緑が目にまぶしい季節になってきました。
これから夏に向けて、木々のエネルギーはどんどんと強さを増していきます。
お出かけにもぴったりの季節になりますので、今回はキャンプや、ハイキング、山登りなどの時に出来る「木と会話」をする方法を紹介しましょう。
樹木を含めた植物は、動物のように動き回ったり意思表示をすることがきませんので、「意思をもっている」というのは実感しにくいかもしれませんが、最近の研究によると、かなり高度な「意思決定能力」を持っている植物があるということもわかってきています。
ドイツの研究所と、ゲッティング大学の共同研究チームが「セイヨウメギ」という種類の植物が、寄生虫に襲われた際の反応を調べたところ、寄生虫が果実に侵入してきた段階で、種子の成長を止めることがわかりました。
種子の成長をとめるだけならば、原始的な反応といえるかもしれませんが、「セイヨウメギ」は、種子が複数ある場合は、成長を止めることで片方の種子を犠牲にして片方を守り、複数ない場合は成長をとめずに種子を増やす方向を選ぶという判断をするのです。
このように科学的にも植物が持つ意思について、明らかになってきているわけですので、植物にエネルギーが満ちあふれている今の季節に、自信をもって、植物とのファーストコンタクトをしてみましょう。
まずは、緑が多い場所にいきます。
山でもいいですし、近所の公園でもかまいません。
最初のうちは、まわりが騒がしいとなかなか集中ができないと思いますので、木との時間を邪魔されないような静かな場所を確保することが重要です。
そうしたら、コミュニケーションをとる木を見つけましょう。
植物や花でも原理的には一緒なのですが、まずは木からはじめてみることをオススメします。
なぜかというと、木は実際にふれやすいからです。
植物や花に長時間触れるというのは、なかなか難しいものです。
弱い種類だとそれによってしおれたり、枯れたりしてしまうかも知れません。
それに比べると木ならば、多少体を預けたとしてもそういった問題が起こりにくいのです。
おめあての木を見つけたならば、その木に背中を預けましょう。
座れるようならば、そのまま地面に腰を下ろしてしまってもOKです。
ゆっくりと深呼吸をしながら、背中に木の肌を感じてみて下さい。
木と自分の背中があわさったかのように違和感がなくなってきたら、次は自分の鼓動を意識します。
心臓が脈打つ音を感じて、それと同時に木が地面から水を吸い上げていく活動の音も感じます。
人間の中で血液が循環しているように、木の中には樹液が循環している、それを感じ、木が確かに「生きている」ことを実感します。
ここまでいったら、いよいよ木からのメッセージを受け取ってみましょう。直感力の強い人ならば、ここまでの過程でなんらかのメッセージを受け取っているかもしれませんが、よりメッセージを受け取りやすい状態に意識を変容していきます。
背中を木に預けたままで、上を見上げましょう。
そこには緑の葉が茂っているはずです。
風にゆられるその葉を眺めているうちに、意識がどんどんと植物に同調していきます。
そこで、植物に問いかけてみて下さい。
最初のうちは「元気?」というような簡単な質問がいいでしょう。
植物の答えは必ずしも声で聞こえるとは限りません。
背中の感触が変わったり、揺れる葉っぱが違った形に見えるかも知れません。
それがどんな意味かわからなくても、メッセージを受け取ったことは確かです。
何度も練習しているうちに、複雑な質問をしたり、植物から手助けをして貰うことも可能になってきます。
たとえば、疲れた時に木からエネルギーをわけてもらったり、痛みをとってもらったりということも可能になります。
ほとんどの木は癒やしの力をもっていますので、コミュニケーションがとれるようになれば、たやすく力を貸してくれることでしょう。
ぜひ、お気に入りの木をみつけて、色々とコミュニケーションをとってみてください。
今の季節ならではの心地よいエネルギーを感じて、さらに自らを磨くことも出来ますよ。
How to talk to the tree.
Let’s received a message from the tree!