「マクロビオティック栄養法」PART.2 ~陰性食品と陽性食品について

みなさま、こんにちは。
今回はマクロビオティックにおける「陰陽」に関連して、「陰性食品」と「陽性食品」についてお話しましょう。

最近ではマクロビオティックのみならず、様々な健康法や食事法で「陰性」「陽性」という言葉が聞かれますね。
そもそもそれは何なの? と思っている方も多いことでしょう。
ざっくりと申しますと、陰性食品は身体を冷やすもの、陽性食品は身体を温めるもの、となりますし、さらにマクロビオティックでは、

「陰性」=甘いもの……代表:「白砂糖」
「陽性」=しょっぱいもの……代表:「塩」

なのです。

陰性の甘いものには多くの果物も含まれますが、それらは「単糖」といって、他の栄養素とつながったり、働きを共にすることなどがありません。単体のみの活動なのです。
肉や魚などのしつこい脂や濃すぎる栄養に対しては、その単糖が有効に分解などを促してくれることもあるのですが、それもごく少量の摂取で充分であり、単糖は他の組織に結びつくことがないため、血液を含め細胞や身体そのものを冷やし、その邪魔な単糖を追い出そうとして、過剰に下痢を引き起こしたりもします。

反面、陽性である塩は、血液や細胞を活発に働かせ、体温の上昇により身体を温め、適切な空腹、適切な食事量、そして適切な排泄をも促し、身体全体を活性化してくれるのです。

(ちなみに、お米に含まれるデンプン=ブドウ糖は「多糖」と呼ばれます。ただし、化学的に作られたブドウ糖は単糖です。)

そして、お米に含まれるブドウ糖を有効に働かせるために、玄米にはごま塩をかけたり、塩や醤油や味噌などを使った塩気のあるおかずが必要となりますし、それによりお米の栄養を体内で大きく活躍させてくれるばかりか、満腹感やエネルギーの持続にもつながり、余計な間食や疲労から免れることができます。
ごはんを良く噛んでしっかり食べると健康的ですよ、という説はここからくると思われます。
多糖は塩分や塩分に含まれるミネラル、味噌や醤油に含まれる醗酵要素とも結びつき、人間の身体に対しとても大きな栄養となるのです。
そうなりますと。
単糖であるお砂糖を使ったお菓子も必要なくなり、疲れているからとやたらに甘いものを欲することも少なくなるわけです。
とても健康的ですよね。果物も少量で良いのです。

その他に陰性食品の例を挙げますと、
果物、コーヒー、紅茶、緑茶、チョコレート、その他、南の地域でとれたもの、etc…

陽性食品の例では、
肉、魚、乳製品、油、脂、etc…

などとなりますが、ここで注意をひとつ。
ここに挙げた陽性食品。動物性のものばかりですが、動物性食品は人間の体内に入ると、あっという間に古くなり、極陰性に変化してしまいます。
その極陰性に変化した物質をうまく排泄などでスッキリと排出してしまえれば問題ないのですが、たいていは体内に残留・蓄積し、便秘や吹き出物のみならず、血液や細胞を汚し、病を引き起こすのです。
塩や醤油、味噌などの植物性の陽性食品は、動物性のものと比べて明らかに排出しやすいですし、体内を通過・移動するあいだは陽性を維持してくれて、人間の身体に対しとても有効に、安全に、働きかけてくれます。
ですので、マクロビオティックでは、植物性食品中心の食生活を推進しているのです。

陰性食品も少量であるならば、時に陽性に偏りすぎた身体を休息させてくれますので、中庸を目指し、適量で上手に、陰性食品も陽性食品も取り入れると良いでしょう。

さあ、みんなで、レッツ健康!エンジョイごはん!

すべてはあなたの人生を応援しています。

愛と感謝をこめて。