こんにちは。ワンネスインスティテュート代表・講師のREMIと申します。
Trinity WEBには、これまで「ティーチャ―が体験したシャスタ山ミラクル」や「英国で健康保険適用の自然療法「クリスタルアキュパンクチャー、テラグラムセラピー(TM)」誕生ストーリーPART.1」などの記事を連載させていただいています。「運命向上委員会」でも、読者の方のご質問に回答させていただいていますので、ぜひお読みになってみてくださいね。
今回は「夢」をテーマにさまざまな夢話を連載させていただきます。不思議な夢の世界へ皆さまをご案内します。
第三話 「夢は危険の予知者」
「第一話 夢と現実の間で」「第二話 これから生まれる予定の子供と“夢で逢いましょう”」に続いて、今回は眠っているときや、夢に注意を促されたときの体験をお話します。今回はその第三話の2回目です。
ルツェルンの友達も、要注意
ウィーン、ヴェネチアなどに数日間滞在した後、ミラノの友達家族と週末を楽しみ、アルプスを越えてスイスのルツェルンに住むルームメイトを訪れました。彼女は典型的な「射手座」つまり冒険家気質で、南米やスペインに何カ月も留学するような人。その彼女が「スペインに一人で行くの?友達と3人でスペインに行ったとき、足に挟んでいたバッグを盗まれたの。3人でいたってそういうことが起きるんだからあなた1人で行くのは心配。考え直したほうがいいんじゃない?」と言いました。私はそれでもスペインに行きたい!と思っていたので、「ずっと風車を見たかったの。すご~く気をつけて行動するようにするね」と、彼女の心配そうな顔を見ながらもマドリード行き特急寝台列車の切符を予約しました。
最高レベルの警戒信号と夢
彼女との別れを惜しみつつ、もう一人のクラスメートの住むジュネーヴに向かっていたときのこと。スイスのルツェルンからジュネーヴまでは、インターシティという国内特急列車に乗って1時間ほど。列車に乗り込んで空いた席を見つけて座ろうとしたとき、ななめ右後方の座席にバックパッカーらしい(長距離旅行者風の)いでたちの若者グループが見え、そのなかの一人の青年と目が合いました。その瞬間、私の危険センサー(直感・サイキックセンス)は最高レベルの「警戒信号」を発しました。
「絶対に彼らに隙を見せてはいけない。たぶんドラッグも使っている。貴重品や荷物にも一層注意しないと」と感じたのです。彼らも長距離を移動し、私と同じようにスペインに向かっているかもしれない。気をつけねば、と、気持ちを引き締めました。
私は海外を旅行するとき、特に慎重に注意アンテナを張り巡らします。子供の頃から父に危ないときの対処の仕方などを教わっていたこともあり、危険な目に遭わない行動の仕方を知っているつもりでいました。そして日本でならうっかり電車の中でうとうとしてしまうことがあっても、海外の電車の中や人前では、絶対にありえないことでした。
しかし、このときは何かが違っていました。バックパッカーの若者グループに対して最高に警戒していたはずの私がこともあろうに、うたた寝してしまったのです。この間、ほんの数秒間だったと思います。このとき見た夢は驚くほど短かったのですが、非常に強く印象に残り、私はメッセージをすぐに理解しました。
——–夢で見たビジョン———————–
夢の中でも、同じ電車に乗っています。同じ座席、同じ乗客が見えます。すると背後からお坊さんの声が聞こえてきます。お坊さんは何妙法蓮華経を唱えながら、座席の間の通路を、私に背を向けて去っていきます。
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お坊さんが去っていくのを見てすぐに目覚めました。うたた寝する前に見えていた車内の景色と全く同じ景色だったので、本当にお坊さんが車内を歩いていったのかと思うほどでした。周りの人たちを見回すと、何ら変わった様子は見られませんでした。私の心臓はドキドキと強く鼓動していました。そして、このままではいけない、明らかにスペインに行かないよう警告されている、と確信したのです。
お坊さんも警告メッセージ
「お坊さんが背を向けて、何妙法蓮華経を唱えて去る姿」がなぜ、私にとって警告を意味したのでしょうか。私の曾祖父は英国国教会の司祭でしたので、もし夢に「司祭の格好をした人」が出てきていたなら、私は「守られているんだな。スペインに行っても安全だ」と思ったに違いありませんでした。けれどこのとき見たのは「何妙法蓮華経を唱えながら、背を向けて去っていくお坊さん」。
子供の頃から私にとって「お坊さんとお経」は「お葬式」のイメージを連想させるものでした。そのようなわけでこのビジョンを見てすぐに「これは明らかに、私の連想の仕方を熟知している誰かが、こうすれば私が気づくことを知って見せている夢だ。あきらかな警告メッセージだ」と分かったのです。私はジュネーヴに着いたらすぐに、マドリード行きの寝台列車の切符をキャンセルしよう、と決めました。
ジュネーヴの友達も猛反対
その判断は正しかったようです。というのも、ジュネーヴについた途端、迎えに来てくれていたクラスメートが開口一番こう聞いてきたからです。「次はどこへ行くの?」「えっ…、実はスペインに行こうかなと思っていたんだけど、」と言いかけると「今スペインに行くなんて狂気の沙汰よ!民族解放戦線がマドリードで爆弾テロを起こしてるっていうニュースを見てないの?こんなときにスペインに行くなんて、クレイジーよ!」と猛反対されました。やはりそうか…と思いながら「そう、そうよね。そうなの。皆に危ないって言われて、しかも今さっき電車の中で夢まで見たの。それで、ここで切符をキャンセルすることにしたの」と言いました。
ブダペストで出会った日本人、ルツェルンの友達、夢の中のお坊さん、ジュネーヴの友達。私はスペイン行きを考え直すよう、4回も注意喚起や警告をされたことになります。そこまでしてようやくマドリード行きをキャンセルした私は、スペインはまたいつか誰かと一緒のときに来ればいい。今回は南フランスのどこかの街に滞在することにしよう、と決めたのでした。
~つづく~
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