色に対する感覚が正常とは異なる
「色覚異常(色盲/色弱)」を持つ人は世界に3億人いると言われています。
■色覚異常を持った人の色の見え方
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色覚異常にも様々な種類があり、これらのうちでいちばん多くて、問題になるのは先天赤緑異常です。ただ、こうした異常には、本人は気づかないままで、色覚検査などで初めて発見されることが多いといいます。
先天性の色覚異常は、伴性劣性遺伝をすることがわかっています。
発生頻度は男性に多く、全人口の約5%で女性は約0.2%程度しかありません。
後天性の色覚異常の原因には、眼底、視神経、脳などの視覚に関係する部位の障害によるものや、心因性のものなどがあります。
最近になって、かけるだけで色覚が矯正できる眼鏡「Valspar」が開発されました。
これにより色覚異常を持つ人は、今まで見ることのできなかった色のある世界を見ることができるようになったのです。
■色弱異常矯正眼鏡「Valspar」の体験者
https://www.youtube.com/watch?t=96&v=ea_xOqNvntA
色覚異常矯正眼鏡、Valsparはバルスパー社とエンクロマ社が共同開発。
色を分ける特殊なフィルターを用い、モノに当って反射した光の波長をコントロールし、網膜に合った光の周波数に偏向する事で、あるべき網膜の反応を再現します。
これまで見分けられなかった色をそれぞれ別の色として認識できるようにするもので、色覚異常のタイプをテストし、症状に合わせたレンズを選ぶことができるといいます。
そして、ある家族のもとに、この眼鏡が届いたところから動画が始まります。
色の区別がつかない世界にいた男性オーピー・ヒューズさんが、初めて色のついた世界を見る瞬間を記録しようと、パートナーの女性アマンダ・セラフィニさんがカメラをもち、3人の子どもたちに色とりどりの服を着せ、彼が眼鏡をかける瞬間を撮影しました。
まるで魔法にかかったかのような世界を見たオーピーさんの感動は計り知れないものがあったそうです。
今まで見ていた世界だけではなかったのです。愛する家族たちが見ている別の世界を共有することができたのです。
さらに、この心温まる場面には姉弟愛も隠されていたといいます。
この眼鏡は元々は彼の恋人のアマンダさんがネットで見つけて彼に知らせたものの、あまりに高価だったためにオーピーさんも断念。
そこで落胆した弟の願いをどうにか叶えたいと思ったお姉さんがネットで寄付金を募り、眼鏡を彼に贈ったといいます。
そしてこの動画はそのお姉さんが、募金をしてくれた人々への感謝の気持ちを表すために投稿したそうです。
(引用:カラパイア)