結婚していなくても、一度は妊娠や出産について考えたことがあるはず。
自分は産める? その不安と向き合うために、まずきちんとした知識を持とう。
少し難しいけれど、でもとても大切な妊娠するためのカラダのお話。
そもそも不妊って何?
〜妊娠を妨げる要因を心身に持っている状態〜
不妊というのは「一定期間以上、子どもが授からない状態」という結果を指すもの。日本産婦人科学会の定義では、「避妊なしで夫婦生活を続けているにも関わらず、二年以上妊娠しない状態」とされている。
しかし、最近では、一年以上妊娠しなければ、検査を受けるよう勧める専門家も多い。それは、女性の出産が高齢化してきたことにも理由があるかも。
不妊の要因については次回から詳しく紹介していくが、最も関係が深いのは年齢。
女性には閉経があり、出産時にすでに持っている卵子も一緒に年をとっていくため、妊娠する力は卵子の若さによるところが大きいのだ。合わせて、体内老化という意味では現代人の生活習慣の悪化も非常に深刻。
ストレスの面も含め、まずは何よりも身体の状態を整えることが大切な第一歩になると言える。
妊娠率と不妊治療
〜人間は妊娠しにくい生き物。だから焦らないで〜
以下の表は、何の問題もない夫婦の1周期(生理周期)の妊娠率、20〜30%を元にした確率論。
こう見ると半年も妊娠しなければ不安になりそうだが、では年齢別で見ると……というのがこちらの2つのグラフ。
問題のない夫婦であっても40歳以上になると、妊娠までに1年以上の期間を要するのは珍しいことではない。
動物によっては1周期での妊娠率100%と言われている、ということは、人間はもともと妊娠しにくい生き物とも言える。
不妊治療もこういったことを踏まえた上で取り組めば、焦りやプレッシャーが軽減されるはず。
TRINITY31号より
参考サイト:「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/