ホリスティック栄養アドバイザーMihoの“少しずつでもいいじゃない”Vol.6 催眠出産で穏やかな出産

催眠出産

私の娘は、催眠出産(ヒプノバース)で生まれました。 私たちは、深い潜在意識の中で誕生の時を迎えました。娘を取り上げたのは夫です。それは、とても穏やかで厳かで安心で、自然と完全に調和した至福の体験でした。英国キャサリン妃もその出産方法として検討されたという「催眠出産(ヒプノバース)」。女性が本来持っている力を引き出し、自然に穏やかに赤ちゃんの誕生の時を迎える催眠出産をみなさんはご存じですか?

【催眠出産(ヒプノバース)とは】
催眠出産(ヒプノバース)とは、簡単に言えば「催眠を使った、自然で穏やかな出産方法」です。出産の際に、自己催眠やパートナーの介助で潜在意識下に入り、穏やかに自然に痛みなく(または少なく)赤ちゃんが誕生する方法です。

「催眠」というと、催眠術ショーが思い浮かぶかもしれませんが、そもそも催眠状態というのは無意識(潜在意識)と意識(顕在意識)との間の膜が取り払われ、潜在意識に入っている状態をいいます。意識を失ったり、意志に反して誰かに操られるということはありません。

健康な女性にとって、本来出産とは自然なもの。「お産=痛くて苦しいもの」という植え込まれたネガティブなイメージを解き放ち、潜在意識下のリラックスした状態で、赤ちゃんと自分自身の心と体が繋がり、出産の自然な流れに調和して行えば、穏やかにスムーズに赤ちゃんは誕生するのです。

催眠状態に入る事は誰にでも可能です。何かに夢中になってまわりの声が耳に入らなかったり、映画のストリーに入り込んでしまったり、といった日常生活での感覚も一種の催眠状態です。また、練習をすれば自分で催眠に入ることもできます。

私が、このヒプノバースを用いた穏やかな出産を望んだのは、一人目の出産での体験がきっかけとなったのでした。私の長男はフランスの病院で生まれました。自然出産だったものの、あらゆる医療介入が行われていく過程で、体がコードだらけになりながら、「次のときはこういうのは嫌!」と強く思ったのです。そんな中、アメリカで催眠療法を学んだ友人から、出産に催眠を使うヒプノバースなるものがあると教えてもらい、次の出産は絶対コレでいく!と心に決めたのでした。

生まれてからもずっと続く絆

はじめてヒプノバースについて知ったときは、「催眠状態だから痛みがなく出産できる。」といった認識程度しかありませんでした。けれども、知れば知るほど、自然であるべきお産への認識が深まり、家族で迎える出産、赤ちゃんとの繋がりという事を本当の意味で理解できるようになっていきました。ヒプノバースは、ただ‘「痛くないお産の方法」というだけではないのです。さらに深い意義がそこにはあります。

ヒプノバースで得た、赤ちゃんと家族との深い絆は、生まれる前、お腹にいるときも、そして生まれてからもずっとずっと続いていきます。 これまでは、病院で助産婦さんやお医者さんに進行状況などの指示を受けて産むものと思っていましたが、お産というのは健康な女性であれば自然にできるものなのだとあらためて認識しました。(医学的処置を排除するものではありません) 実際娘の出産では、陣痛が始まってから生まれるまで、誰からも何の指示も受けず、いきむこともなく夫にとりあげてもらいました。 私たち家族は、ヒプノバースで穏やかに産みたいという私たちの希望を温かく受け入れてくれた、ドイツの小さな助産院で娘の誕生を迎える事にしたのでした。

(ブログ記事より抜粋・加筆)
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