愛と癒しのカリスマライター 小野綾子~おのりょうこ~の解毒日和 vol.1

解毒な日々を、あなたと♡

今年年頭、左肘を骨折した。骨折といっても、うっすらヒビが入っただけの、何だか地味な骨折だった。救急病院の先生が“今夜は腫れて、痛むかも知れません”と言ったのだけど、際立った痛みもなく、腫れもせず。ただ、その日から“ギブス”で固定された生活に突入してしまったのだ。そもそも、なぜ骨折してしまったのかというならば、夕飯のすき焼きに“卵”だけが足りなかったのがいけなかった。マンションの玄関を出た、出会いがしら。バンっとすごい衝撃が走ったかと思ったら、次の瞬間には、歩道のコンクリートの上に横たわっていた自分がいた。見上げると、どこから見ても人の良さそうな青年が呆然と立っており、その横には、自転車がゴロんと転がっていたのだ。“どこ見てんのよっ!”と、私が言うより早く“すすすすす、すみません! だだだだ、大丈夫ですか? 頭打ってないですか? 本当にすみません!!!”って。怒れないじゃなん、そんなに青ざめてたら。

 

それから一か月とちょっとのことである。“不便だけれど仕方がない”人生初の、骨折の日々が始まったのだ。左肘とは言っても、指すら使えない日常は、まさに困難の連続。ペットボトルのキャップが開けられない。パソコンが打てない。ブラのホックが止められない。不思議なことに、片手が不自由なぶんだけ、思考の速度も半分になり、所作のすべてがのろい、のろい。動かない腕は異常に重くて、寝ているだけでもくたびれる。ギブスの取れる日が、どれほど待ち遠しかったことでしょう。が。本当の苦難が始まるのは、ギブスの取れた後だということを、その時、私は知らなかったのだけれど……。

 

「すいません。腕が曲がったまま、動きませんけど……?」振り向いた目が、そんなことも知らなかったのかと呆れていた。「リハビリしないと、そのまま動かなくなりますよ」ギブスの形のまま固まってしまった腕の可動域を、本当に1センチづつ広げていく地道なリハビリ。それが痛いの何のって。二日やっても一日ぶんの効果が逆戻りしたりして、心までが折れそうになる。

 

銀座にある英国式統合自然療法「インプルーブ」に出かけていったのは、そんなある日のことだった。このサロン、英国の国家資格を持つフィジオセラピスト、石川先生がやってらっしゃるサロンで、英国ではダイアナ妃を始め、ロイヤルファミリーや映画俳優といったセレブリティの“ご指名”が引きも切らないことで有名だった美と健康のスペシャリスト。

数年越しでお世話にはなっていたのだけど、その場所と骨折のリハビリが結びつかなくて、さらには「小野さん、どうしたんですか? 小野さんじゃないみたい」と言われるまで、自分の身体が著しく変化していたことにも気づいていなかった。

骨折→左手を庇う動きで、筋肉のバランスを崩す→どんどん使わなくなっていく筋肉は落ち、関節が固まり始める→すっかりおばさん体型になる!!!

 

限られた動きしかしていなかった身体は、背中の湾曲がなくなり、ヒップが降下して、そのまま“おばあちゃん”になってしまう寸前。久し振りの再会ではあったけど、先生が驚くほど老化してしまっていたのであった……。戻して。すぐにっ!

 

事故に遭って以来、体調がすぐれないとか、怪我をして以来、気分の落ち込みが出てしまったとか、そういう体験を訴える人は多いと思うのだけれど、今回のことをして、身を持って実感! 外科的には、骨がくっつけば“全快”。けれど、ダメージは、患部だけの問題ではないのである! 私の場合は石川先生に、メディカルな知識から身体を診ていただけたことが幸いした。

 

「ここが、一番のトリガーポイントですね」

と、背中にこびりついていたコリを緩めてもらった途端、それまで、靄のかかっていた気分が、全快! 常日頃から、ハイテンション気味であったため、多少ダウンになっても“私も大人になったということかしら? これぐらいが落ち着いてていいのも?”ぐらいに、納得していたのだけれど、それこそが、アクシデントの後遺症だったのだ。さすが。女はいつまでもイケイケで、恋をしていなければ、とおっしゃる石川先生、感服いたしました!と。

調子の出てきた私は、以前から評判を聞いていたサイマテックセラピーにも行ってみることにした。

サイマテックとは、音響震動を体に当てることにより、あらゆる不調を改善するセラピーのこと。骨折などにはとても良いとの噂だったのである。「あら? ぶつけられた時に、“痛いっ!”とか“どこ見てるの!”とか、そんな感情を我慢しなかった?」

肘に当てられる音響震動は、ひたすら気持ちがよくて、うつうつと夢のはざまをさまよっていた時のことである。「その人がいい人だと思うのと、湧き上がってきた感情を解放してあげるのとは、別のことなのね。被害を受け入れてしまったから、その時のショックが留まってしまっているわよ。

怪我は治っても、オーラやチャクラがズレたままだと、なかなか治りにくいものでもあるんですね」

へぇ、そうなんだ、と思った途端に、これまで一度も痛まなかった肘に、強烈に痛みが湧きあがってくる。お尻まで移動していたという第一チャクラが元に戻されると、何だかカチっという感覚を覚え、腕の動きが急に“自分のもの”になってきた!

インテグラシーやサイマテックに巡り合ったのは、たまたまのことだったけど。そんなことを知らずに、病院の治療だけで済ませていたら、一体、どんなことになっていたのだろう。体と心と魂は、まさに三位一体。つまらない骨折のはずだったのに、私は、この生まれ持った身体が、まさに小さな宇宙であったことを実感したのである。只今、腕は順調に回復の道をたどりつつある。余談ではあるけれど、骨折の夜のすき焼きは、あの青年が卵を買ってくれて、美味しくいただきました。さて、本日も解毒日和。解毒の先にはキラキラな未来がある。これから、そんなデトな日々を、あなたと共に……♡

ブログ開通にあたり、美人女優のKちゃんと、ストリングスホテルインターコンチネンタルで、シャンパンランチの祝いの宴を催してまいりました。品川という立地から、羽田や成田へのアクセスに利用する人達が多いホテルなのですが、ここの「ザ・ダイニング」、予想を上回る美味しさの上、周囲に水が流れる雰囲気が、とってもステキなのです! ランチには、ブーブクリコのロゼラベルをフリーフローでいただけるメニューが。シャンパン好きには、たまりませんわよ。流れる時間が静かで、最近の、リョーコ的上げ上げ風水ポイントです。
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