ホメオパシー発祥の地ドイツに息づく伝承の薬草学、メディカル・ハーブ

日本では爽やかな飲み物として親しまれるハーブも、ドイツでは薬同然の不可欠な存在。
ドイツ人は病気の有無に関わらず、皆毎日ハーブティーを愛飲するという。
私たちも生活のなかにハーブを積極的に取り入れれば、自然の力でもっと健やかになれるはず。
あったか~いメディカル・ハーブをごくっと飲んで、寒い冬を乗り越えよう!

 

ハーブの医薬利用が盛んなドイツでは、大人から子どもまで幅広い層がハーブティーを飲み、おのずと自然治療への意識も高い。カフェインの摂取量にも過敏で、午後3時以降はノンカフェインであるハーブティーしか飲まない人がほとんど。ハーブティーは小さい子どもの飲み物としても最適とされ、乳幼児との外出時には水筒に入れて持参するのが一般的となっている。ドイツの人々に一番親しまれているカモミールティーは、腹痛や風邪の時には必ず飲まれ、ハーブをあまり飲まない家庭でもこれだけは常備してあるという。日本で言うなら正露丸のような存在かもしれません。

 

 カモミールは、目や内臓など粘膜の炎症回復を助け、殺菌作用があるので切り傷などの患部の消毒にも良い。胃腸の機能を整え、消化不良を改善。リラックス効果が高く、精神の緊張をほぐし、筋肉のコリを解消して安眠をもたらす  ドイツのメディカル・ハーブでは、品質検査内容、製造方法、運搬時の品質基準が設定。さらに基準をクリアしたハーブに対して、ティー、オイル、錠剤など、それぞれの用途ごとに必要な基準が定められている

 

 

薬としてのハーブと料理などのハーブ、いったい何が違うのだろう?ドイツでは医療原料として扱うハーブには薬事法が適用される。ハーブを栽培する農家は、栽培予定の土地が過去3年農薬を配布していないことなどの証明が必要で、栽培許可が下りてからも指定された栽培方法で育てなければならない。それをクリアした完全無農薬・有機農法のハーブのみ、薬と同じ品質が保証される。名前は同じでも色つき水と薬湯ほど効果が大きく違ってくることもあるのだ。日本では緑茶には残留農薬の基準値があるが、ハーブティーや健康茶にその基準は一切ない。身体に良いと思って購入したハーブも、実は残留農薬がたっぷり……という残念なこともあり得るのだ。

 

創業1858年、ドイツ最南部のバイエルン州中心に位置する「マリエン薬局プリーン」では、自己治療力を高める重要な自然療法としてもホメオバシー療法やメディカルハーブ療法のためのアイテムを揃えている。こちらで販売されるハーブは全て、世界で最も厳しいと言われるドイツ薬事法などをクリアし、高品質で副作用のない安心できるものばかり。日本からの個人輸入も可能で、日本人の体質や味覚、健康事情などに応じた商品が購入できる。今の季節にぴったりのハーブティー4種類を紹介しよう。

 

体内脂肪対策ブレンド

原材料/アーティテョークほか17種類をブレンド 体重増加や高コレステロール・高脂血症・生活習慣病が気になる人に。体内に蓄積された脂肪や老廃物の代謝を促進し、過剰吸収を防ぐといわれるハーブが毒素排出を促す

 

冷え性対策ブレンド

原材料/エルダーベリー、ハイビスカス、ローズヒップ、ココナッツほか 冷え性を改善したい人に。風邪の予防や美肌効果、ストレスや日焼け、喫煙などで失われるビタミンCの補給にも良い。疲労や胃腸に不快を感じる時はアロマ効果によるリラックス作用も◎

 

風邪対策ブレンド

原材料/フェンネルほか5種類をブレンド 風邪の予防、風邪の症状を改善したい人に。ウィルスに対する免疫力を高める作用を促すハーブがブレンドされる。また、風邪の症状による筋肉のコリからくる頭痛や肩コリを緩和する

 

<胃腸用ブレンド>

原材料/カモミール、マリーゴールドバレリアン、ヤロウほか 胃腸の不調を感じる人に。炎症、痛みを緩和してくれる代表的なハーブ、カモミールに加え、傷ついた粘膜を保護・修復するマリーゴールドを配合。さらに筋肉の緊張をとるバレリアン、胃腸が本来の健康を取り戻すためのハーブが過敏症の腸炎、ストレスからくる胃けいれんの症状を抑える

 

資料・商品協力 ドイツ・マリエン薬局 自然療法ショップ www.marienremedy.com(日本語)