映画『ペタル ダンス』~風の中で人生を生きる~少女たちの青春

風のように過ぎていく人生。その青春とはいつ?

今、あなたは青春ですか? 「少女」という生き物は常に悩む。今ここにいる一瞬が風のようだというならば、人生はさながら”風”なんだろう。

木々を揺らし、波を立て、髪をなびかせる。
空を翔け、鳥を羽ばたかせ、雲を動かす。

今この一瞬の憂いや悩みも、風のように去っていく。
そして、時には、「好き」や、「愛してる」も……。

風が流れる姿には実態がない。その姿は他の万物の形を借りている。青春を生きる少女たちの人生にも、実態がない。他の物や、友人や、家族などを通してしか、その人生は表すことができない。「青春」こそが、「風」なんだろう。

ゆっくりのようで、慌しいようで、はかなく過ぎていく、人生の時間たち。そしていつかは、会えなくなる人、会わなくなる人、忘れてしまう人、忘れられてしまう人。人生は”風”なんだ。

少女でいるあいだは、わかるようでわからない。いつももどかしさに操られ、どうすれば良いのか選択が定まらない。とにかく、「やってみる」しかない。「行ってみる」しかない。せめて後悔だけは積み重ねないように……。

 

今日はゴロゴロ寝ていたっていい!
→本当にそうしたいのならば。

今日はバンバン買い物しまくろう!
→本当にそうしたいのならば。

「後悔」はつらい。生きるのがイヤになるほどだ。でも、その後悔を’なかったこと’にしてしまうと、その形のまま、心のポケットに積み重ねられていく。やがてそのポケットはいっぱいになり、重く心を圧迫し、他人に、頼って、甘えて、依存、しなければ、生きていけなくなる。

この映画では、少女の行動力と言動力が描かれている。今日のあなたは、どんな青春を過ごしましたか?

 

 

話題の女優たちの競演。誰の青春に思いを馳せる?

言わずと知れた実力派、宮﨑あおい。近頃の話題作には欠かせない、忽那汐里。昨年の映画賞を総なめにした、安藤サクラ。中堅実力派の、吹石一恵。その他、脇を固める登場人物たちそれぞれの、あなたの青春は誰の青春と同じですか?

もどかしいのが青春。言葉数が多くても少なくても、いつも何か言い足りなくて仕方ないのが、青春。自分がどこに向けて歩いているのかわからなくても、人生は、風は、過ぎていく。そんな焦りや不安ともどかしさ。

今のあなたは青春ですか? もし今、「大人になりたい」と願うのならば、それは青春です(笑)。大人たちは待ってくれている。みんなが「大人になる」その時を。

大人たちの目は見つめている。すべてを、まっすぐに、大きく包み込むように。
愛と感謝と、未来への希望をこめて。

4月20日(土)より渋谷シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
© 2013『ペタル ダンス』製作委員会

公式サイト http://www.petaldance.jp/

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