《栄養と教養》~あなたはもう、「持っている」かもしれません~こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(12月第3週)

わたし達はみな、気づいていないだけで、すでに何かを「持っている」のではないでしょうか。 ほしいものとは、違うかもしれませんけれど。 新年を迎える前に少し見直してみると、新たな発見があるかもしれません!

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

忘年会の季節ですね。

12月11日は、「胃にいい」ということで、胃腸の日なのだとか。

胃腸薬のCMが華やかになる、12月。
忘年会の季節にふさわしい記念日かもしれません。

易にも、「消化器官」にまつわる卦があります。

と、申しましても。
専門家でもないのに「胃腸」の話や「漢方」の話をしてしまいますと。
その、いろいろと、「危ない」ですので。
つい先日、「まとめサイト」が一斉に閉鎖されるなどという事態もあったことですし⁉︎
……卦の話にとどめますけれども。

 

消化器官の卦、「頤」。

(山雷頤)

「頤」という卦があります。この字は、そのものずばり「あご」の意味。
図を見ていただければ、一目瞭然。
「大きく口を開けた中に、歯が並んでいる」かたちです。

そしてこの「頤」の卦のキーワードは、「養」の字です。
「人間があごを動かして栄養を取る」ところから来ているそうです。

易では、実線は「陽」を示し、破線は「陰」を示します。
そして「陽」は「陽、剛、実」を表すのに対し、「陰」は「陰、柔、虚」を表しますので……。

この卦は中が「虚」、つまり中身が空っぽ。まさに消化器官。
空っぽですので、これから栄養を取らなくてはいけませんし、口からものを入れても、それが栄養になるのは少し先のこと。
「虚」ろなものが「充実」してくるまでには、少し時間がかかりそうだ、という運勢です。

 

ずしんと胃に来る(?)、占いの言葉

この「頤」の卦にも、いろいろと占いの言葉が付されていますけれども。
その冒頭(初爻)に付されている言葉が、なかなか「胃にもたれる」重さを持っておりまして。

いわく。
「自分が食べている高級な亀の肉を捨てて、他人のお肉によだれをたらす。凶。」

この言葉は、「自分に立派な才能があるのに、それを置き去りにして他人の才能を羨んでいる状態。もちろん尊ぶことはできない。」という意味に解釈されます。いわゆる、「隣の花は赤い」です。

思い起こせば、そういうこと、ままあるような。

「頤」の卦は、「養」。
栄養も教養も、すぐには身にならないかもしれませんけれど。
ゆっくり養っていけば、確実に身につくもの。

わたし達はみな、気づいていないだけで、すでに何かを「持っている」のではないでしょうか。
ほしいものとは、違うかもしれませんけれど。
新年を迎える前に少し見直してみると、新たな発見があるかもしれません!

 

「虎視眈々」の語源、「頤」の四爻から得られる指針です。

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

金運:思わぬ助けがありそう。
仕事運:年下、部下からのフォローに救われるかも。
就職・転職:時には強気も、良いかもしれません。
恋愛・結婚:年下の彼の予感。
家庭:子供のひと言に、はっと気づかされる。そういうこと、ありますよね。
学問・芸術・趣味:思い切り冒険してみては?

 

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