スピリチュアルマスター

ロンダ・バーン(オーストラリア)

Rhonda Byrne
1945年生まれ。オーストラリア人。モーニング・ショーなどTV番組のプロデューサーとして活躍をしてきたが、父の死、仕事のいきづまりや人間関係の瓦解、会計士からの破産の警告など、様々な苦難に見舞われていた。失意に沈んでいた50代のある夜、当時24歳だった娘が自室からある本のコピーを取り出してきて、「いいから読んでみて」と手渡した。この本がきっかけとなり、とてつもない『答え』が見つかろうとしているという直感的な確信を得、歴史上のありとあらゆる偉人や賢者についての調査に取り憑かれたように没頭。行き着いた思いがけない答えをテレビ映画にして、全世界のすべての人々に知ってもらいたいという一心で、「ザ・シークレット」(DVD版)が完成した。以来、世界一斉放映というグローバルTVイベントの構想から、ネット会員の口コミによる情報の拡散を狙ったマーケティング手法の成功、大手出版社による書籍版の爆発的ブレークまで、彼女の試みは次々と大きな成果を上げている。
出典 角川書店 ザ・シークレット

 

 

ロンダ・バーン  ザ・シークレット
ザ・シークレット』(The Secret)とは、ロンダ・バーン著の自己啓発書である。原著は2006年に刊行され、日本語訳は2007年に角川書店 から刊行された。「引き寄せの法則」を主題とする。書籍版だけでなく映画DVD版(en:The Secret (2006 film))もある。後者には書籍版で発言が引用される人々へのインタビューが収められている。

バーンは、本書でいう「秘密」はユダヤ教キリスト教イスラム教仏教ヒンドゥー教バビロニア人やエジプト人の文明や錬金術でも伝えられている、と主張している。「秘密」とは「引き寄せの法則」の知識と実践である。古来から多くの有名な文人、芸術家がその作品を通じて「引き寄せの法則」の強力さを表現してきた、とも述べる。

主張される効用
自分と似た者同士が引き合う、という「引き寄せの法則」を掲げ、例えば富についてのみ考えることで富を得、豊かさのみ考えることで豊かさを引き寄せることができるとする。不快な気持ちを抱くと、同じような思考が延々と続いてしまうのも、「引き寄せの法則」が発動するからであるとしている。

「引き寄せの法則」によれば、欲しいものをイメージし、なおかつほとんどそれのみを考え続けることができれば、その欲しいものを手に入れることができる。

己の思考を知り、それを変えるための助けとして瞑想が勧められている。

主張される原理
思考や事象には特定の周波数が存在しており、思考やイメージが宇宙に放たれることによって、その周波数に対応する事象が引き寄せられる。本書によれば思考が全ての原因である。この考えによれば肥満の原因は過食や遺伝子の特徴や体内器官の失調によるものでは無い。それは「太った考え」を隠すために人々が当てはめているものにすぎない。

「明かされた秘密」という章には量子物理学者フレッド・アラン・ウオルフの発言が引用されており、それによると「マインド(創造的思考力)なくしては宇宙は存在し得ないことが、量子力学によって発見されています」。他の量子物理学者ジョン・ハガリンの名と言葉も挙げられており、量子力学が説明原理として援用されていることが伺える。
出典 Wikipedia

 

 

 

ロンダ・バーン 名言

あなたの人生は、あなた次第なのです。
希望が全くない状況などありえません。
状況など自分で変える事が出来るのですから。

今考えている事が、あなたの未来を作ります。
あなたが一番集中して考えること、一番関心のあることが、あなたの人生で実現していくのです。
出典 地球の名言

 

 

ロンダ・バーン 記事
雑誌『TIME』(2007.5.14)の特集「世界に最も影響力のある100人」で、ロンダ・バーンが取り上げられました。

『ザ・シークレット』を書いた女性の秘密

(コメント:ジャック・キャンフィールド)

私がロンダ・バーンに初めて会ったのは2005年の7月。彼女が製作している『ザ・シークレット』という映画のために、私と仲間たちにインタビューをしたいということだった。撮影で四日間をともに過ごし、私は彼女のエネルギーにいたく感心した。彼女はまるで好奇心旺盛な子どものように、喜びに満ちあふれているようだった。 彼女への理解が深まるにつれて、50歳のバーンは、いつでもそんな状態にあるらしいことが分かってきた。彼女は、すべては宇宙が完全に処理してくれるという自信と信念に満ちていた。彼女は、すべてはうまくいくとの信念のもとに、つねに前に進み続けた。そのときには気付かなかったが、彼女の生き方や仕事への取り組み方は、彼女が作った映画や本以上に、私にどのように「引き寄せの法則」を使って調和の中に生きればよいのかを教えてくれた。

