ヒーラー兼ドクター・デーヴィス博士のスピリチュアリティ急上昇!講義 第3回「霊的発達のムーブメントとは」

天性のヒーリング能力をもつ医師ブレンダ・デーヴィス博士は、世界各国でワークを行い、人々の霊的発達をサポートしています。日本には過去4回訪れ、日本人の精神性を観察してきました。そんな博士が私たちの霊能発達に欠かせないものとして挙げたのが「勇気」。一人ひとりの勇気ある心が大きなムーブメントを起こす可能性があるのだ、と。

第3回目の講義では、日本人女性への応援メッセージをお伝えします。

 

自分のことは自分で決断し勇気を持って前進して欲しい 

 

編集部(以下編):博士から見て日本の女性はどのように映りますか。

ブレンダ(以下ブ):多くの方が、霊的な面も含め女性としての本来の発達を許されていないように感じます。仕事の論理、方法、在り方と霊的な発達は対立しているように思いますので、一度日本でやってみたいのが企業セミナーです。日本は世界の中でも自殺率が高く、この数字は霊的な発達と相関関係にあるとは思えません。職場で思いプレッシャーがあって、一生懸命どんなに働いてもまだ働き足りないというような空気があるなら、霊的な成熟からは遠いと思います。霊性は常に人を拡大し、膨らませる方向に動くものなので、上から抑圧し萎縮させるのなら、それは霊性ではありません。

編:毎日ストレスが溜まって、規制やルールが多い現代社会でも霊的成長を遂げることはできるのでしょうか。

ブ:もちろんです。けれども勇気が必要です。集団に合わせないというのは日本の文化的な在り方に反するわけですよね。私は日本で霊的な精神性を持つ人ともお会いしていますし、同時に子どもに対して厳格な人、親に対してこうであるべきと言う人とか、家族の在り方や会社の構造のなかで、がんじがらめでガチガチの人にもお会いしています。そうった制約から解き放たれて、霊的発達の道を進むのは、勇気がいることなんだと思います。どの会社でも最初はそうやって苦闘する人がいます。でも、そういう人たちの数があるレベルに達すると、集団としての社会がパッと開いていく。以前アイルランドで働いて思ったのですが、アイルランドはもともとカトックの教会に強い抑制力があり、自分で自由に物を考えてはいけない、避妊もいけないなど、規制がいっぱいありました。けれども今アイルランドでは大きなスピリチュアルムーブメントが起こっています。人々が自由になり、抑制を客観的に見るようになるには非常に長い時間がかかるのです。

編:ということは、日本でもいずれはより大きなムーブメントが起こるのでしょうか。

ブ:外国人である自分が日本の社会にやってきて、そういうことを言うのは難しいので、私はできる限りの方にお会いし、抑圧からの自由な在り方をお見せすることで、その人たちが気付き実践されることを願うしかないと思っています。また、社会の抑圧に対して我慢するだけでない若い世代が増えるのではないかとも思います。特に女性は自分のことを自分で決めるようになって欲しい。 仕事や結婚についても、何を着るか、何をどう話すかについても。既成の概念に抵抗する人が現れると、一方で抑圧しようとする動きも出てきます。前進し続けるには勇気を要するでしょう。一つの家族のなかで、反抗期の子どもが親に歯向かうようなものです。最初は衝突するけど、最終的に親は子どもの好きなようにさせるしかないんだと諦める。それと同じことが文化というレベルでも起り得るのです。若い人が「違う、そうじゃない」と言うことからはじまり、大人は若者に対して「元に戻りなさい」と言うけれど、最終的にはスピリチュアリティのムーブメントを押し留めることはできないんでしょう。これからは霊性の高いスピリチュアリティで進んでいくしかないんだ、と。

 

<つづく>

Photo:Tomoko Hayano