なじみ深い食物であるコンニャクの秘密
コンニャクは私たち日本人にとっては、非常に「なじみ深い食べ物」です。今の時期ですと、おでんの具に入っているところをよく見かけることでしょう。
基本的に、日本を含めた「東南アジアで食用とされている」ものですが、「ヘルシー」であることから、最近では西欧諸国にも進出しています。和食に関する食材は「wasabi」や[natto」などのように、日本語そのままで知られることが多いのですが、コンニャクはちょっと面白い名称がついています。
それは「Devil’s tongue」。直訳すると「悪魔の舌」。
おおよそ、食品としてふさわしくない名称ですが、これはコンニャク本体ではなく、その花が「悪魔の舌を連想させるような形をしている」ことからつけられたのだそうです。
縄文時代から存在していたコンニャク
日本でコンニャクが食べられ始めた時期については、「仏教伝来と共に中国から製法が渡ってきた」というのが有力ですが、「縄文時代」にすでにコンニャク芋を食べていたのではないかともいわれていますので、かなり古くから食用として親しまれてきたことは確かです。
コンニャクに「栄養素はほとんど無い」のですが、「食物繊維が豊富」であり、それによって「整腸効果、さらにはデトックス効果」をもたらしてくれます。
戦国時代には、腹痛を治すために神様お告げとして「コンニャクを食べるとよい」というものがあったとされていますので、その効能のほどがうかがい知れます。
ダイエットの味方
デトックス作用を持ち、低カロリーでありながら、歯ごたえがあることで満腹中枢を刺激しやすく、コレステロール値を調整し、ブドウ糖の急激な吸収を防いでくれるというコンニャクは、まさに「ダイエットの味方」であり、現在でもコンニャクを利用した様々なダイエット食品が登場していますが、最近では、コンニャクは「美肌にも有用」だとして注目が集まっています。
肌の潤いを保つために必須の成分 セラミド
今の時期、特に気になる「お肌の乾燥」。
空気自体が乾燥していることもあって、肌の潤いを保つのは難しいのですが、そんな肌の水分を保つための役割をもっているのが「セラミド」。
人間の肌を外界から守ってくれている「肌バリア」を産み出す成分として最近注目されています。
この成分は肌の細胞と細胞の間で、水分や油分など「肌にとって必要な成分を保持する力」をもっています。
基本的には人間の体内で生成されるものなのですが、「環境の変化や加齢」などの要因で、セラミドは減少していきます。セラミドが少なくなると「肌が乾燥し、あれやすくなる」だけでなく、痒みなども出てくることになります。
「アトピー性皮膚炎」はセラミドが体内で再合成される際に異常が起こり、正常にセラミドが生成されないことで、「セラミド不足に陥った結果引き起こされる」とされていますので、セラミドが不足すると、アトピー性皮膚炎に近い状況になるといえるわけです。