生まれ変わりの仕組みを理解すると、生きる目的が見えてきます(後編)

※この辺の話をさらに詳しく書いた本「視えない世界はこんなに役に立つ」を、昨年、ヒカルランド社から出版しています。

※この記事は前々回からの続きなので、今までの分を読んでからこちらをお読みください。

前回の記事で、時間があって、レベルの違う相手と簡単に会える世界で過ごす意味を書きましたが、今回は、個人であるということに焦点を当てます。

 

人は相対性の中で自分を理解する

あの世に行っても、その界層によっては地球で生きていたときと何も変わりがありません。
唯一の違いは、もう死ぬことはないということです。
食べなければお腹がすくし、怪我をすれば痛いし。
とは言え、ずっと食べなくても死にそうになるだけで、実際にもう一度死ぬことはないし、怪我をしてもいつの間にか治るのですが。

行った先があまり下の界層でなければ、気がついたらその世界の共通語が話せるようになっているという、この世にはあり得ないことが起きます。

さらに上の界層ではテレパシーが通じてきます。
この状態とこの世を比べると、他人と自分との関係が完全に異なって来ます。

まず、共通言語があるというのが何を意味するかを考えてみましょう。

 

言葉は人を造る

私は英語を話しますが、話す内容を日本語で考えてしまうと、「向こうの人はそもそもこんな考え方しないよな。どう訳そう?」と悩んでしまいます。

言葉はその人の思考形態と密接に結びついています。
特に日本語とは語順が基本的に逆な、英語やその他の欧米言語を使っている人たちと、日本人の考え方はかなり違います。

例えば日本語は頻繁に主語、目的語を省略します。
もちろん英語でも、本当に明らかでしょうがないときには主語、目的語を省略しますが、日本語ほど頻繁ではあり得ません。

このような言語の違いから何が生まれるかというと、日本人は「これくらいなら言わなくても分かってもらえるだろう」と思って言わないことが、欧米人には言われるまで全く分からないというすれ違いが生まれるのです。

また、日本語の語順に合わせた思考として、日本人はメールの最後に大切なことを書く習慣があります。
これが欧米人にはなかなか通じません。
彼らは、メールの最後に書いてあるのは付け足しで、最初に書いてあるのが重要な事だと思うのです!

 

この世ではテレパシーを使えない

この世ではテレパシーを使えないため、プライバシーを楽しめます。
逆にこの状況は、相手の考えを知るには、とことん相手を理解し、相手の気持になって考えなければならないことを意味します。
それがスマートに出来ずに、人類は今までたくさんの戦争を起こしてきました。

とりあえずは言葉が通じる相手でも、相手を理解しようとせずに戦う。
同一言語を話す人たちの中である程度の結束が出来てくると、今度は他の言語の人たちと戦う。
昔の人たちは、いくら外人だとは言え、彼らは何でこんなに考え方が違うのだ、と悩んだことでしょう。

そうした戦争、あるいはちょっとした小競り合いを繰り返しながら、色々なことを学ぶのが、この世で生きている意味の大事なひとつと言えます。
自分と違う相手がいることを知るのは、自分というものをさらに理解する材料となります。
地球では魂が分断され、相手を通して初めて、深く自分を知ることの出来る環境が用意されているのです。

 

この世で生きる意味

この世で生きる意味を3回に分けて考えてきました。
基本的な目的は、新たな体験を積み、新たな感情を知るためと言えます。
そのために、時間で区切られた、互いの心が通じない、あの世では会えないレベルの人たちとも簡単に会える、この特殊な地球に来て、何らかの新しい発見をして行くのです。
その発見は愛の方向性だけではなく、新しい残忍性の発見だったりもするでしょう。

一方、個人個人の視点から見れば、毎回それぞれの生きる意味があります。
ある人との関係性をやり直したいために生まれて来る、苦難を背負うことによって精神性をジャンプアップさせるために来る、贅沢の限りを尽くしたら何が起きるのかを知りたくて来る、などなど。

中には変わり種で、単にこの世が面白そうだったから来た、というのもいます。
このタイプは他の惑星で生まれ変わりを繰り返して来た魂に多いようです。
こうした異星人系では、地球の環境をもっとよくしたいという、大きな視点で生まれて来る魂もいます。

このようにいろいろと各自の目的がありますが、根本的な、大きな目的と言えばそれは、グループソウルとして新しい体験を積むこと。
これに尽きるでしょう。

ちなみに、グループソウルの目的に合っているとは言え、なかなか認めることの出来ない生き方があります。
例えば、アドルフ・ヒトラーがそうです。
こうした生き方については、またそのうち文章を書くことにしましょう。

※言葉が大切で、言葉は人を創ることを歌った歌「Words」が、SemanaのCD『Iris』に収録されています。ご試聴はこちらで。(http://semanams.wixsite.com/semanams/music

※この辺の話をさらに詳しく書いた本「視えない世界はこんなに役に立つ」を、昨年、ヒカルランド社から出版しています。

 

《冨山詩曜 さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/semana/?c=126073