ココロセラピストが語る! 職場をかき乱す人たち ~被害妄想にとりつかれていませんか?~

ヒトは神様ではないのだから……

冷静に考えて欲しいのですが人間というのは結局、自分のことも他人のこともわからないのです。
家族、親友、恋人。親しい間柄の人のことだって突き詰めれば、ほとんど理解しきれていないのです。

すべては「たぶん、そんなところかな……」という予想でコミュニケーションのバランスを保っているのです。
突き詰めて考えれば、人はひとりひとりみんな違う価値観を持っています。
個性を持っています。
対立する意見や思想だって少なからず持っています。
でも、それを理解したうえでバランスを取っていられるから関係性を保てるのです。
バランスが取れれば「相性が良い」、取れなければ「相性が悪い」と表現するのです。

相性が良い場合だって結局100パーセント、相互理解しあえて意気投合できる相手なんて存在しないのです。
でも、それで良いのです。

特に仕事仲間というものは必ずしもみんながみんな親友ではありません。
将来のヴィジョンだってまったく違うと思います。
何を考えているかなんて時間をかけていかないと簡単にはわかりません。
でも、誤解しないで下さい。仕事仲間は敵ではないのです。
だって好き好んで自分の職場に敵を作って何の得になるというのですか。
親しくなくたって敵とは限らないのです。
まずは人間関係のバランスを取る。
それだけなのです。

人は神様のように全知全能ではありません。
だからこそ、相手を思い遣ったり、気遣ったりするのです。
尊重するのです。
そうすることで、人間関係の距離を縮め、信頼を勝ち取り、バランスを取っているのです。
それが絆だったり、友情だったりするのです。

能力だってそうです。
人は得意不得意があります。
個人差もかなり大きいです。

相手が持っているのに自分が持っていない能力だってたくさんあるのです。
努力でも補えないことだってたくさんあるのです。
だからこそ、人は協力しあって生きているのです。

だから、被害妄想によって自分や相手を勝手に悪く思い込んでしまうということは、自分の手で信頼関係を破壊しているのと同じことなのです。

もちろん、相性が悪い場合は本当に相手を嫌っていることもあります。
でも、「相手が自分を悪く思っている」のではなくて、本当は自分が相手を嫌っている、もしくは警戒対象として見ているのではないか自問自答してみて下さい。
どうしてもわからなければ本人に聞いてみるのがいちばんです。
「私は、○○さんに××と思われているんじゃないかと心配なんです……」と。
おそらく笑って終わると思います。
万一笑えない事実が発覚したら、それはそれで事実がわかったのですから冷静に対処すればいいのです。

被害妄想は何のメリットもありません。
だから、必要以上に相手や自分を悪く思わないで下さい。
時にはぶつかったり、自己嫌悪に陥ったりすると思います。
思わず、八つ当たりしてしまったり、愚痴ったりすることもあると思います。
失敗もあると思います。
でも、それで良いのです。
人間は永遠に未熟なのです。
そんな中で、自分のできる範囲で自他を思い遣り、少しずつ絆を強めて行けばいいのです。

そして、それでも「ここは私のいるべき場所じゃないな」と思えたら、良いか悪いかではなく自分が別の場所に移動する時期なのだと解釈すれば良いのです。

被害妄想の世界から抜け出し、現実を見て下さい。
現実は厳しいかもしれません。
でも、被害妄想の世界よりも、ずっと優しく楽しいですよ。

僕は、こうして楽しんで執筆をしていますが、これはステキな編集者さんたちがいてくれて、ステキな読者さん(あなた)がいてくれるからこそです。
被害妄想から解放されると、感謝の気持ちでいっぱいになりますよ。

みなさん、いつも本当にありがとうございます。

 

《ココロセラピストTATSUMI さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E5%B1%B1%EF%A8%91%E9%81%94%E5%B7%B3/?c=6713