「日本人は外に出てみることが大切」マレーシアへ日本脱出!石原彰太郎さんインタビューPART.1

Trinity vol.47では、「海外に行って見えた日本人の姿」について語ってくれた、マレーシア移住サポートを行う石原彰太郎さん。TrinityWEBでは、本誌に掲載しきれなかったインタビューをご紹介します。

海外に出て改めて見える日本の良い所

石原:
「海外生活が長くなると、日本の良い所と悪い所がよりはっきり見えると思います。ロングステイでマレーシアに行っている人も皆同じようなことを言っています。
日本を離れたら日本の良い所がよく分かるとか、逆に、日本で当たり前だったことが、実は当たり前じゃないことが分かったり。ですから日本の人はやはり外に出てみることは大事ではないかと思いますね」

―日本の良い所とは?
石原:
「震災の時も、苦境のなかで規律を守って、争いもしないで協力し合えるこれは外国人から見たら素晴らしいし、信じられないのではないかと思います。街は非常にキレイにつくられていて、東京の交通機関は世界一ですよ。日本は効率的でサービスも至れり尽くせり。医療制度だって庶民のためによくできている。その分政府が負担していると思うのですが、医療費も決して高くない。

このように、良い所はたくさんあるのですが、今までの日本の企業が、韓国や中国に追い上げられてシェアが狭くなったりするので、相対的に前よりは厳しくなっていると感じているのでしょうね。けれど、日本はまだまだ豊かじゃないですか。

相対的に、シニア層の時代の日本と比較すると、今の若い人は恵まれないとか出てくると思うのですが、そういうものを外して、今の日本と海外の同じ世代の人を比べたら、これはまだまだ恵まれていることはたくさんある。すべてが比較なんですよね」

世界にチャンスはたくさんある

石原:
「私は昨年アメリカに行き、現地の友人といろいろお話したのですが、アメリカ人の悩みはもっと深刻で、製造業はアジアにもっていかれ、金融業もリーマンショックがあって。どこの業界に行ったら、将来性があるのかって、あまりないんですよ。だいたいどの国に行っても、悩みはありますよね。比較的にまだ日本の人たちの悩みは、まだ良い方じゃないかと思うんですけど。ですがこのままにしていたら、もっと悪くはなるでしょう。

日本は豊かで、食べ物は美味しいし、四季折々景色もきれいだし。公共の交通機関は発達しているし、犯罪は少ないし、治安は良いし。外国人から見たら良いところばかり見えるわけですよ。シンガポールとか東南アジアのお金持ちは皆日本文化に憧れて、日本食を食べて、日本に旅行に行きますね。それなのに、どうして日本の人が自信を失って、暗くなっているのかなと思いますよね。やり方はいろいろあるので、今、マレーシアは日系企業ブームで凄いですよ。日本食レストランで成功している企業も出ていますし。日本を出て初めて、チャンスも見えてくるでしょう」

プロフィール:
石原彰太郎氏
(株)コスモス・プラン代表。91年にマレーシアに渡り、旅行業、ロングステイサポート、ビザ取得代行、不動産仲介業務等に従事。著書に『日本脱出先候補No.1国マレーシア』(筑摩書房)
コスモスプランHP 

<information>
※石原さんはマレーシアをベースに活動されていますが、日本にも年間5~6回帰国し、定期的にマレーシア ロングステイや不動産に関するセミナーを多数開催しています。マレーシアに関する移住の詳細情報は、著書「日本脱出先候補 No.1国 マレーシア」(筑摩書房)や、http://www.tpcl.jp/  もご覧ください。