《暦と占い、そのちょっと危険な関係?》<こんな視点はいかがでしょう?  MIKAKUの易占アドバイス(10月第3週)

ひょっとして、占いと権威・権力とは、相性が良いのでしょうか⁉︎

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

今週は、少し易から離れますが……。

歴史にお詳しい方には、「釈迦に説法」になってしまうお話になってしまうことを、予めお詫び申し上げます。

10月15日は、「グレゴリオ暦制定記念日」だそうです。
グレゴリオ暦。いま、私達が使っているカレンダーの暦であります。
1582年、時のローマ教皇グレゴリウス13世の名において制定されました。

教皇の「名において」と申し上げました。
暦って、古来「そういうもの」らしいのです。

強大な権力者が、自らの権力を誇示するため……では、ないかもしれませんが。
ともかく権力者が、「これからは、この暦で行くのだ!」と、その支配領域に使用を強制する。
そういう作用を、少なからず持っていたようです。

16世紀のローマ教皇と言えば、ヨーロッパ最大の権力者ですよね、たぶん。
このグレゴリオ暦の前は、ユリウス暦が使われていました。制定したのは、かのカエサルです。
中国でも、王朝が変わるたびに、暦を改定しています。

領域という空間を己の手にした権力者は、時間をも支配したがるのでしょうか。
絶対権力者は不老不死願望を持ちがちだなんて話もありますし。
権力と暦の関係、なかなか面白いですよね。

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暦と占い

占いにも、いろいろな種類がありますが。
暦と縁の深い占いも、数多くあります。

例えば、誕生日占いは、直接に「暦」と関係しますよね?
星座占いも、1年を12星座に分けて行います。その、「1年を周期ととらえ、12に分割する」という作用は、暦作りと根っこのところでつながっています。
「マヤ暦占い」という占術もあると、伺っております。

日本で有名な、陰陽師。彼らは、陰陽寮というお役所に勤務していたそうですが。
この陰陽寮の「表の(⁉︎)仕事」も、天体観測と暦作りです。

一年の周期性とは、天体の運行そのものです。
天体を観測し、記録をつけて、結果、一年という「時間」を定める。
それが、暦作りです。

私達の人生という、時間の流れを観測、分析し。
そこに何らかの周期性を見いだせないかと、こいねがう。
定められた何かが無いものかと、探求する。
それが、占いです。

暦作りと占いとの間に深い縁があるのは、当然のことなのかもしれません。
私が志向する易占は、少し違うところを見ようとするものですが。
……最後の最後で、台無しですね。

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占いと暦と権力、その危険な関係?

さて。
暦と権力は、関係が深い。
暦と占いも、関係が深い。

では、占いと権力(あるいは権威)とは? どうなのでしょう?

冒頭に掲げたグレゴリオ暦は、ローマ教皇が制定した暦でありますが。
キリスト教では、占いは禁止されております。
おそらく、一神教は全般的に言って、占い禁止ではないでしょうか。

いろいろな理由があるかとは思いますが。
宗教の話には、難しいところがありますので、控えまして。
ともかく、敬虔な一神教信者の方は、占いに良い顔をされません。

占いと権威・権力との、対立関係であります。

その一方で。
古来、絶対権力者の隣には占い師が立っていたなんて記録も、散見されます。
権力の座にある人には、いろいろと、思うところやプレッシャーがありますし……「柔らかいところ」をフォローしてくれる人も、必要なのかもしれません。

ひょっとして、占いと権威・権力とは、相性が良いのでしょうか⁉︎

とは言え、史書に出てくる記録の大部分って、「占い師に頼って、国を滅ぼしてしまった」的なパターンですよね。
占い師の側でも、距離に気をつけておかないと、大変な目に遭ったとか。

ま、やっぱり。
美味しい話とは、ご縁が無いのが占い師と。

話にオチがついてないのも、占い師と。
……いえ、それは私がヘボだから。失礼いたしました!

 

得られたのは、「旅」の二爻でした。

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

金運:ひといきつけるかも。
仕事運:部下との関係がうまくいきそう。
就職・転職:妥協するには、良いタイミング。
恋愛・結婚:穏やかな良さはありそうです。
家庭:たまった疲れをリフレッシュできそう。
学問・芸術・趣味:一歩進展がありそうです。

 

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