西洋占星術の要(かなめ)は冥王星!~冥王星の星座で、世代別の人生観がわかる~

西洋占星術に興味のある人は多いと思いますが、意外と見落とされているのが、「冥王星が持つ性質」です。
西洋占星術で冥王星は、「破壊と再生の星」であるとされ、最も強いパワーを持つ星であるといえます。

冥王星が持つ性質が、すべての運気のベースになっているといっても過言ではありません。

 

冥王星の星座は、人生の目標を示す

冥王星は最も動きが遅く、最近ではひとつの星座を約12~15年程度の長い時間をかけて、通過しています。
例えば、現在は山羊座を運行していますが、その期間は2008年頃から2023年頃までと、約15年間という長期にわたっています。

生まれたときの冥王星の星座は、その人の運気のベースを築くと同時に、その人の「人生の究極的な目標」を示しています。
そのため、世代的な特徴が出来上がるのです。

では、どのような特徴を持っているのでしょうか。

次に、冥王星の星座別により、それぞれの世代がどのような人生の目標を掲げるのかを、みてみましょう。

 

冥王星の星座別・人生観と人生の目標

●冥王星が蟹座の世代
(1914年5月27日~1937年10月7日、1937年11月26日~1938年8月3日、1939年2月8日~1939年6月14日生まれの人)

戦争前の生まれで、出生後に第二次世界大戦を経験する世代です。蟹座が示す「家族との絆」を、究極の人生の目標として生きる姿勢があります。
家族が平和で仲良く暮らせることが一番だと考え、仕事も社会貢献というより、家族の幸せのために頑張ります。家族を養うこと、子供が立派であること、家を持つことなどに誇りを感じるでしょう。

●冥王星が獅子座の世代
(1937年10月8日~1937年11月25日、1938年8月4日~1939年2月7日、1939年6月15日~1957年8月19日、1958年4月12日~1958年6月10日生まれの人)

戦争中は幼年であるか、戦後に生まれた世代です。終戦を迎えて国全体が復興していく様子を、目の当たりにして生きてきました。
意識は文化、エンターテイメントに向けられ、キラキラした楽しく輝かしい世界に強い興味を感じます。そうした世界の中で、「自分を表現していくこと」が、人生の目標となりがちです。仕事もお金のためというより、自己表現の場であると考えます。
何かで成功して注目されること、トップに立つことに喜びを感じ、それを人生の目標とする人が多いでしょう。

●冥王星が乙女座の世代
(1957年8月20日~1958年4月11日、1958年6月11日~1971年10月5日、1972年4月18日~1972年7月30日生まれの人)

高度成長期を目の当たりにして、社会に活気があふれる様子を見てきた世代です。乙女座が示す「勤勉さ」、「社会への貢献」が、人生の究極の目標となっています。
遊びよりも社会的活動に意識を向ける人が多く、勤勉で真面目なのは良いことである……という気持ちが強くあります。完ぺき主義で細かいことに厳しく、批判的になる傾向も。
社会に貢献していること、専門能力があること、起業していること、有名企業に勤めていることなどに、誇りを感じる世代です。