KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~PART 5 旅立ち 後編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました!  トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第5話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

天に鏡が出てきて、彼の人生のすべての所業が映し出され、鏡は鬼の顔になった。
閻魔の鏡か。「ははは! きさま、日下部照彦というおとこだな! おまえほっそりしているが一応男だろう! ついてるものはついてるはずじゃ!
ちょっとした根性試しをしてみるか!」
鬼のような閻魔のようなそれ、は強い表情で言う。「おまえ、ついてるなあ! ついてるじゃろう!」……二度言わなくていいよ! 僕は赤面した汗
ぼ、僕だって男である。鬼にビビッて何もできなくてどうする。
「てるひこお! いいか! 奴ら魔界からの手のものはこのように本性は怪物だ。
クリーチャーだ。いくら欺き続けても、ときとして人が天の存在になることもあれば、人ならざる魔物へと変貌することだってある。
世間では評価を受けるものでも、それが善い人物であることもあれば、反対に魔物であることもあるのだ。
ほら、あいつをみろ!「あっ、角……」人の頭に、角が……「鬼退治と洒落こんでみてはどうだ?」
あんたに言われても説得力がないなあ……善悪入れ乱れるような状況に僕は困惑してしまう。
その正体は一見しただけでは、すぐにはなかなかわからない。だが……この世界では、それが分かってしまうのさ。」
「ちが、わたしはにんげ……」
そこにいた人々はだんだん豹変し、すると周囲にいた助 けてほしいとすがっていた人間すべてを取り込んで、
罪のある人、ない人、無造作に合成し醜いぶよぶよした肉の塊となって、化け物となった。
最終的に、総勢9体……。「おまえの練習相手に、いい体操となるだろう、照彦……私の自己紹介は後でする。まずはやってほしいことがあるなあ」
……いったいこいつらはなんなんだ。僕の悪夢に終わりはあるのか? なにがなんだかわからない
ただひとつわかったことは、これまで自分が悪い精神を持った人々だと思う存在は、
この世界ではどうやらそれが隠すことができないのであって、どうしても姿かたちに影響してしまうようなのである。
だがその時はそういう仕組みはわからなかったので、ただただたじろくだけだ。
こいつは、とんでもないところにきちゃったなあ……
「うわあ…………」ぼくははっきりいってもらしそうだった。情けないが、本当に危機的状況になると、人間なんて腰が抜けて
何もできたものではない。こわい、にげだしたい。
「ちょっと……九字でも切ってみろ。お前の指は竹刀なんかよりも効くかもなあ……」
「へ?」

くじだよ、くじ! 魔物をおはらいするのだ!
「じぶんでできないのか! このヘタレ! からだをかしてみろ! それでも男か!……おまえは姫様のさがしていた……まあいい!」
腕が勝手に動き、声が勝手ののどをついて出る。
「これはのちに剣にかわるぞ、おまえがそれそのものなのだからな!
くさなぎ
うっうわあ! 腕が勝手に動く!
一瞬にしてそれは真空を割いた。
「これはお前にとっての守り刀だ!……リン・ヘイ・トウ・ジャ・カイ・チン・レツ・ザイゼン!」
手が光り目の前にいる生き物を十字に切りさばいていく
一瞬、僕の目の前に、草原を駆け回る少女の映像が映った。
びゅん! そして草を薙ぎ払う一厘の輝きが光った。

なにこれ?
く……さ…………⁉︎
くさなぎ。老人は笑った。
……草薙って?
格子状の光とともに、それらは分断された。
どしーん! という重量のある音とともに、怪物は人の姿へ戻り光の玉となった。
「これで 彼らの力はしかるべき世界へと転送された。まあこれからだが、相手はこれで”改心する”可能性がひとつ開かれたってことかな……」
こんな方法で? これでよかったのか⁉︎
野蛮だが、それもここでは方法の一つ。と老人の声はいい
「その球を天国へと、ちから一杯投げろ!」

「照彦! かれらを幸せにすることを想像して、思いっきりやりなさい……!」
目の前に光の世界があり 扉が出てきた
僕は生存本能のようなもので
どうやらここは罪びとたちの棲み処なんだ、刑務所のようなものなんだと直感的に理解でき
総勢9つの玉を光の世界に投げ飛ばした
するとそれらが9の龍のような、ドジョウのようなビジョンになったかのようにみえた
(人は皆龍の子なのだ……)という声がした。
彼らはそれから行方が分からなくなった。
そうすると、おじさんは次の指令を出した。「テルヒコ! いま送り届けた奴らは序の口だ。これからちょっと、地獄めぐりをしよう。私もついてくる」
するとめのまえに、ハットをかぶったおじさんが黒い蝙蝠のようなコートを着て、杖を片手に肩をポンと叩いた
「やり方は先ほど説明したとおりだ 。これを使いなさい」
片手に剣の絵を描くとそれは…………大きな警棒になった。
「照彦、地獄よりの”切り返し方”をおまえに教えてやろう」
これが人生初の、剣を持てなかった僕にとっての勇気の生還劇の一歩であったのかもしれない。
それか、新たな地獄への扉をたたいた一歩であったか……

 

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