TRINITY本誌連動『魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!』第23回 PART.3

TRINITY本誌で大人気連載中の越智啓子先生の「魂ドクター越智啓子の そのまんまでOK ありのまま生きるのが気持ちいい!」。
これまで40回以上連載し、越智先生からポジティブなエネルギーをいただいている読者の方がたくさんいらっしゃいます。本誌で読み逃した方にもぜひ読んで頂きたいと考え、これまでの連連載をTrinity WEBで改めてご紹介することに決定しました。

今回のテーマは「スピリチュルについて」。
スピリチュアルな時代に移行するなか、私たちの生活もまたスピリチュアルな方向へ向かっています。自然のリズムに合わせて、愛と笑いと感謝でリラックスして生きること……。
スピリチュアルな生き方は、そんな特別なことではないのかもしれません。

正当な魔女になるには

スピリチュアルが必然を象徴するような映画をこの夏に観ました。
「西の魔女が死んだ」という題名に、きっと洋画だと思て観たら、日本人ばかり登場してびっくり。なんと梨木香歩さんが14年前に書いた児童文学で、160万部ものベストセラーになった作品だったのです。しかも、日本に精神世界の波を伝えた女優のシャーリー・マクレーンさんの娘さん、サチさんが、イギリス人の祖母役で登場して、見事な美しい日本語で演じていました。12歳まで日本に暮らしていたそうです。

中学に入ってまもなく不登校になった孫娘まいが、自然のなかでさりげなくとてもスピリチュアルに生活している大好きな祖母と、しばらくの間暮らすようになります。祖母は「西の魔女」と呼ばれる正当な魔女だったのです。
まいは祖母から正当な魔女になるための方法を伝授されます。

それは特別な修行ではなく、「早寝早起き、食事をきちんと摂って、よく遊ぶこと、そして何でも自分で決めること」でした。
料理、掃除、洗濯、庭作りなどを祖母と一緒に楽しんで始めます。

祖父が残してくれたの野いちごの畑で収穫した後、ジャム作りをします。それをトーストに塗って美味しそうに食べます。
足で踏みながら、たらいのなかでシーツを洗い、それをラベンダーの花畑の上に干します。お日様の香りとラベンダーの香りがするシーツになって幸せな眠りを堪能できるのです。なんておしゃれで、自然の恵みをもらいながら、とてもスピリチュアルなのでしょう!

イギリス時代の懐かしい思いが蘇ってきて、しみじみとこんな生活がしたいと思いました。

映画が終わって、またびっくり。
近くの席の女性が、「啓子先生、講演会に参加したことがあります。お会いできて嬉しいです」と声をかけてくれました。

タイトルが始まるぎりぎりに入ったのですが、暗闇のなかで、気配だけで私だとわかったそうです。彼女もなかなかのスピリチュアル!

一緒にランチをすることになり、映画の感動をシェアできました。
子育てが落ち着いたら、ぜひヒーリングの仕事がしたいという彼女のキラキラと輝く目に、きっと昔ヨーロッパの時代にハーブやアロマを使った西の魔女を一緒に実践していたかもしれないと、ふと思いました。
映画が再会のチャンスをもたらしてくれました。

~続く~

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越智啓子先生
精神科医。東京女子医大卒。東京大学病院で研修後、ロンドン大学付属モズレー病院に留学。帰国後、東京都児童相談センターなどに勤務。1995年「啓子メンタルクリニック」を開業。クリニックでは、過去世療法、アロマテラピー、クリスタルヒーリングなど自身の経験を活かした新しい療法を取り入れている。