ココロセラピストが語る!『真に受けない方が良い成功法則』とは?

成功法則のすべてが間違っているわけではありません。しかし、大切なのはメソッドに依存しないことです。お手軽、簡単、スピーディーという願望に支配されないことです。自分のヴィジョンを明確に持つことです。

ありふれた成功法則

世の中には溢れんばかりの成功法則があります。僕も昔は、片っぱしからメソッドに食いついていました。しかし、自分も含めて気がつけば「結局、今までしてきたことって何だったんだろう……?」という結果になってしまった人も少なくないと思います。

今回は、そんな微妙なラインの事例を2つご紹介したいと思います。

1.なんでも笑顔で「任せてください!」と言った方が信頼され、運気が上がる!?

笑顔で元気にハキハキと。素晴らしいと思います。少々元気がなくても若干嘘くさくても笑顔を作って爽やかな自分を演出。これも素晴らしいと思います。しかし、いつでもこの法則が通用するわけではありません。本当に苦手な事なのに「君、やってくれないかな?」と言われて「はいっ!」とか言ったらとんでもないことになってしまいます。「お!自信に満ち溢れて頼りがいがあるな!任せたぞ!」と信頼を得られると思ったら大間違いです。

頭では「ピンチはチャンス!」と思い込もうとしても、苦手なものは苦手なのです。本人が望んだ事ならば、苦手分野と思われて声がかからなかった仕事が回って来たなんてチャンスだと思うかもしれません。しかし、本当は望んでいなくて、どちらかといえば否定的な気持ちの仕事を安易に受けると、モチベーションも上がりません。難易度が高すぎて誰も手につけなかった事だった場合、誰も手伝ってくれないかもしれません。でも「任せてください!」と自信満々に言った事実は残ります。もう逃げられません。

「失敗は成功の母!」と安易に思い込むのも危険です。そもそも失敗が許される程度の事ならまだしも、その辺りをきちんと確認せずに安易に引き受けてしまうのは、それこそ危機管理能力がないとも言えます。

心身が本当に不調なのに自信満々に「何でも来い!」みたいな立ち振る舞いをしていたら、本領発揮できないどころか、倒れてしまったらどうしようもありません。

世の中には、自分さえ良ければそれで良しという人も多いです。サービス残業を強いられることだってあると思います。「君しか頼れる人がいないんだ!」とかそれっぽいセリフで誘導して来る人もいます。でも、それが頼んだ人の勝手な都合でいいように利用されているだけだったら、「コイツは俺が頼めば、何でも言う事を聞く」と勘違いされ付け上がる可能性だってあります。

笑顔や爽やかさ、ハキハキ元気。これはものすごく重要です。ただ、どうしても嫌な時や都合が悪い時、相手がこちらを利用してやろうという意図が見え見えなときは、困った顔をしても良いと思います。もちろん、なんでもかんでも拒否して自分本位で相手の立場や気持ちを考えない人は論外です。協力できることはできる範囲で率先して手伝ってあげてください。

2.とにかく目立て!印象に残った方がチャンスを掴める!?

自己アピールは大切です。仕事でも恋愛でもとても重要です。「日本人はシャイすぎる。そんなに消極的にならずに、どんどん目立った方が良いよ!」みたいなメソッドも時々、耳にします。しかし、これも本当に気をつけた方が良いです。

結論から言うと、目立つのは良いことですが自分が望まない目立ち方をしても逆効果という事です。ビジネスパーソンの見方をすれば『セルフ・ブランディング』も同じです。

「嗚呼、こんなことなら最初から大人しくしていれば良かった……」と後悔するようなことは控えた方が良いです。

ありがちなのが『変顔』です。SNS等に自分の変顔を載せると、確かに注目されやすいです。しかし、覚悟して欲しいことがあります。確かに覚えて貰えますが変顔の人という記憶のされ方をします。「面白いです!」とか「もっと見たいです!」とか「楽しそうですね!」というレスポンスが貰えて最初は嬉しいかもしれませんが、それが仕事につながることも恋愛につながることも、滅多にありません。

普段仕事人間ふうの人が、意外な一面を見せて変顔をしたのであれば「堅苦しい人じゃなかったんだ。なんだかホッとした……」とかプラスのイメージになるかもしれません。美男美女が変顔をしても意外性があって高感度があがるかもしれません。お笑い芸人も、笑いが取れればもうけものだと思います。

しかし、予備知識の無い人たちに変顔の印象だけが残ってしまったら「変顔が趣味なのかな?」と思われたりして、真面目な投稿をしても逆に「変顔じゃない……。最近●●さんの投稿、つまらなくなったわね……」とマイナスイメージになりかねません。どんなに良いことを言ったところで、求められていない話は喜ばれません。「変顔の私」に対して期待値を高めてしまった自分にも責任があるのです。

もちろん目立つにこしたことはありません。ただし、方向性は常に軌道修正して下さい。

成功法則の基本

成功法則のすべてが間違っているわけではありません。しかし、大切なのはメソッドに依存しないことです。お手軽、簡単、スピーディーという願望に支配されないことです。自分のヴィジョンを明確に持つことです。自分の軸をしっかり持ち、信念を貫き通すことです。変だなと思ったら自分の頭をふんだんに使って考える習慣を身につける事です。自分なりに調べたり、検証してみる事です。悩んだり迷ったりして自分の判断に自信がない時は信頼できる友達、もしくは信頼できるカウンセラー等に相談することです。突っ走るのも良いですが、時には立ち止まることです。猪突猛進し過ぎず、ちゃんとペース配分して行動することです。そして自分をいたわり、自分以外の人にも善意を配ることです。これらの上に応用編としてメソッドがあると思うくらいが丁度いいです。