ココロセラピストが語る!?『引き寄せの法則』ザ・ビギナーズ~「心臓を捧げよ!」の世界観から学ぶ~

引き寄せ

進撃の巨人

今更で驚かれるかもしれないが、最近『進撃の巨人』にどっぷりハマっている。完成された世界観に、どんどん引き込まれる。偶然にも、近々ファイナルシーズンがアニメ放映されるらしく(この記事が、あなたに読まれているころには過去の事になっている?)、それもまたラッキーだと思う。ファイナルシーズン直前に、意図したわけではないが、そこまでの作品をほぼ観ることができた。

リアルタイムでファンたちと盛り上がれなかった、という残念さは微妙にあるにはある。だが、僕は流行が去ってしまったものをマイペースで楽しむスタイルが好きだから、今、このタイミングで進撃の巨人という面白い作品にハマれたのもまた、引き寄せの力が働いたのかなと思っている。

進撃の巨人と引き寄せの法則

自分の趣味を強引に引き寄せの法則にこじつけようとしている、と言われればそれまでだが、僕はこの作品を深く堪能することで、自分の中で引き寄せ力について改めて学びを得たと思っている。「え? あんなダークな世界なのに、引き寄せ?」と思うかもしれない。だが、僕は、だからこそ、引き寄せについて考えさせられたのだ。

進撃の巨人のあらすじは、至ってシンプルだ。人食い巨人がいる世界で、人間たちはそれに怯えながら壁の中で生きていた……という話だ。引き寄せが可能なら、巨人なんて物騒なものには出会わず、無関係で、問答無用でウハウハした生活を送れるはずだと思うかもしれない。だが、ハッキリと言おう。引き寄せの法則をそのように解釈しているほど「引き寄せが、うまくいかない」とか頭を抱えて悩みだすのではないだろうか。

何度も同じ話をしてきたが、引き寄せの法則とは一瞬でどんな願いでも叶ってしまう魔法のツールではない。そういう魔法のツールも存在するかもしれないが、そういうものを知っている人がいたら、それこそ、みんなのために情報をシェアして欲しいと思う。というか、僕が知っていたら、おそらく隠さずに教える。

どんな絶望的な環境でも、主人公に限らず登場人物の多くが、自分の人生を自分なりに前向きに生きている。そこが僕が進撃の巨人にハマった理由のひとつだ。真面目に生きていても、巨人に食われてしまう人もいる。踏み潰されてしまう人もいる。勇気をもって巨人に立ち向かえば、どんどん強くなって巨人にも負けず生きていけるかというと、決してそういうわけでもない。リアルな話と共通するのは、100%思い通りの世界設定があって、自由気ままに、望むだけ願いが叶ってウハウハできる環境に僕たちは生きていないということだ。

引き寄せの世界を量子力学的にどうこう語る人もいるが、僕は実はよくわからない。文系だからというわけでもないが。ただ、僕たちは無条件の世界に生きているわけではない。それが、前世で自分が決めてきた、自分が望んで付けた条件だと言われようと何だろうと、覚えていないのだから、知ったことではない。

とにかく、今、おかれたこの状況下で、自分自身がどう生きるかこそが大切だと僕は思うのだ。たとえ、この世界に本当に人食い巨人が存在しようとも。人の数だけ考え方や想いがある。そんな中で、自分自身のQOL(人生の質)を少しでも良くしていこうと前向きに生きていこうとする姿勢こそが、引き寄せの再前提条件だと僕は思うのだ。

僕が気に入った世界観

僕がこの作品、世界観を気に入った理由の1つに徴兵制度がないことだ。あるのかもしれないが、少なくとも作中には登場しない。巨人から世界を守るために存在する兵団は、例外を除いて、たぶん志願者だけだと思う。志願者が試験を受けて自分の意思で兵士になる。

逆にいえば、無理に巨人と戦う必要はないのだ。そこが、とても気に入った。どんな未来を引き寄せたいかを自分で選択できるのだ。さっきも言ったが、兵士になれば生き残れるわけではないし、普通の街の人として暮らしても命の保証があるわけでもなんでもない。

主要キャラのアルミンのセリフにこのようなものがある。「100年壁が壊されなかったからといって今日壊されない保証なんかどこにもないのに……」と。人々は巨人に襲われないために城壁都市で生活している。だが、だから安全とは決して言えないのだ。

だから、「国民全員で命を賭けて巨人と戦おう!」という流れにならないところも好きだ。できるだけ巨人と関わらないように意識して生きるのも自由なのだ。どういう選択をし、どういう決断をしても、正解かどうかはわからない。誰の言うことが正しいのかもわからない。壁の中で暮らしていれば平和だと思い込ませようとする人がいるかもしれないし、そう思うことでしか生きられない人もいるかもしれない。巨人と戦う意志がある人が偉いかといえば、たぶんそうでもない。

作者の意図とは違うかもしれないが、僕は、みんなが偉いと思った。狡猾に生きようと、まっすぐに生きようと、勇敢に生きようと、みんな各々が、一生懸命自分で考え、自分の中で想いを馳せ、そうやって生きているのだ。だから、巨人だけではなく、当然のことながら人間同士でも対立や派閥は発生する。

そんな世界でもアルミンは、壁の外には海があって、もっと世界は広がっていると信じて、それを見てみたいと願い続けた。巨人という大きな障害こそあれ、アルミンは、それはそれとして、その先の自分の願いというかヴィジョンを持っているのだ。

僕たちは、というか、僕だけかもしれないが、少しでも辛いことがあると、直ぐにへこたれてしまう。だが、だからこそ、その先の、望む世界を思い描き、引き寄せ続ける習慣が大事なのだ、と思う。というわけで、まだ最終回を知らないが、とても楽しみだ。





  

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