ミク：う～ん、ちょっと辛い毎日が続いているな……
私の周り、心身ともに辛そうな人がたくさんいるの。私も滅入ることが多かった。それに何となく冬に向けて体力を蓄えているって感じかな。やたらと眠かったりもするから。
女神さま：そうだったのね。今年は寒くなるのが早いから身体が寒さに慣れる間が少なくて、身も心も追いつかないそんな状態なのでしょうね。
ミク：最近、ずっと考えていることがあるの。
女神さま：なに？
ミク：あのね、「安心と安全」ということなの。この3次元での幸せの定義って何だろうって。
プロポーズの時に「僕はキミのことを幸せにするよ」っていうでしょ？
これって「安心と安全をキミに捧げるよ」って意味なのかなって。豊かで安定した生活と心の安心を約束するよって。
女神さま：そうね……
極論だけど、安全はお金で買えるけど、安心はお金じゃ買えない。そして自分以外の人から貰えるものではないのよ。
ミク：えっ、安心て好きな人から貰えるものじゃないの？ だって好きな人だったら安心するし、一緒に居て楽しいって思うから結婚するのでしょ？
女神さま：そうね、安心するし楽しいから結婚する。でもね、好きな人でも、ずっと一緒に居ても、必ず安心かと言えば決してそうじゃないのよ。結婚すると縛りが出来る、だからこの人はどこへも行かない、だから安心。本当にそうかしら？
ミク：う～ん……
女神さま：旦那様の会社がいつ倒産するか判らない、それより病気になるかもしれない、浮気するかもしれない……なんて考え始めたらキリがないわね。お金の心配もあるし、心配なんて気にし始めたら本当にキリがないわ。それでも「なんとかなるわね（笑）」って思ってやっていると、本当にそうなるものよ。
ミク：確かにそうだね。どんなに好きな相手でも、絶対に大丈夫なんて保証はどこにもない。まして心なんか縛れやしない。
女神さま：そう。だから安心は自分で作るものなの。そんな楽観的に考えられないって思うかもしれない、だって未来のことなど誰も判らないから。それでも信じることが大切なの。ある意味、そのお手伝いが出来るのがカードだったりするわ。アカシックレコードも、未来のことはオーダーできるそうだから。
ミク：でも、未来を信じるってとっても怖いよ。怖くて怖くて心の底から怯えている。
女神さま：未来のことを信じるのは、確かにとても怖いことね。知らないことをやる時って、身体が拒絶するの。だから一気に無理せずに、ひとつずつ安心を積み重ねていく。
ミク：一つずつ積み重ねるか……
女神さま：拒絶は、決して怖いことではないの。知らないから身体がびっくりしているだけなの。でも、ゆっくり馴染ませていけば何とかなるものよ。大丈夫よ、ミクちゃん最強だから（笑）
ミク：ありがとうです。ちびミクに「大丈夫だよ、ちょっと怖がっているだけだから安心してね」って言ってあげたらいいよね。
女神さま：そうね、それがいいわね。怖い時は無理せずに、時間を掛けてゆっくり進んでいきましょう。きっと大丈夫よ、ミクちゃんの願いは叶うから。
小さな一歩から
心が苦しいのは、得体の知れない不安になるからではないでしょうか。
不安の裏側にあるのは、安心を求める気持ちですよね。
なにか、失いたくないものがあったりしませんか。
もしくは、新しい世界に足を踏み入れる一歩手前なのかもしれませんね。
でも、その知らない世界にとてもステキなことが待っていると判っていたら、一歩踏み出そうと思いませんか？
ほんの小さな一歩からでいいので、歩みを進めてみませんか？
私と一緒に。
Fin
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