インナーピース(心の内の平和)とは
皆様こんにちは。
前回の記事では、心を整える3つのコツをご紹介しました。
1つ目:「余白を作る」
2つ目:「反射しない」
3つ目:「人の心を読もうとしない」
でしたね。
今回は、先日行われた全豪オープンで優勝し、みごと世界ランキング1位になった大坂なおみ選手も言及している「インナーピース(心の内の平和)」という言葉に注目したいと思います。
大坂選手は、激しい試合の最中でも「どうやったらインナーピースを保てるか」
を意識しているとのこと。
実際今回の決勝戦は、第2セットをクビトバ選手に取られましたが、短い休憩の間に見事にメンタルを立て直し、白熱した第3セットを見事制して勝利しました。
大坂選手も意識する「心の内の平和」とは、どんな状態でしょう。
それは「外がいくら嵐でも、自分の心は暖かな陽が差す」状態です。
また、「外が激しい雨でも、自分の心の中にある水面は、水がたった一滴落ちてもきれいな波紋ができるような状態」とも表せるでしょう。
ではどうやったら、そのような状態が保てるのでしょうか。
インナーピースを保つコツ
インナーピースを保つコツ。
それは自分の中に一本「軸」を通す事です。
嵐の中で、「感情」という風船がしっかりと太い木の幹に結びついていたら、荒れる嵐の中に飛んで行くことはありません。
また、「軸」という言葉は「碇(いかり)」と置き換えても良いでしょう。
船が港に停泊していられるのは、重い碇をしっかりと海の中に降ろしているからです。
私たちの日常は、自分の力ではどうしようもない試練やトラブルに遭う事があります。
自分の周りの環境は、変えるのはほぼ不可能です。
だからこそ、しっかりと「心の内」を穏やかに保つ訓練が必要です。
「心の内」を穏やかに保つ訓練
「訓練」と書きましたが、一流のスポーツ選手や経営者、また常に心が冷静沈着で穏やかな人たちは、例外なく「心を鍛えて」います。
鍛え方のひとつが、マインドフルネスです。
マインドフルネスは、「心に湧いて来るあらゆる感情を受け入れ、手放す」一連の作業。
そして「今に意識を向ける」というのは、マインドフルな「状態」を指します。
このマインドフルネスで一番重用視されるのは「呼吸」です。
静かに自分の体を観察し、呼吸するたびに息がどのように体内に入り、出て行くのか。
この一連の流れに意識を集中していきます。
実はこの呼吸に集中する行為が、嵐の中でも船を固定させる「碇(いかり)」となるのです。
マインドフルネスはとても静かなアクティビティですが、実は強靭な心を「鍛えて」行く作業です。
私たちの脳にある1000億個の細胞は、「自分が注意を向ける部分が鍛えられる」ようになっています。
だからこそ、私たちは「穏やかな心の状態」をいつでも作れるよう、訓練しなければいけないのです。
マインドフルネスと聞くと身構えてしまう方は、まずは「呼吸」に意識を集中させる所からスタートして下さい。
人生は、激しい暴風雨の中を進まなければいけない時があります。
でも、外がいくら荒れていても自分の心に平穏を保つことができたら、怖いものはなくなります。
「心の中の平和」。
ぜひ皆様も意識してみて下さいね。
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