幸福の国のブータン便り・第三稿「う」~「うらない」編

星占い、占星術、四柱推命、タロット……世界中に占いって一体どれぐらいあるんだろう……人と宇宙の神秘や、連綿と流れるときの中で生まれたことに対する「必然」や「偶然」を読み解き、今や未来、そして過去を語る占い。誰しも、ましてや女の子なら一度はその世界を紐解いたことがあるのではないでしょうか。ブータンでも女性の方が、第六感が優れて、霊能力が高いといった話をしたことがあります。
さてさて、じゃあブータンの占いってどんなの?

私が最初に観光客としてブータンに行った時、情報を集めに集め、「ブータンにいったら、絶対占いにいくんだ!」と決めていました。だってブータンで占いって、なんだかたのしい♡

空港のある町パロに、その占い師さんがおられました。
ブータンは仏教国、だから基本的には暦を用いた占いをします。この時の占い師さんの場合は「四柱推命」。氏名、性別、生年月日、出生時刻で私が聞きたいすべてのことにこたえるというものでした。
自分自身の適正や方向性、そして恋を占ってもらったりして……ブータンの仏具屋さんで「ラマ(師)」と呼ばれる元僧侶の占いは、たのしく終わりました。なんだかブータンで占いってほんとドキドキしたな~。だって、ラマから「100%当たるからね。たくさんの人が僕のところに来ている証」って最後に一言いわれた日には……めちゃくちゃドキドキ♡
途中、今の心境を知るために、タロットのようなカードを一枚ひいたり、ラマが手元にある本を、ふむふむ読んだり、「おお!」と目を見開いたりして……ほんとにドキドキでした。
みなさんも是非機会があれば、ツアーでは必ず滞在する空港のある町パロの、ラマのもとへどうぞ! 占い代金は、自分が納得するだけの金額を支払うというシステムになっています。ただしラマは英語が話せません。仏具屋さんの御主人が通訳(英語)してくれます。ガイドさんと連れ立って、訪れるのがおすすめです♡


ブータンの一般家庭の仏間。とても信仰深いおじいちゃまです。飾りはすべて手作り

あと、ブータンの占いといえば、これはブータンの寺院を訪れた人には、やってもらいたい「サイコロ占い」というものがあります。ブータンの寺院ではどこでも仏像様のお隣に、「サイコロ」が入った容器が置いてあります。
案内してくれるお坊さんにちょっと頼んで、「Play dice(プレイダイス)したい」と伝えてみてください。そうするとサッとその容器から3つのサイコロを差し出してくれます。

サイコロを容器内に振ると、3つの目の数字を足します。たとえば私が、ブータン人が人生に一度は訪れたいというタクツァン寺院(空港の町パロにあり、ツアーでは必ず訪れる寺院です)でPlay diceした時は、合計の目が「8」でした。「8」はブータンでは「国王様」の数字♡
国王様ファンの私にとっては、すご~く嬉しかった! 自分自身の守護神や精神の表れだそうです。
ちなみに一緒にいたお友達は「1」のぞろ目! 「1・1・1」はなんと、「観音様」の数字。彼女はなにかと観音様にご縁がある子だったので、一同驚きでした。
占いって楽しいし、時には心をたくさん救ってくれるもの。
古今東西、占いの求める心は、しあわせの国、ブータンでも同じです♡


たくさんの神様が飾られている仏間。お花は造花しか添えません。ブータンらしい