KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~PART 11 誕生クサカセイバー! 後編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第10話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

そうだ。
おそれず照彦
「お前はこの場所で、新時代の救世主になれ!」
その声は、初めて女神の声で僕を試し、そう宣言した。
「それか、剣を持つこともできずに、死にさらせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
天から雲を割り、電撃が周囲に落っこちる。ひぃいっ!
僕はあまりの恐ろしさに、しゅういがこわくて足をすくめる、たっか! このばしょたっか!
なんちゅう高さやねん。と関西人でないのに関西弁になる。それほどたっか!いねん笑
テルヒコ、私の言うことを聞け。
そのサカホコ、アメノムラクモという。
またの名を、草薙の劒じゃ!
日本を救うその劒は、神が認めたただ一人のものしか持つことは許されておらぬでなあ…………!
どうじゃ照彦殿。
おまえ、きりかえしてみい。
お前の人生に。
いいやあもとより!
この世そのものに!
神ですら愛や善を裏切る真のない弱肉強食の世の中を
照彦! おまえはこの劒を握り、ぶったぎることができるかのう?
それともおまえにゃむりか?
おまえにゃできんかのう? てるひこ。
まあそうか。お前程度のたかが下等生物の人間には、
死のうとも誰も困らぬ、その程度の地獄に落ちておる人間には、誰も悲しむものも、喜ぶものもおるまい!
なら死ねばいいのじゃ! そのほうが神もけっこうじゃ。
「おまえのかえりをまっているものなど、どこにもおらぬでのう!」
そう残酷な言葉を突き付けられた先に、照彦は、神の言葉ということを忘れ、我を忘れてしまった。
「あははははははは! もつか、もてぬか? わしの命令を試すか? わしの命とあらば、おそれず持てるか? 照彦!」
「…………」
「おい、てるひこ!」
「さっさと持て! 死にぞこない!」
ぅぅうおおおおおおおおおおおおお!
「おれは、おれはこの世界を変えてやる!」
僕は変えてやる。この糞みたいな、蛆虫以下の最高最大の低次元の
ゴミにも勝る醜さをデコレーションしたそんな下利便以下の最大最悪この世界を!
こんなに自己中心的な人たちばかりの、誇りたくない恥ずかしいこの国をぉおっ!
ぼくは、ぼくは、ぼくは……
「怖いのか! ゴミ!」

…………正直言って、怖い。僕が神様の剣を持ったら、僕が地獄に落ちて罰が当たってしまうのじゃないかしら……
僕はただの人間だ。神様の命令でも、ほんとうについていっていいのか
「はっはっは! そうじゃよ! おまえにしてはかしこい!
おまえの命がその程度じゃから、試しているのかもしれぬなあ? さあ、どうじゃろ?
神の意思を継承する選ばれたものはその劒を持つことを認められているが
その劒を持ったものは、基本的に神の怒りに触れ、雷撃を受け地獄に落ちる!
神の意思に沿わないものか、それとも神が認めたものか……」
さあ! 試せ照彦! その劒を握れるか!
照彦は、逃げた。
だが、あの時コンビニでストレートをかまし損ねた後悔を思い出した時、女神は言った。
「おっにげ……!」
女神の当ては外れた。
草薙の劒、サカホコは、剣道の竹刀を放棄し握れなかった照彦の手によって、試合中相手を打ち負かすことすらできなかった
虫も殺せないびびりの照彦の手によって握られている。
この状況、天国と出るか地獄と出るか。
「お前、これから先地獄に落ちるぞ。」女神は言った
照彦は地獄に突き落とされる気持ちとなった。が、この時照彦は一気に笑顔になった。
「そうですよね、ぼくだから。……わかりました! ならば、おとしてください! いきます!」
心の中で、僕にできる最大のことがあれば、みんなの役に立つ方法で、僕を流してください……
そう祈って、自分が死んだ後のことをかんがえながら、照彦は安らかな気持ちで握った。