聖なる旅~ハワイ・スピリチュアルツアー~「マナに導かれて」第8回

「マナ」とはこの宇宙に流れるスピリチュアルなパワーのこと。ハワイの人々はこの世に存在するすべてのものに、マナが宿っていると信じています。ハワイの自然や、ハワイの人々とのふれあいを通じて得られたスピリチュアルな力を「マナ」と表現していますが、私の旅も、私自身も見えない「マナ」に導かれて、ここ数年間、いやハワイに足を踏み入れてから約20数年間、聖地ハワイで感じた事、そして素敵な仲間とともに過ごした今回のヒーリングツアーをレポートいたします。
ヒーリングポイントno.9「癒し人」

~「Tomomi」さんのお話~

さとうきびやらグァバの実を拾って食べさせてもらいました。グァバ、パパイア、ジャックフルーツ、アボカドといった南国フルーツの花が一面に咲き、実り、私たちも簡単に口にすることができる「南国果実王国ハワイ」ならではの体験をしたとき、Tomomiさんから聞いた話を思い出しました。

「アルツハイマーを患ったある老人が、2週間行方不明になり、サイキッカーに行方を捜してもらうとマンゴーの木の下でマンゴーを食べて生き延びていたところを発見。その老人は、『天使が来て、私にぶどうを与えてくれたのだよ』と話してくれました。病気のせいで、マンゴーをぶどうと間違って言っているのだと皆は思っていたのですが、実はその昔、その地は一面ブドウ畑だったらしく、老人がぶどうを食べた話は本当のよう…… 毎日、毎日、沢山のエンジェルやフェアリーが葡萄を老人に届けてくれていたそうなのです。

ハワイでは、自然が人間を守ってくれていて、どこにいても一人ではない感覚がします。たとえ森のなかで迷ったとしても恐怖感はなく、精霊が守ってくれているような感じ。もしそこで死んでも、自然と一体となれる喜びを感じると思います」と話してくださいました。

 

~「Vivian」さんのお話~

なんだか同じ現世に生きているとは思えない人間離れ(?)した森の妖精のようなVivian。

彼女はヒーラーであり、ロミロミマッサージのクムでもあります。彼女のロミロミマッサージを受けたとき、彼女の手のひらや指は、見ただけでヒーリングエネルギーのオーラを感じました。普段、彼女は草木染めをされているから手のひらは草木の色が染みついていて、植物のエネルギーがそのまま転写されているようにも感じられます。

マッサージは、チャントという遙か古代からのハワイ民族に伝わる神聖な祈り、魂のヒーリングから始まりました。彼女はスピリチュアルヘルスのためにいつも祈っていると話していました。彼女の祈りが私の身体の奥深くまで入っていく感覚。声として発していても、どこか遠いところに語りかけているような響き……。声というより音のイメージ。

遠いところへ向けて発し、遠いところから受け取ったものを私たちの身体に注ぎ込む……、そういう儀式のように感じました。とても神聖な時間。Vivianが神々しく、大きく見えた瞬間でした。施術をしながらVivianは、私の身体や魂から出てくるメッセージを読み取り、パソコンの過剰利用によって首や左手首に負担がかかっていること、左肩の疲れや凝りは女系の、右肩は男系の親族から由来する場合がある、また婦人科系の疾患に今後注意をすべき……とメッセージをくれました。

数年前、彼女自身が脳梗塞で倒れた時、ハワイアンが皆一丸となって彼女の回復を手助けし、 ヘリでオアフに緊急搬送、術後、彼女の友人達の必死のロミロミによって障害が一切残らない健康な身体に奇跡的に復活されたという話を聞きました。また、Vivianはハワイアンロミロミを守っていくためのデーターブックを持っていて、選ばれたロミロミのカフナ達の手の写真がファイリングしてある貴重なBookを見せてくれました。

施術、そしてエネルギーを伝授する手の写真です。見ているだけでも、ハンドパワーが痛いくらい伝わってくるものでした。施術は祈り(チャント)から始まり、祈り(チャント)で終わりました。

施術後、Vivianは施術中と違ってにこやかなハワイアン(現地の人)の笑顔に戻って森に帰っていきました。*ハワイ語で「ロミ」とは、揉む、擦る、押すなどの意味があり、王族の身体を癒すマッサージ、心を浄化する神聖な儀式として、カフナ(隠された力・専門的な力をもった人々)と呼ばれる者にのみ継承されてきたハワイ伝統のマッサージです。自然から取り入れたマナ(エネルギー)を身体に送り込みながら、本来の身体のパワーを引き出し、悪い部分を治しながら疲れと魂を癒す手法です。