田中美帆の美女子メイキング【アロマテラピー・風水】PART.2 ~おもてなしの香りって?

最近では、すっかりアロマテラピーが身近な存在になりましたね。
ちょっと前までは、アロマテラピーはなんだか一部の人だけが好む宗教儀式のような存在だと思っている人も少なくなかったように思います。

実は私、某百貨店の中に入っているアロマテラピーショップで働いていたことがあります。
半年くらいで退職しましたが(早!!)、たくさんの発見がありました。
どんな世界でもそうだと思いますが、最初は自分も何も知らなかったはずなのにいろいろと知識がつくことで初心を忘れてしまうことがあります。

お店の前を通りすがったおじいちゃんが言った言葉。
『この機械、なんで煙が出てるんじゃ?』

水蒸気として香りが出るディフーザーのことも、以前は誰も知らなかったんです。
このおじいちゃんがとんちんかんなことを言ってるわけじゃ決してないんです。

ある時には、おばちゃまの軍団が来られました。

『あー、ええ香りやなー』
『アロマゆーやつちゃうん?』

と、喜んでくださる方の中におひとりだけ

『くさいわー。はよ、行こー!』

とおっしゃる方が。

その方は、いわゆるクレーマーではありません。
きっと、率直な感想。

香りには、好みがあるのです。
「アロマテラピーは、いい匂い!」と思う方も、そうじゃない方もいるということです。

お店で炊く香りはとても重要でした。
香りによって、びっくりするほど売り上げが変わります。

『たまたまだって!』と思うでしょ?

本当の話なんです。
そのショップでは、レモングラス・レモンティートリーの日が絶好調。
ラベンダーや、コアな精油の日はイマイチでした。
百貨店のお偉いさんからも、レモンを!レモンを!!を言われるようになりました(笑)。

なぜだと思いますか?
それは、お店の雰囲気・お店の立地などにレモン系が合致していたからだと思います。
ショップは、百貨店のタオルや寝具売り場の近くにあり、7Fでした。
きっと、下の階から回ってこられた方は、汗をかいている方ももちろんいらっしゃるでしょうし、ちょっとお疲れぎみの方も多いと思います。

そして、当たり前ですが百貨店なので老若男女さまざまな方が来られます。
路面店と違う最大のポイントは、お店に来てくださる方の80%以上が、『他の売り場に来た』方です。
アロマテラピーなんて、はなっから頭にない状態で7Fでタオル等を探されています。

そんなお客様が『んー、なんかいい香りがするわ!』とうちのショップにも寄ってくださっているのです。

さわやかで、さっぱりしていて、気持ちのよい香り。

それが、そのショップでは一番好まれる条件だったのです。

そして、もしそこがリラクゼーションサロンだったら。
そしたらレモンではなく、ラベンダーの方が良いかもしれませんね。
リラクゼーションサロンは、ゆったりしに来られる方がほとんどですから。
そのように、おもてなしの香りというのは、『自分自身が好きな香り』ではないのです。
来てくださる方がどんな香りがお好きかなと想像しながら使えるようになりましょう!

例えば……
妊婦さんや、ご高齢の方、小さなお子様が来られる場合は、鼻が敏感になり刺激を受けやすくなるため低濃度でたいたり、時間帯や、季節、天候に合わせてセレクトしてみたり。

例えば……
午前中や雨の日は、レモンやペパーミント、スペアミント。
お仕事終わりのまったりしたい時は、ジャスミン・オレンジなど。

私のサロン【aromaと頭】でも毎日アロマを炊いております。
リピーターの方が来られる日は、その方のイメージを膨らませて精油をセレクトしています。
ご新規の方の日は、あまりレアな精油は選びません。
ゆったりした気持ちでおくつろぎ頂ける香りをチョイスしますね。

香りが、本当に奥が深いです。
勉強しても勉強しても、まだまだ奥があるもの。

アロマテラピーの世界に入った日から、きっとおばあちゃんになるまで、私の勉強は続くことでしょう……。

よく『アロマを勉強したいんです、難しいですか?』と聞かれます。
私はいつもこう答えています。

『頭で考える前にまずは、実際に精油を購入して使ってみてください!』と。
難しいか簡単かで言うと、きちんと勉強するならば難しいになるかもしれません。

でも、大人になってからの勉強って、楽しむための勉強だと思うのです。
精油を使うことで、香りが身近になる。
そこからスタートすることで、スムーズにアロマライフがスタートできると思います。

私もアロマテラピーを使ったクラフトづくり(ワークショップ)を定期的に開催しております。
場所は、梅田(扇町)のCafeです。

詳しくは、こちらをご覧くださいませ。

ぜひ!
アロマライフを始めるきっかけを見つけてみてください!