自分を変えたい人に教えたい3つの呼吸法〜呼吸とアロマテラピー

呼吸というのは、全ての人が毎日行っていることです。

こんにちは、香りで心を読み解く専門家、精油の翻訳家藤原綾子です。

初夏から湿度が少しずつ上がり、なんとなく気分が落ち込んだりします。
そんな時、皆さんはどんな風に気分転換をしていますか?

今日は呼吸とアロマテラピーのお話。

 

■ 呼吸の目的と呼吸法

呼吸は、自律神経と関係が深いことはよく知られています。
日中には、「逃走」「闘争」の神経と言われる交感神経が優位になり、呼吸は浅く、回数が増えます。
それは、酸素を多く取り入れ、脳や心臓の働きを高めるための働きです。
しかし、この状態は長く続けることはできません。
疲れてしまうからです。

そこで私たちは「休息」の神経、副交感神経にスイッチを切り替え、次の“戦い”に備えなければなりません。

ところが、このスイッチがうまく切り替わらないと、心身ともに休息が取れず、いつも倦怠感や不調がつきまといます。

例えば、風邪をひきやすい、寝ても寝ても眠い、朝食をとることが少ない、物忘れや能率の悪さを感じる、月経不順、更年期障害を感じる、という方は、もしかしたらこの「スイッチの切り替え」がうまくできていないのかもしれません。

というわけで、スイッチの切り替えに「呼吸」が役に立ちます。

昔から言われる「深呼吸」です。
交感神経の浅い呼吸に対して、深い呼吸は副交感神経にスイッチを入れやすくなります。
呼吸には色々な方法がありますが、今日はこの3つをご紹介します。

1) 腹式呼吸
呼吸は「吐いて」から「吸う」というのが自然な方法ですが、この時に口で吐いて鼻で吸う。というのが深い呼吸を作りやすい方法です。
8秒吐いて、3秒吸う。
をゆっくり繰り返します。
この時に、肺の下にあってお腹の上の方にある「横隔膜」を意識してみます。

息を吐く時には、横隔膜を下げてお腹をへこませます。そして吸う時には、横隔膜をあげてお腹を膨らませます。

ゆっくりと深い呼吸は、自律神経を整え副交感神経にスイッチを入れてくれます。

この腹式呼吸ができると、お腹の真ん中にある「乳び槽」というリンパの流れをよくして老廃物を排泄してくれる器官を刺激することになるので、心も体もスッキリします。

2) 胸式呼吸
腹式がお腹をへこませたり、膨らませたりすることに対し、胸式呼吸はお腹をへこませたまま行うことで、適度な緊張感が生まれ、リラックスというよりリフレッシュが得られます。
そのため、この呼吸法は、交感神経が優位になると考えられます。

副交感神経にスイッチを入れなくちゃいけないのに、交感神経優位?と、思われるかもしれませんが、自律神経は「シーソーの関係」と言われていて、どちらかが高まるとどちらかが低くなります。

シーソーですから、一番上に行ったら下がります。

というわけで交感神経が中途半端に入り続けているようならば、このような呼吸法で交感神経をしっかり高めてリフレッシュしたところで、緊張をほぐそうと副交感神経が働き始めることを待つのも手段の一つです。

3) 瞑想の呼吸法
気功の瞑想では、鼻で吐いて鼻で吸う呼吸を繰り返します。
臍下の「丹田」と言われる、エネルギーセンターから深く息を押し出し、再び「丹田」に深く息を吸い込みます。
口を使わず鼻だけで呼吸をすることで、意識を呼吸に集中しやすく、深いリラックスを得ることができます。

 

■呼吸器系精油

呼吸をする時に、精油を使うことでより自律神経だけでなく呼吸器に働きかけることもできます。

〈自律神経を整える精油〉
ティートゥリー、ネロリ、ラベンダーアングスティフォリア、カモマイルローマン、クラリセージ、ゼラニウムローズ、ラヴィンツァラなど
香りを嗅いで、ああ落ち着く。とか 気持ちがいい。と思った香りが、今の自分にとって必要な香りです。

特に自律神経のバランスが失われているときは、頭より感性、感覚を信じてみる。ということも大切なリセット方法です。

〈葉から採油される精油〉
植物は、葉によって光合成を行い、空気中の二酸化炭素を吸収し酸素を吐き出しています。
まさに、植物の「呼吸器」です。
したがって、葉から採油される精油の多くは「呼吸器」「呼吸」を整えてくれる作用があります。
ティートゥリー、ユーカリ、プチグレン(オレンジビターの葉)など

〈瞑想のための精油〉
瞑想の呼吸法では、自律神経だけでなく少し精神性を高める精油を選んでみるのも面白いかもしれません。

瞑想の代表的な精油は、サンダルウッド、ベチバー、フランキンセンス、ミルラなどですが、チャクラを整える精油としては、アンジェリカ、ネロリ。
さらに第8チャクラとも言われる、ハイヤーセルフと繋がると言われているエレミラベンダーアングスティフォリアを使うことで、呼吸をしながら自分を見つめ、さらにハイヤーセルフからのメッセージを感じ取ってみてはいかがでしょうか?

呼吸というのは、全ての人が毎日行っていることです。
この習慣を少し意識的にするだけで、気分を変え体調を変え、そして深い瞑想で自分自身を変えていくことになります。

この3つの呼吸をぜひ実践してみてください。

 

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