『ザ・シークレット』はなぜここまで大きな現象となったのか―1年間で200万枚以上のDVDと半年足らずで400万部もの本が売れた―と私はよく聞かれる。成功の原因は、何よりもまず、バーンの愛と喜びが、フィルムのすべてのコマ、本のすべてのページに浸透しているからだろう。彼女の目的は純粋でシンプルだ―手の届くできるだけ多くの人々を手助けすること。これまでに彼女の思いは何百万もの人々に伝わってきた。そしてそれはまだ始まりに過ぎない、と私は信じている。

(キャンフィールドは『心のチキンスープ』シリーズの共著者である)
出典 角川書店 ザ・シークレット

ロンダ・バーン 感想
本日は、ロンダ・バーンさん著
「ザ・シークレット」をご紹介します。

私が紹介するまでもなく大変有名な本ですね。

日本での出版は2007年と今から5年前の話ですが、何で今まで読んでこなかったのかと思います。
当時も、本屋さんでパラパラめくったに違いないとは思いますが、表紙のデザインや本文の紙などの雰囲気を見て、怪しいスピリチャル系の本と思い、購入しなかったのだと思います。

その後、各所で絶賛されたり、悪評されていたりするのを見るに付け、一度は読んで見る必要があると思いました。

こういった本の、出版までの詳しい経緯が気になるのですが、詳しいことは書かれていないようです。著者のロンダ・バーンさんが、仕事やプライベートでの不幸が重なったとき、成功に関する秘密が書かれた100年前の本を娘から送られたそうです。

この本を読み、中身を実践しているうち、様々なメンターと呼べる人達に出逢い、この「秘密」を映画化(ビデオ?)したいと考えたそうです。

そして2006年に、映画「The Secret」が完成します。映画は(見ていないので何とも言えませんが)、成功者達のインタビューが中心ということで、本書は映画をコンパクトに書籍化したものではないかと思います。

気になるのは、「娘に送られた100年前の本」のタイトルですが、具体的に何を指すのかは示されていません。

本書の一番大切なポイントは、自分が考えたことが現実化する。ということです。これがつまり「秘密」で、ネガティブな事を考えれば、悪いことを引き寄せ、ポジティブな事を考えれば、良いことを引き寄せます。

Wikiでは、自分と似た者同士が引き合う、という「引き寄せの法則」を掲げ・・・<略>

と「引き寄せの法則」の本のように説明されています。実際に「類は友を呼ぶ」といった話も本文にありますが、主題は「思考は現実化」する系に近いように感じます。一言で要約すると、現在の自分の環境は、自分の思考が形になった結果である。

だから、常に自分が理想とする良い状態をイメージしなさい。という事です。云われてみると確かに、私の目の前に置かれる物や、私の健康状態や体重などは、私が考えた結果にあります。

そして仕事の現場でも、明るく前向きな思考の人は、良い結果を得て、暗く後ろ向きな思考の人は、あまり良い結果が得られていないように感じます。失敗するのではないか?という後ろ向きな感情がどれだけ不利に働くのか。ということです。

人間の持つ疑いやネガティブな感情は、もともとは、危険から身を守る防衛本能から来ている。という話を聞いたことがあります。

私たちの祖先は、地球の天気変動や飢餓や、恐竜に食べられることを逃れ、生き残ったわけで、その時々に身についた思考が、現在のネガティブな感情となったということです。

本書の悪評の一つは、ネガティブな感情を持つことで、防衛本能や謙虚さ、コンプレックをバネに成長する。といったことを否定していることです。

「秘密」の思考は、取り扱い方がとても難しく、一歩間違うと、傲慢だったり、自己中心的となりかねません。

例えば、お金が欲しいときに、お金が欲しいと思うだけではダメで、何故お金が沢山欲しいのか?お金が沢山あったら何をするのか?

得てしてお金の無い人が、そういったことを具体的にイメージする必要があります。また、イメージしただけで、病気が治ったり視力が良くなったり、突然小切手が送られてきたり・・といった信じられない話もあります。

私も正直、半信半疑なのですが、本書を読んで、一つ確実に思えたことは、ネガティブな思考に沢山の時間を使うのはもったいないという事です。

個人的に危険回避や防衛本能でネガティブな感情を持つことは仕方ないと思います。ただ、ネガティブな感情だけを持ち、長い時間凹むのは、人生の時間がもったいないと云うことです。私も長く凹みがちなので、本書を読んでちょっと考え方を改めることにしました。

本書は、あまりなじみのない人達の、インタビュー記事の集合体のような内容で、まとまりに欠ける点は感じます。個人的にはちょっと読みにくい印象を持ちました。ただ内容が面白く引き込まれ、どんどん次が読みたくなりました。

「ザ・シークレット」に書かれる思考は、最近出ている様々な成功本/自己啓発本のベースとなっているような本でもあります。心を整え、目線を高くするという意味では、良書中の良書に当たるように感じました。
出典 つれづれなるままに、日ぐらしMacに向かいて・・・