バレンタインデーチョコ、今年は誰にあげましょう? ~自分が一番好きなのは?~

2月14日は日本人が好きなイベントの1つ、バレンタインデー

最近は自分チョコを買う人が多くなったとか。

でも、それはきっと正しいです。

なぜなら、人は何千年も前から自分が一番好きだから。

 

— 「誰が一番好き?」って聞かれたら —

お釈迦様が生きていらした時のお話です。

昔、インドにコーサラという大変強くて大きな国がありました。

コーサラ国王はよく戦争をして近隣の国を滅ぼしていたそうです。

コーサラ国王にはマッリカーという名のお妃様がいました。

昔の国王ですからたくさんのお妃がいたのですが、このマッリカー夫人は大変美しく
性格も素晴らしく良く、誰から見ても文句のつけようのない女性でしたので、王様は特に気に入っていました。

謙虚で献身的で、愛されているからと王様にワガママを言うわけでもない。

相手の気持ちを常に考えて行動する女性でした。

ですから王様はマッリカー夫人のことが好きで好きでしかたがなかったのです。

ある日、その二人が座って話をしていました。

そして王様はマッリカー夫人に「この世で一番好きなのは誰だ?」と聞きました。

王様は当然甘い答えを期待してこの質問をしたのです。

国王なのですから、誰にその質問をしても「わたしが一番好きな方はもちろん言うまでもなく国王です」と皆が答えるからです。

ですから王様には自信がありました。

もちろん夫婦の会話なので権力的ではなかったのですが、その言葉を愛しいマッリカー夫人から聞きたくて王様は「君が一番好きな人は誰だ?」と聞いたのです。

すると夫人は「そうですね、わたしがこの世で一番好きなのはわたしです」とハッキリと答えたのです。

その答えを聞いて、王様の顔はいっぺんに暗くなってしまいました。

マッリカー夫人は頭が良く、色々なお釈迦様の話を聞いていたので嘘は言わないことを王様は知っています。

でも王様の気持ちが暗くなったので、マッリカー夫人は王様にこう質問しました。

「では、王様に聞きますけれど王様が正直に答えるならば、この世の中で一番好きなのは誰ですか?」

すると王様もよく考えてみて、正直に答えたのです。

「考えてみれば、やっぱりわたしも一番好きなのはわたしのことだな」と、納得したのでした。

これはお経の中にあるお話です。

 

— 大嘘の言葉 —

「あなたがいなければ生きていけない」などという言葉は大嘘なのです。

結局わたしたち人間は自分が一番かわいいのだ、自分が好きなのだ、ということです。

性格の話ではないですよ。

すべての生命は何よりも自分が一番好きだということです。

さて、今年のバレンタインデー

あなたは誰に?

 

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