幸せを掴むスピリチュアルファッション 後編

生年月日や名前、オーラの状態からオーダメイドのドレスを制作するファッションデザイナーの池本紫さん。前編では、ファッションが心身に与える影響について伺いました。一人ひとり異なるアドバイスによって、幸せに導くドレスセラピーですが、幸運を掴むファッションには大まかな傾向性があるそうです。後編では気軽に試せる開運ファッションのポイントをご紹介します。

ドレスで幸せを掴んだ!? 釈由美子さんの場合…

編集部(以下編):名だたる女優さんのドレスをデザインしてきた池本さん。釈由美子さんのドレスは、美しい青い色が印象的です。

池本(以下池):釈由美子さんのお名前から、「お釈迦様が自由に美しく生きていく」というイメージがあり、また生年月日からドレスのテーマを弥勒菩薩にいたしました。色も第五チャクラのセルリアンブルー。この色は自分の世界をつくりつつ、表現力豊かになるという意味もあり、女優さんは声を使って仕事をしていくので提案させていただきました。弥勒菩薩は衣のなかに、たくさんの袋があり、そこに幸せを詰め込んで人に施す役目があるといわれます。このドレスにも、裾にビーズや鈴を詰め込んでいて、歩くとシャラシャラと鈴の音がするんです。鈴は邪気除けにもなります。彼女はその後、大きなCMが決まったり、ロマンスが報じられたりと、公私ともに充実されているようですね。

身近に気軽に、リーズナブルにはじめるイメチェン

編:今あるモノでお金をかけずに、幸運に近づくファッションは出来ますか?

池:パンツスタイルよりもスカートのほうが良いでしょう。スカートは裾広がりで、地のエネルギーを受け取りやすく、エネルギーも高くなるのです。よって一番いいのはドレス。ウエディングドレスを着た花嫁さんがキラキラ輝いているのは、エネルギーが入った状態だから。運気アップに必要なのは行動力です。地のエネルギーが入ることで、パワフルになり行動力も上がります。昔から身分の高い人は裾広がりのファッションが多かったんですよ。お殿様の袴の形、お姫様の十二単、西洋でも王様や貴族のファッションは、マントの形が裾広がりですよね。本当は男性もスカート的な洋服のほうが落ち着くと思うんです。現実的には無理ですが、女性ならできますよね。スカートが良いのは、形がもつ力もあるけど、女性性を活かした本質美が目覚めるからという理由もあります。お仕事をされる方は、パンツスーツが多いかもしれませんが、エネルギーが空回りしているように感じたら、スカートスタイルにしてみてはいかがでしょう。持って生まれた本来の魂を肯定するので、余計な力がふっと抜けて上手くいくかもしれませんよ。

 

写真上は井川遥さんのためにデザインしたドレス「紅天女」。

下は池本さんがこれまでお仕事をご一緒した女優さんたちとのショット

 

編:ファッションの色の組み合わせで避けたほうが良いパターンもあるそうですね。

池:まず、明るい色の服を着ることが開運になりますが、NGの組み合わせとしては、グレーとピンク。ピンクの甘さをグレーで抑えるなど、ファッション誌でも紹介されることが多い組み合わせですが、ピンクはハートの色。そしてグレーは燃やし尽くす灰の色です。つまりハートが燃えて、愛がどんどんなくなってしまうということ。喧嘩っ早くなりやすくなるでしょう。マリー・ローランサンという女流画家が、大失恋の後に描いた絵は、ピンクとエメラルドグリーンとグレーの組み合わせです。エメラルドグリーンもハートチャクラの色。青と黒の組み合わせも避けたほうが良いですよ。青は大きな愛の色であり、黒でつぶされてしまいます。これらの組み合わせをする場合、オレンジや黄色を指し色に入れて緩和してあげましょう。

編:安い洋服だと運を逃しますか?池:洋服は、高いから良い、安いから悪い、というわけではありません。手にとって、キラッと輝くインスピレーションを得たら、安くても問題はありません。ただしボロッとした感じがあるものは避けましょう。値段が安くてもカラーバリエーションが豊富だったりするので、色をうまく使いこなすと良いでしょう。なるべく天然繊維を選んで。クローゼットの中身を丸ごと変えるのは大変ですが、手近なものから変える入口として、私はスカーフをお勧めしています。スカーフは四角形の形で、安定のエネルギーをもちます。心が安定するし、喉のチャクラ、ハートチャクラに触れるので、表現力向上のサポートもしてくれます。スカーフの素材は天然で、シルク、麻、綿など。染色も良い水で、手染めされていると良いでしょう。チャクラの7色が入っているとベストです。機械プリントのスカーフはオーラを抑えてしまいます。そしてスカーフを左巻きにすると、男性的な戦いのエネルギーになってしまうので、女性性を活かす右巻きに巻いてくださいね。洋服は本人が喜んで着ることが何よりも大切です。私は、その人の魂に合った洋服を着て、良い気持になってもらい、どんどん幸せになってほしい。そう願ってデザインしています。

 

池本紫さん

ドレスセラピスト&ファッションデザイナー。BeLand代表。インデストリアルデザイナーを経て、ファッションデザイナーになるため海外へ留学。ニューヨーク州立ファッション工科大学卒業。2002年以降、フォーマルファッション協会授賞式・他で女優のドレスを手掛けている。http://www.beland.jp/