『速左須良比売、祓戸の大神が動く時』金龍と白銀龍のカラクリは常世天津神の時代に生まれた。

陰陽

『速左須良比売、祓戸の大神が動く時』

伊奘諾と伊弉冉の誓ひ(うけい)によって生まれた速左須良比売(はやさすらひめ)。数奇な運命にも関わらずこの世の浄化を司る神として表舞台から隠されてきたが、太陰暦の進む時代に戻っていることから古の物語(神話)がまた蘇ってきている。記憶というのは面白いもので、時代と共に進行し隠れもする。世の中の道理を見れば今の時代が速左須良比売(はやさすらひめ)が牛耳る世であることは想像に容易い。この速左須良比売を、須佐之男命とする説や、須佐男命の娘の須勢理比売と同じ神であるとする説もある。

速左須良比売は、根の国・底の国に持ち込まれたもろもろの禍事・罪・穢れをさすらって失う祓戸大神である。根の国、底の国とは人と人との憎悪から生まれた憎しみと悲しみ孤独な世界。光が差し込むことはなく、ひたすら後悔を抱き続けねばならない。人は死んで黄泉に下る。死人とてある意味、今に生きる者と同じ側面を持ち合わせる。根の国・底の国は、速左須良比売によって穢れを祓い暖かく神に抱かれ魂を休ませる、ある意味天国のような世界でもある。

荒れ果てた現代社会が潤いを満たせるのは、この速左須良比売にかかっている。魂が荒廃し人が人として生きづらさを抱える世の中は、いつの世も長続きしない。スピリチュアルが本当の意味でこの世の「生」を司るまで、戦いのような人間対人間のぶつかり合いはなくならない。

『大きな白銀龍となり速左須良比売が動く』

龍神とは次元間を送還する媒体でもあり強力なエネルギー磁場をくぐり抜けて時代をも行き来する。龍と縁が強い日本人のDNAには龍神の記憶を宿した神人がおり、その魂を覚醒することで自らが龍媒体となれるので神人の目覚めは重要である。また、世界の中心が日本であると言われる所以である。

白銀龍は金龍と共に新しい世界を「創生」する為に動きを高めている。日本を超えて世界の龍脈が動く時、速左須良比売が白銀龍となり、国常立率いる天照直系の神々が金龍となり動く。この世もろもろの禍事・罪・穢れをさすらって失い世を新しく変えて行く。速左須良比売の誓ひは、この世が大きく『陰』に傾いたとき、悲しみや憎悪を拭い去ることを役目としている。誠に尊い女神である。神がこの世界を創り上げる時に「陰陽」が生まれ、そして、やがて起こりうる出来事に対処する「神々」を創造したのだから神というのは全てであり絶対なのだと思わずにはいられない。


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