先日目にしたOrganic Authorityの記事に抗炎症作用のある食べ物が紹介されていました。
炎症というと赤くて痛くて熱いものというイメージです。
感染症やアレルギー、外傷などの刺激により、血管が広がり、血流が増加し、白血球や赤血球がその部分の治癒のために集まるのが炎症のメカニズムです。
そのため赤くなったり、熱を持ったり、腫れたり、痛みを伴ったりするのですが、炎症は体に備わる大切な免疫防御作用でもあります。
傷口等を治癒するためになくてはならない炎症ですが、慢性的な炎症は様々な弊害を引き起こすことでも知られます。
近年では炎症について沢山の研究がされており、様々な疾患との関連性が疑われています。
本来は体の防御作用であるはずの炎症が慢性的に続く事で、癌や動脈硬化、糖尿病の発症にも繋がると言われます。
一方炎症を急激に抑えるお薬には副作用を伴うこともあり、体本来が持つ自然治癒力を十分に活かす事ができないというデメリットもあります。
食べ物にはお肉や酸化した油、添加物や化学調味料がたっぷり入った加工食、精製された炭水化物(白いお米や白いパン)、砂糖等の炎症を促進するような食べ物と、オメガ3という良質な油を含むお魚やフラボノイドを豊富に含む緑黄色野菜等の炎症を抑えてくれる食べ物があります。
以下がOrganic Authority発表の抗炎症作用ある食べ物リストなので是非参考にして下さい。
1.野生の鮭
鮭にはオメガ3という抗炎症作用のある脂肪酸が含まれます。野生の鮭は養殖の鮭よりもオメガ3の含有量が高いことが分かっています。また養殖の鮭は環境ホルモンや抗生物質の汚染が心配されます。
お魚が苦手な方は亜麻仁油を代わりに摂る事もお勧めです。
2.昆布
昆布やワカメ等の海藻類にはフコイダンと呼ばれる抗炎症、抗酸化、ガン細胞抑制作用のある物質が含まれます。また昆布は繊維質も含まれており、デトックスやダイエットに最適です。
3.エキストラバージンオリーブオイル
オリーブオイルの抗炎症作用はよく知られるところですね。またオリーブオイルの摂取は喘息や関節炎発症リスクを低下させることでも知られます。
4.ブルーベリー
ブルーベリーは抗炎症作用だけでなく、脳の老化を防ぐ作用があることでも知られます。癌や認知症の予防効果にも注目されています。
5.青菜
濃い緑の葉野菜は抗酸化物質だけでなく、抗炎症作用を持つカロテノイドだけでなく、ビタミンKやビタミンEも豊富に含みます。
6.ターメリック
日本ではウコンとしても知られるターメリック。鮮やかな黄色が特徴的です。
ターメリックにはクルクミンという抗炎症作用のある物質が含まれます。またターメリックには鎮痛作用があることも知られます。
7.生姜
生姜が消化を助けることはよく知られます。つわりにも有効であるとされる生姜ですが、その他にも抗炎症作用や血糖値のバランスを保つ作用もあるとされます。
8.ブロッコリー
ブロッコリーにはスルフォラファンという抗炎症、抗癌作用の物質が含まれます。発がん性物質を体の中から排出してくれるとも言われています。
9.緑茶
緑茶中のカテキンというフラボノイドは抗酸化作用、抗がん作用があり、特に胃がん発症のリスクを低下させることで知られます。
10.さつまいも
さつまいもは繊維質、複合糖質、βカロテン、マンガン、ビタミンB6やビタミンC等が豊富に含まれ、その抗炎症作用が期待できます。
11.パパイヤ
パパイヤにはパペインという消化酵素が含まれます。またパペインはビタミンCやビタミンEと共に抗炎症作用があり、消化を助け、火傷の治癒にも有効であることが知られます。
ハワイ産のパパイヤは遺伝子組換えのものが多いことで知られますので、産地を選ぶ事、出来るだけオーガニックのものを選ぶことも大切ですね。
上記の食品には抗炎症作用だけでなく、抗酸化作用や抗がん作用があり、ビタミンやミネラル、必須脂肪酸等が豊富に含まれている点も素晴らしいですね。
地域によっては手に入りにくいものもあると思いますが、普段の食生活に積極的に取り入れたいものです。
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