Byron Katie
1986年療養施設にいるときに「ワーク」を発見。ストレスや苦しみの元となる考えを特定し、探求していくためのシンプルで画期的な方法として、世界中の何百人という人たちとワークを行っている。現在は、バイロン・ケイティ・ワークとして多数の生徒を持ち、大きな反響を呼んでいる。
バイロン・ケイティ ワーク
バイロン・ケイティというアメリカ人の女性は、自分自身の大きな精神的危機を乗り越えた経験を基に、ストレスや苦しみを生み出す「ビリーフ(考えや思いこみ、価値観など、信じていること)」から自分を解放するための「ワーク」と呼ばれる方法を生み出しました。
私たちは、「〜すればよかった」、「〜しなければよかった」、「〜は〜であるべきだ」といったような考えに陥りがちです。そうした現実への抵抗は、さまざまな苦しみを生み出します。ケイティの「ワーク」は、現実との「闘い」を「探求」に変えるためのシンプルで奥深いメソッドです。
現在、「ワーク」は人を深く変える力をもつ、新しい画期的な方法として大きな反響を呼び、全米のみならず、中東の紛争地域も含めた世界各地で活用されています。
それでは、「ワーク」とはどのようなものでしょうか?ストレスや苦しみとなっている考えについて、「4つの質問と置き換え」を使って探求します。自分の考えを無理に変えようとする必要はなく、ただ、心の真実を見つけていくのです。「答えが自分の中にある」ことを実感できます。
ストレスや苦しみを生み出す「考え」を自分が手放すというよりも、「考え」が自分を手放してくれるという、自然な解放感を体験することができます。
「4つの質問と置き換え」は、視野を広げるだけではなく、心(ハート)の平和や落ち着き、解放感をもたらします。また、この「ワーク」による解放感は一過性のものではなく、効果が持続するというのも素晴らしいところです。日常の中で浮かんでくる、ストレスを生み出す「考え」に自分で取り組むことのできるメソッドを身につけるというのは、心強いことです。
この「ワーク」は、カウンセリングやコーチング、ビジネスなど、幅広い分野で実践されています。エニアグラムを学ばれている方にも、変化を生み出すための具体的な方法論として活かしていただくことができます。
どのように「ワーク」は始まったか
バイロン・ケイティは、30代前半に深刻なうつ状態になりました。約10年の間、うつ、激怒、自己嫌悪、絶え間ない自殺への思いに陥り、最後の2年間は寝室から出ることができないこともよくありました。
そして1986年2月のある朝、彼女は人生を変えるほどの大きな気づきを体験しました。このような体験にはさまざまな名前がありますが、ケイティはこれを「現実への目覚め」と呼んでいます。
あれは「時間のない」瞬間でした、と彼女は言ってい
ます。
自分の考えを信じている時は苦しく、信じていない時は苦しくない。そしてこれはすべての人に当てはまる真実である、ということを発見したのです。自由はそれくらい単純なもの。
苦しみは私の選択だということに気がつきました。そして、自分の中にある、一瞬たりとも消えたことのない喜びを見つけました。この喜びは、すべての人の中にいつでもあるのです。
うつの原因になっていたのは自分を取り巻く世界のせいではなく、自分が世界に対してもっていた考えのためであったと、彼女は気がつきました。こうあるべきだという自分の考えに一致するように世界を変えようとするむなしい努力の代わりに、自分の考えを探求し、現実そのものに向かい合うことで、思いもよらないほどの自由と喜びを体験したのです。その結果、寝たきりの自殺願望をもっていた女性はすぐにも、人生がもたらすあらゆるものへの愛に満たされたのです。
ケイティの「ワーク」と呼ばれる自己探求のプロセスは、この体験から発展したというよりも、あの1986年の2月の朝、彼女と共に「目を覚ました」そうです。「ワーク」を行った最初の人々は、人生が変わったと報告しています。それからまもなく、彼女はこのプロセスを公けの場で教えてほしいと乞われるようになりました。
1986年以来、彼女は、数十万人以上の世界中の人々に「ワーク」を紹介してきました。無料公開イベント、
刑務所、病院、教会、企業、大学、学校、週末ワークショップ、そして彼女が主催する素晴らしい9日間の「スクール」などで実施されています。
バイロン・ケイティの「ワーク」(The Work)は、世界のあらゆる苦しみを引き起こしている考えを突き止め、問いを投げかける方法です。自分自身や世界との間に平和を見つける方法なのです。オープンマインドさえあれば、年齢や健康状態、教育歴を問わず、誰でもワークを行うことができます。
バイロン・キャスリーン・リードは、30代でひどいうつ状態になりました。その後、10年かけてうつはひどくなり、ケイティ (人は彼女のことをこう呼びます)は、ほぼ2年、ベッドから 離れることもままならず、自殺衝動に囚われていました。ところがある日の朝、絶望の淵に立っていた彼女は、人生を変えるような気づきを得ます。
