新・神々の履歴書 —— 日本の神様の起源③ 日本に伝わったカバラの大天使 —— 天王山の青き龍・大天使ルシファー

こんにちは、マユリです。

前回のエッセイ「富と繁栄の大天使ルシファー」では、キリスト教の堕天使ルシファーは、カバラでは富と繁栄をもたらす大天使で、お金の神さまとして世界中で崇拝されており、21世紀にはいって日本にも急速に広がりつつあることをお話ししました。

商売繁盛に、昔ながらのお稲荷さんではなく、ルシファーを祀るようになるとは、日本もインターナショナルになったものです。
簡単に海外に行き来する時代ですから、当然といえば当然の流れなのかもしれません。

でも、ルシファーが日本に入ってきたのは、今回が初めてでしょうか?

新・神々の履歴書第2回「大和朝廷とオシリス神話」で、大和朝廷が、カバラの伝統をもつユダヤ系の集団で、大和朝廷と関連のある日本の由緒ある古社には、旧約聖書に登場するユダヤ民族の始祖たちや、カバラの大天使が祀られていることをお話ししましたね。

実は、ルシファーは、3回にわたって、日本に渡来しています。

1回目は、大和朝廷によって。
2回目は、戦国時代、南蛮貿易によって。
3回目は、戦後、特に21世紀になって、主にアメリカから。

大和朝廷と、現代については前回前々回におはなししたので、今回は、戦国時代とカバラについてお話いたしましょう。

 

天王山に現れた青い龍

あるクライアントさんが「天王山で肝試しをすることになったのだけど、それって大丈夫ですか?」という、一風変わった案件をもってこられました。天王山とは、明智光秀と豊臣秀吉が戦った天下分け目の戦いの古戦場です。

今は、ちょっとしたハイキングや散歩ができるようになっていて、軽い気持ちで、肝試しの企画を立てたところ、考えてみれば古戦場だし、だんだん不安になってきたというのです。

リーディングして驚きました!
え? こ……これは、ルシファー!!! どうしてこんなところに!?

カバラの大天使は龍(ドラゴン)の姿をしている

その山には、巨大な青緑の龍が、立っていました。

よく、大天使といえば、西洋の絵画にあるような、鳥のような羽のある人型の存在をイメージするかもしれませんが、それは一種の擬人法です。人は何かを理解しようとするとき、人間に模して認識します。アニメ「働く細胞」みたいな感じでしょうか……

大天使は、わたしにはに見えます。

龍にみえるというのは、ビジョンではなく、なんといえばいいのでしょうか……そのように見えるのです。

例えば、カマエルは、赤い稲妻の形をした細長い飛竜で、西洋流にいえば、燃え盛る炎のドラゴンです。正確に言えば、赤でなく濃い朱色です。

ザドキエルも稲妻の形をしていますが、西洋ではよくレインボードラゴンとか、クリスタルドラゴンとか呼ばれているようです。

メタトロンは大きな羽があるドラゴンで、首が長く鶏か鶴のようにS字型にしなっています。尻尾もとても長く、金鶏のような姿で、そうえいば、手塚治の火の鳥に似ています。フェニックスにも似ているかもしれません。

サミュエルは、巨大な赤いドラゴンで、まるで羽毛恐竜のようです。
姿かたちはメタトロンに似ていますが、はるかに巨大です。

これらはすべて日本的に言うと飛竜、つまり空を飛ぶ龍(西洋流にいうとドラゴンでしょう)ですが、ルシファーには羽がありません。

飛ばない龍……そのあたりが、堕天使伝説になったのかもしれません。