日常生活の中で簡単にできる「身近な開運術」をお届けしています。
連載36回目のテーマは「住む人の心」です。
今日は家の中をながれる「気」についてお届けしたいと思います。
家相などの風水的な視点ではなく、そこに住む人の心次第で「良いながれになる」ことを、体験談を交えてお伝えします。
以前とある神社へご神水をいただきに参拝しました。
その時に、食あたりならぬ「人あたり」をしました。
最寄り駅から徒歩20分以上かかるのですが、恋愛成就で有名な神社で、平日でも多くの参拝者が訪れていました。
境内には湧水が等々と流れています。
人工で造られた小川「祓いの川」があり、その場所で、和紙で作られた人形「ひとがた」を流して、心身の穢れを祓い流してくれます。
私の目的は「ご神水」をいただくことで、事前に問い合わせて、職員のかたの対応を声で確認をして、「行くのか? 行かないのか?」を決めるようにしています。
とても対応がよかったので、安心して出かけました。
境内に到着をして、木製の巨大な鳥居をくぐり中に入ると、久しぶりに頭がくるくる、目もくるくる「グルグル回り出して、酔っぱらった感じになり、気分が悪くなりました」。
職員のかたの対応も悪くなく、湧水も良質な水なのに、グルグル状態で「一人酔っ払った感覚で気分が悪い。一体なぜ?」と思い、辺りを見渡すと、カップルやご夫婦で参拝しているかたがほとんどで、一人での参拝者が少ないことに驚きました。
「そうか、ここは縁結び! 恋愛成就でご利益のある神社なんだ」と改めて思い出しました。
人の気持ち「情念」のなかで一番感情がこめられるのは「愛情」だと思います。
純粋な愛情もあれば、裏切りの愛情もある。
さまざまな愛憎が入り乱れているんだなぁと、酔っ払った状態の頭で、ふと考えていました。
ご神水を汲んでよい場所は、人形「ひとがた」なども流されておらず、澄んで綺麗な状態でした。
ヨロヨロしながら、持参したペットボトルへご神水を汲み、ご拝殿手前のお賽銭箱へお礼のお金を納めて、足早に神社を後にしました。
神社を出て、最寄り駅に向かって歩き始めましたが、依然として、頭の中は酔っ払った状態のままでした。
歩きながら、電柱の住所の漢字を見た時に「かつてここには、遊郭などが軒を連ねていたんだろうな」と想像ができました。
「どこかで少し休憩がしたいな」と思い、ポクポクと歩いていると、住宅街の中に一軒、喫茶店の看板が見えてきました。看板の文字にとてもあたたかみを感じて、迷わずドアを開けて店内に入りました。
4人掛けのテーブル席が二組にカウンター席と、こじんまりとした店内は、外からの日差しが窓をとおして、たっぷりと降り注がれ、淹れたてのコーヒーの香りとともに、明るい雰囲気を演出していました。
ご夫婦で経営されている店内には、ご主人さまの趣味の黒澤映画のパンフレットやフィギュアなどが大切に飾られていました。
昔のカメラたちもさりげなくその横に飾られていました。
ご主人さまがコーヒーを丁寧に淹れてくださるその眼差しは、子供の成長を見守る親の眼差しのようでした。
後から店内に入ってきた常連の男子2人組みは大学生らしく、ご主人さまへ学校での出来事、成績などを報告していました。
コーヒーを運んでくださるのは奥さまで、優しい声をしていました。
一人でいる私へ奥さまが話かけてくれました。
私はここへ来るまでの経緯「神社へご神水を汲みに来て人あたりをした」などのことを話しました。
すると、奥さまが「〇〇神社のご利益ですね、こうしてご縁をいただけたのですから、感謝です」とニコリと仰ってくださいました。
「本当だ! この喫茶店を訪れるために、神社を参拝して身を清めたんだ」と思いました。
この頃には、すっかり酔っ払った状態から解放されて、頭もすっきり! 元気に回復をしていました。
店内に置かれているご主人さまの宝ものと、ご夫妻の心のおかげで、店内を流れる「よい気」は、訪れるお客さまへ還元されていきます。ものすごくパワーをいただけました。
喫茶店にたどり着けたのも、偶然ではなく神様のお導きがあったからだと思いました。
そこに住む人の心次第で、流れる「気」は決まることを、久しぶりに体験できた貴重な時間でした。
私にとってのパワースポット。
また伺いたいなと思いました。ごちそうさまでした。
自分の心が澄んでいるように、毎日心がけていきたいと思います。
ガンバルあなたの毎日が開運しますように
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