ケイティは、何かについて、そうあるべきではないと思っている時、自分が苦しむことを発見しました。「夫は、私をもっと愛するべきだ」、「子供たちは私に感謝すべきだ」というように。逆にそうした考えを信じていない時は、安らぎを感じたのです。うつの原因となっていたのは、身の回りの世界ではなく、世界について自分が信じている考えだと気づきました。ケイティは、 幸福を見つけようとする試みは逆効果であることを悟ります。 世界は「こうあるべきだ」という自分の考えに合うように世界を変えようと無駄な努力をするよりも、こうした考えに問いかけをし、あるがままの現実と向き合うことで、想像できないほどの自由と喜びを体験することができるのです。
ケイティは、「ワーク」と呼ばれる、シンプルながらパワフルな探求方法を編み出しました。それにより、実際に心の変化を生み出すことができたのです。その結果、ベッドから動けず、自殺衝動に悩まされていた彼女は、人生がもたらすあらゆるものへの愛で満たされるようになりました。
(出典 The Work of Byron Katie)
バイロン・ケイティ ワーク 体験談
先日、知人に勧められてバイロン・ケイティの「ザ・ワーク」を読み、やってみました。
もう、びっくりです。 \(◎∀◎)/
試しに、本のジャッジメント・ワークシートに例文を見ながら、自分のストレスについて書き込んでいったら、本当にストレスが消えてしまいました。
ストレスを解消したい人に超おすすめです。O(≧▽≦)O
バイロン・ケイティは、世界のスピリチュアル100人のリスト2013 の10位に選ばれています。それだけ、パワフルなワークなんですね。
日本でケイティのワークが流行ったとき、むずかしそうで興味が湧きませんでしたが、この「ザ・ワーク」はシンプルでやりやすいです。
アマゾンの書評を見ても、わかりやすいとの評判です。
このワークの創始者バイロン・ケイティは
典型的なアメリカのキャリアウーマンで、
2度の離婚、3人の子どもを持つ母親でした。
10年間、怒り、妄想、絶望がひどくなるばかりで、そのうちの2年間はひどいウツ状態のため家からほとんど出られませんでした。
何週間も寝込み、仕事は寝室からの電話ですませ、入浴や歯磨きもままらないほどでした。
そして、ついに摂食障害の女性が入る療養施設に入所することになりました。
そこが唯一保険がきく施設だったからです。
そこでも、他の入所者に恐れられ、屋根裏部屋に入れられました。
入所から1週間たったある朝、床に寝ていた彼女は、自分はベッドに寝る価値もないと思っていたのですが、「私」という考えがまったく消え失せているのに気づきました。
このとき、ケイティは43歳、時は1986年でした。
自宅に戻ったケイティを見て、家族や友人は彼女が別人になったことに気がつきました。
16歳の娘ロクサーンの発言
「ずっと続いていた嵐がやっと終わったんだって、家族みんながわかりました。母はいつも私たちに向かって大声でわめいて非難していましたから、同じ部屋にいるのが怖かったんです。戻って来たら、すっかり穏やかになっていました。
子どものように無邪気でうれしそうで、愛に満たされている感じでしたね。
そのうち、悩みを抱えている人たちが母に助けを求めて、わが家を訪れるようになりました。」
それ以後、ケイティのワークは急速にアメリカ中に広まっていきました。
カウンセリングルーム、企業、法律事務所、病院、刑務所、教会、学校といったあらゆる組織で「ワーク」が活用されるようになりました。
「ワーク」は現代の神経科学の理論とも一致するそうです。
人間の左脳は、現実とは必ずしも一致しない物語を作り上げてしまう傾向がある。
左脳は、完全に状況把握しているということを、自らとあなたに信じ込ませようとして、物語を作り上げている。「インタープリター(解釈者)」は自分についての一貫性のあるストーリーを保とうとしているのである。そのため、私たちは自らにウソをつくのである。
「ザ・ワーク」の「はじめに」から部分的に引用しました。
ストレスとは現実をあるがままに受け入れられないときに起こるのです。
私は「ワーク」で4つの質問に答え、置き換えをしていくと、あれ、ヘンだなあ、だんだん楽しくなってくるわ~とか、私こんなこと考えていたんだなぁ~とか、思えるようになりました。
そして、今までのネガティブな思い込みがこっけいに見えてきました。
どんどんうれしくて、楽しくなったのです。o(^o^)o
「ワーク」のポイントは「現実は変えられない。だったらあるがままの現実を受け入れましょう」。そして、「受け入れるのに抵抗している自分の考えを見つけ、置き換えていくことです」ということです。
効果のある事例
人間関係(夫婦、家族、子どもなど)
仕事、お金(無能な部下、株で損した男性、お金の不安)
人以外(世界の飢餓問題、政治、セックス、テロ)
体、依存(アルコール、タバコ、心臓病、薬物中毒)
その他の最悪の状況(戦争、拷問、レイプ、子どもの死)
(出典 HAPPYリマ@あなたも宇宙の創造主)
バイロン・ケイティ・ワークをご存じですか?
