Trinity vol.31 本田健 幸せな小金持ちになる

Trinity vol.31「お金と幸せに愛されるマジメな話」企画で、幸せになる働き方について教えてくれた本田健さん。そのお話のなかには、ぜひ実践したいシンプルなお金との付き合い方、仕事への取り組み方、豊かさの原点などがたっぷりと盛り込まれていましたよね。それでも、取材させていただいた内容からするとごく一部。誌面には載せきれなかった、まだまだ聞きたいお金と幸せのお話を前後編に分けてご紹介します!

 

Q1.お金持ちになるためのというものはあるのでしょうか?

そしてそれは人格に比例していると思いますか?

以前、年商が 100 億円という社長と話していたのですが、年収 100 億と聞くと相当お金持ちだと普通思いますよね。けれど、年商 100 億円ということは、経費もたくさんかかるということです。月で 10 億、 1 日で 3 千万。ちょっとお茶をしている数分の間にも 10 万円くらいずつ稼がなくてはいけないわけです。「年収 100 億円の社長って凄いな」と思うけれど、じゃあ 1 日 3 千万円稼げるかと考えたら、それだけで気が遠くなりませんか? それがお金の器です。1日、2、3万稼いで、2、3万使うという人生なのか、1日20、30万稼いで、20、30万使う人生なのか。年商1000億の会社を経営している人なら、1000億のお金が流れていくわけです。そのストレスに耐えられるかどうかだと思いますね。そのお金のエネルギーに耐えられる人と耐えられない人がいる。同じように、お金のもらい方でも、ちょっとお願いして100万円もらって普通にしていられる人と、「100万円ももらったら、身体でも魂でも売ります」という気分になってしまう人もいるかもしれませんよね。器と人格は関係ないと思います。お金持ちになることと人格者であることは関係ないですね。お金を持っているかいないかというのはお金の器であって、人格ではありません。

 

Q2.多くの人が、小金もちにはなれるかもしれないけれど、億万長者にはなれないのでは?と思っていると思います。本田さんはどう思われますか?3.4年あったら人は変われますし、自分らしい人生を掴むことは3年あればできると思うんです。自分らしい生き方をし始めて、周りの人から応援されることができることが、幸せな小金持ちのライン。これは誰でも超えられる可能性はあるかと思いますね。一番の問題は自分にはできないと思ってしまうこと。僕はセミナーでも講演会でも「誰でもできる。その人が信じれば」ということしか言わないんです。そうすると、その瞬間に分かる人っているんですよね。「あ、私にもできる」と思った人から変わっていけばいい。ポップコーンのように、一番最初にはじける人がいたら、「あ、じゃあ次は僕が」って……。実際、僕が「セミリタイアしたいんだ」と言ってお金を稼ぎだしたら、「あんなに学生時代ボーッとしていた奴が稼ぐなら」と、次々と周りがセミリタイアしていきました。あとは考え方の違いです。何のために働くのか。会社を大きくするためなのか、自分は本当に自己実現するために働くのかで、全然働き方が違うはずなんです。変わるか変わらないかは本人の気持ちだから、神の領域。ただ、3.4年あれば人は変われるんですよ。

Q3.お金に好かれるためにできることは何でしょう?お金を回すのが上手い人はいます。お金儲けのチャンスを誰かに与えてあげるというのもそうだし、誰かに対して奢ってあげたり、プレゼントしてあげる……。とにかく何か流れを作り出すのがうまい人。そういうことができる人にはお金が返ってくるんです。たとえば2人の友達がいて、一人はちょっとご馳走してくれたり、プレゼントしてくれる人。もう1人はワリカンという場合、何かいい情報をゲットして誰かに教える場合、どう考えても普段良くしてくれる人のほうにいきますよね? 普段からおすそ分けをくれる人のほうに返したいと思うものなんですよ。情報もお金も。だから一番に与えられる人になれるかどうか。20代の頃から言われていたのは、何かチャンスがきたら、友達の仲で「最初にあいつに伝えてあげなくちゃ」って思われるような人になれということ。その人のなかで、一番大事に思ってくれる人になるような行動ができるかどうかです。 これは人格というよりは、人間関係が上手かどうかということ。やっぱり、すべてのチャンスや情報は人からしか来ないですからね。そして、人格が練れているというよりも、人が好きかどうか。この人が好きだと思ったら、何かしてあげたいじゃないですか。好かれたいなと思ったら、その人にしてあげたいなと思いますよね? 結果的にはノウハウではないのかもしれませんが、どれだけの人を好きになって、どれだけの人に好かれるかということだと思いますね。

<Profile>

本田健 神戸生まれ。経営コンサルティング会社をはじめ、複数の会社を経営する『お金の専門家』。娘の誕生をきっかけに、30代前半で育児セミリタイヤ生活を開始。育児の傍ら『お金と幸せ』をテーマにセミナーや講演会を行う。『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)などの著作の累計発行部数は300万部を超える。

 

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