食事だけじゃない! 「生きること」すべてにつながるオーガニックライフ

現在、瀬戸内海に住んでいる私の街は、温暖なのんびりした街です。自宅はポニョの舞台として一躍有名となった鞆の浦の手前にあります。
歩いて5分ほどで海。家のまわりは見渡す限り山で囲まれた、ミネラル豊富なエネルギーの高いこの土地が大好きです。
オーガニックレストランOPENをきっかけにスタートした「ファシオールファーム」も、自宅から歩いて7~8分のすぐそばの山にあります。栄養分豊富な土で、まったく農薬を使用しなくて野菜を育てることができます。虫が虫を食べ、生態系のバランスがうまく維持されている。不思議な力を感じます。
カラスが美味しくできたスイカを食べてしまい、残念な夏になってしまいましたが(笑)

キャベツ、エンドウ、玉ねぎ、じゃがいも、トマト……。
オーガニックはブームやファッションでなく、毎日の生活の中にあるものです。ライフスタイル全てがトータルな考え方が、心からナチュラルであることが、オーガニックライフだと思います。
地球環境はすべてつながっています。生かされていること、エコ、地球温暖化、ゴミ問題……。野菜を育て、その心までも作る人に伝え、また作る人は大地に敬意を払い、食べる人はすべてに感謝し、食をいただく。血となり肉となり、また誰かに笑顔をして返していく。

今年5月5日にナチュラルキッチン“アージョ”をOPENし、20年の実績の美(エステティック)、健康・心(ヨガ・ピラティス・バレエ)、に、食(食材・栄養)が加わり、トータルビューティをやっと完成させることが出来ました。
オーガニックカフェをOPENさせる計画があった半年前から一番に思ったこと。
野菜を提供するのだから、有機・無農薬野菜を使いたい思いが当然ありました。
しかし勉強していくに従って、単にオーガニック野菜というだけでなく、まずその前にその野菜を形成する元となる「種」が大切だということを学びました。

私自身も美容家として「美容」の基本にあるものはというと細胞を作る「ミトコンドリア」。
ミトコンドリアを元気にするために、大切なのは健康も美容もバランスであり、調和ですね。単に化粧品をつけ、運動をし、良い食事を摂ることをマニュアルどおりに行うのではなく、身体も肌も、その時、その時期、自分のバイオリズムに沿って、ミトコンドリアをいかに元気に活性化させるかということが大切なのです。
野菜も人間の体でいうミトコンドリアと同じ「種」が大切です。
だから、カフェAgioのロゴマークには私が描いた「ミトコンドリア」があるのです。

次回は「種」について、もう少し深いお話をしたいと思います。

※7/12掲載分に、後半部分を加筆しています