとき、人は必然として我欲を感じないということです。
だから自分が今、ステーキハウスにいるのか、自然を俯瞰するヘリの中にいるのか、
ステーキのメニュー表から顔を上げて、自分の目で確認するのがいいのです。
そこがステーキハウスなら、堂々と食べたいものを注文すればいいし、ヘリの中なら自然の雄大さを楽しめばいいのです。
それが、自分の五感、あるいは六感でその場のエネルギーを感じるということではないでしょうか。

 

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