Paulo Coelho
作詞家・小説家。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼体験をベースに書いた『星の巡礼』や、『アルケミスト-夢を旅した少年』など、自身の体験から、魂の成長や精神世界に触れた書籍を多数出版。一人の女性の生涯から生きることを追求しセンセーショナルを起こした映画「ベロニカは死ぬことにした」の原作者でもある。
パウロ・コエーリョ プロフィール
ブラジルの作詞家で小説家であるパウロ・コエーリョ(Paulo Coelho)は、1947年8月24日ブラジルのリオ・デ・ジャネイロに生まれる。 1970年より、南米を旅しその後、ヨーロッパ、北アフリカに旅に出た2年後にはブラジルに帰国し、流行歌の作詞を手がけるようになり、人気歌手に作詞を提供しながら、しばらくレコード制作を手がけるのですが、1979年、再び作詞活動を放棄し、再び世界を巡る旅に出ます。 彼の職業経歴には沢山の職業が書かれていて、例えば脚本家、舞台監督、ヒッピー、ジョーナリストなど。 ついには、作家として活動を始め、1987年『星の巡礼』(邦題=O Diário de um Mago)を発表し、作家デビューを飾ります。 翌年1988年に出版した第2作『アルケミスト-夢を旅した少年』(O Alquimista)が、ブラジル国内のみで20万冊を超えるベストセラーとなり、 38ヵ国の言語に翻訳され、世界的に一躍有名な作家として知られます。 彼の作品は120カ国以上、45言語に翻訳されていて、2700万部以上を売り上げていて、彼の著作は、今では世界中の国々から様々な文学賞を受賞しているのです。
(出典 MacoBrasil)
パウロ・コエーリョ 名言
★
他の人々の意見を気にせず、
自分の心が望むことを感じる
それこそが自由だった。
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夢の実現を不可能にするものが、
たった一つだけある。
それは失敗するのではないか
という恐れだ。
★
夢が実現する
可能性があるからこそ、
人生は面白いのだ。
★
傷つくのを恐れることは、
実際に傷つくよりもつらいものだと、
おまえの心に言ってやるがよい。
★
人生の戦いはすべて、
僕たちに何かを教えてくれる、
敗北でさえもそうなのだ。
★
人生の意味とは、
自分がやりたい
と思うことをすること。
★
今、沢山の人々が、
生きるのをやめています。
この人たちは怒りもせず、
泣きもせずに、
ただ、時間がすぎるのを
待っているだけです。
人生の挑戦を
彼らが受け止めようとしないので、
人生はもはや、
彼らに挑戦しようとしません。
あなたも、
その危険をはらんでいます。
人生に反応し、
立ち向いなさい。
生きるのをやめては
いけません。
(出典 地球の名言)
パウロ・コエーリョ 国連ピースメッセンジャー
若い頃から政治活動を行ってきたブラジル人作家のパウロ・コエーリョ氏は、2007年9月に国連ピース・メッセンジャーに任命されました。『アルケミスト-夢を旅した少年』や『星の巡礼』など、ベストセラーとなったコエーリョ氏の作品は世界中の読者を魅了してきました。作品はこれまで数多くの国際的な賞を受賞し、65以上の言語に翻訳されています。リオデジャネイロ出身のコエーリョ氏は、そのグローバルな知名度を貧困との闘いに生かし、「パウロ・コエーリョ・インスティテュート(Paul Coelho Institute)」を通じてブラジル社会の恵まれない人々を助ける活動を続けています。また氏はユネスコの「文化間の対話と精神的収束のための特別顧問(Special Counselor for Intercultural Dialogues and Spiritual Convergences)」を務め、多文化主義の擁護を訴えています。コエーリョ氏はピース・メッセンジャーとして、異文化間の対話の促進に、引き続き努めていきます。
(出典 国連広報センター)
パウロ・コエーリョ インタビュー
――今回の作品『ザーヒル』の中心テーマはなんでしょう?
コエーリョ:生きていくうちには予期しないことが起こるものだけれど、それに対してわれわれはつねに備えがあるわけではない。主人公は、作家として成功しているものの、ある日突然妻に去られてしまい、再び自分の人生を考え直さねばならなくなった男。彼はしかし、そこで新しいチャンスを見つけようと一歩前へ踏み出すのではなく、ひとつの問いにがんじがらめになってしまう――「どうして妻はわたしのもとを去ったのか?」それが彼のザーヒルになる。
――ザーヒルというのは?
コエーリョ::作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスは、ザーヒルというのはイスラム教の観念で、おそらく一八世紀に生まれたのではないかといっている。アラビア語のzahirは「明白な」とか、「目の前にある」、「どうあっても目につく」という意味。ある特定の物や人をさすこともあって、その物や人が、徐々にひとりの人間の思考全般を支配するようになり、やがてはそれ以外のことは何も考えられなくなってしまう。
――作品『ザーヒル』には、自伝的要素がどの程度含まれているのでしょう?
コエーリョ:作家としての自分の経験、人間としての自分の経験を数多く基盤にしているよ。どんな本でも自伝的側面はある。というのも、われわれ作家の仕事は、自分の経験をいかに変容して作品にするかがすべてだからね。わたしの場合、(作品の主人公とはちがって)まだ妻がそばにいて、アーティストでもある彼女に、この本を捧げている。
――この作品に出てくるベストセラー作家の妻というのは、彼女自身、名の知られた成功者で、仕事も順調に続けている。それでもなお、夫のもとから旅立ちますね。なぜでしょう?
コエーリョ:人間のはまる最大の落とし穴に、「幸福の追求」がある。主人公の妻エステルは、人生の様々な側面において成功しているけれど、幸せではない。そういうときたいがいの人間は、そんな感情を無視して忙しさに身を任せる。そうすれば人生の意味など考えなくて済むからね。しかし彼女は、「幸福」と呼ばれるものをさがしに行こうと決意する。
(出典 パウロ・コエーリョ新作『ザーヒル』を語る)
(前略)ちなみにコエーリョ自身はカトリックの信者だ。それでも、「教義や他者が示すものよりも、自分のインスピレーションを信じなさい」といった主張は、ものすごくはっきりしていますよね。
さらには、自身の著書のメッセージについても、同じ観点で述べている。
――素晴らしい話とは思いますが、そのようなあなたのメッセージに従って失敗した人もいると考えたことはありませんか?
コエーリョ あるよ。何しろ私自身がそうだったから。
――冗談でしょ。
コエーリョ いや、冗談ではないんだ。実際、私は誰にもメッセージを送っていない。作品の中では、自分の人生で起こったことだけを語るにとどめている。それは私の身に起こったことであって、あなたも私と同じようにしなさいとは付け加えていない。
私の悲惨な経験や過ち、そしてどうやってそれらの苦境から脱したかは書いているけど、それが万人の解決策になるとは言っていない。だって、それぞれの人生は異なる個々のものだ。誰一人として同じではない。