ザ・ワークとも呼ばれるこのワークは、バイロン・ケイティという
アメリカ人の女性が、人生で最も苦しんでどん底にいるときに、
目覚めを得た時に産み出された、シンプルな4つの質問と、
置き換えからなるメソッドです。
ストレスや苦しみを生み出す「ビリーフ(自分では100%真実だと
信じ込んでいる思い込み)」から自分を解放するために、とても役立ちます。
私たちは、日常生活の中で、自分や他者に対して
「~すればよかった」
逆に「~しなければよかった」
「~は~であるべきだ」
といったような考えに囚われてしまうことがあります。
そして、そのような現実への抵抗は、さまざまな苦しみを生み出します。
バイロン・ケイティ・ワークは、これら現実との「闘い」を「探求」に変えてくれます。
私は、このメソッドを学び、自分自身が日常でこのワークに
取り組むようになってから、以前にもまして、自分の考えを観察し、
見つめることで、自分が目の前の人に何を投影しているのかを
理解できるようになりました。
心のしくみを知るのに「抑圧」と「投影」の理解ははずせません。
別の機会に詳しくお話するとして、ここでは簡単に説明しますね。
人は、無意識に抑圧しているものを、他者の言動に投影します。
「抑圧」というのは、簡単にいうと
「そんなの自分の中にはないもんね!」と思い込んでいるけど、
無意識に押さえつけているだけで、実はバッチリ存在している思いのことです。
ある人の言動にすごくイラっとするとき、実はその人にイラッとしていること、
そのものが自分の中にも存在しています。
別の見方をすると、自分の中に存在していないものは、
刺激を受けても反応のしようがないのです。
■同じことを言われても反応が異なるわけ
例えば、Aさんが上司に「仕事遅いんだよ、バーカ!」と言われたとします。
Aさんは、「ううっ! バカって言われた~。ぐさぐさぐさ(←心が傷つく音)」と、
とても苦しくて、自分をそんな気持ちにさせた上司に対して、
怒りの気持ちが湧いてきます。
でもBさんは、同じように上司に「仕事遅いんだよ、バーカ!」と言われたとき、全く違う反応をします。
「えー? この人何言ってるんだろう?
なんでこの人こんな風になっちゃってるんだろ?」
とポカーンと口をあけちゃうかもしれません。
同じように言われても、AさんとBさんの反応は真逆ですよね。
では、何がこの異なる反応を生み出すのでしょうか?
それが、ビリーフ(自分は〇〇だ、と信じ込んでいる思い込み)です。
Aさんは、心の深いところで
「自分には価値がない」
「自分はバカだ」
「自分は誰からも愛されない」
などのネガティブな自己イメージを持っています。
だから、上司から指摘されたときに、自分の中の「自分はバカだ」
という思いが刺激されて、激しく反応を引き起こしてしまいます。
それに対して、Bさんは異なった自己イメージを持っています。
「私はなかなかよくやっている」
「私は愛される」
「私には価値がある」
こういうビリーフを持っていると、人から何を言われても、
過度に悲しんだり怒ったりという反応は起きません。
まとめると、自分を悲しくさせたり怒らせたりしているのは、
目の前にいる人そのものではなくて、その人を鏡として、
自分の中にある無意識に持ち続けているビリーフなのです。
ケイティワークでは、自分の中にある、無意識に、でもガッチリと
つかんで離さずに生きてきたビリーフを、質問に答えることで
自己探求を行い、見つけることができます。
そして、そのビリーフが思い込みだということに気づいて、
手放すと、一つ心の重荷が降りて、心がラクになります。