サプライズの足りない毎日にセロのミラクルマジックを!

良く分からないことを「知りたい」と思う欲求は、人間の本能、DNAに刻まれているのかもしれません。

異性とのお付き合いだってそう。すべてを分かり過ぎるとマンネリ化してしまう。ちょっとミステリアスな所が残っているほうがドキドキするように、人は未知なる謎に魅力を感じるのかもしれません。

「タネも仕掛けもありません」というマジックも、タネがあることは知っている……けれど、魔法のように不思議な仕掛けを追い求めて、マジシャンのパフォーマンスにあらゆる可能性を探ってしまいます。

今日本で名実ともに知られているパフォーマンスアーティストの一人がセロ。斬新なマジックとハーフならではの凛々しい風貌が、日本女性のハートをさらいました。

テレビ番組にひっぱりだこになるも、「お客さんの前でのパフォーマンスがしたいんだ」と、現在意欲的に全国ツアーを行っています。その名も、「MAGIC REVOLUTION マジック革命セロThe XperienceⅡ」。

編集部も“知りたい!”という欲求に従って観てきました。

さて、マジックのライブってどんなもの?

淡々とスプーンを曲げたり、トランプを消したりするだけではありません。オープニングではダンサーの激しいダンスとともにセロが登場。

ミュージカル仕立てのショーでは、セロが美女とセクシーなダンスをしながら、さりげなく指先マジックを披露します。タバコを出したり、お札を消したりするのですが、早ワザすぎて考えるスキを与えません。小さな箱に閉じ込められ串刺しにされたかと思えば、客席後方に瞬間移動!

さらにセロならではの、水槽に手を入れるあのマジックも登場!どのマジックも、どんなに目をこらしてもタネはわかりません(泣) 気づけばセロのマジックは観客にドキドキ感を植え付け、誰もが目を離せなくなっていました。こんな非日常の世界とワクワクする気持ちって、そういえば久しぶり。

毎日同じことの繰り返しになると、ささいなことにワクワク感を発見できなくなってしまいがちです。セロが観客にかけてくれた最高の魔法はきっと、目をこらせば日常を楽しくするサプライズが隠れているということでしょう。時に私たちは、あまりにも答えを探しすぎてかえって見逃しているだけ。分からないからこそワクワクできる楽しさもある、ということかもしれません。 分からないことを追い求めている人間のDNAも確かにあるのでしょう。けれど、あなたが追い求めている真実はどこか遠い果てではなく、すぐそばに存在している可能性もあるのでははいでしょうか?

PROFILE Cyril(セロ)

アメリカ・ロサンゼルス出身。日本人の父とフランス人の母との間に生まれる。幼少の頃にマジックに魅了され、マジシャンズクラブの世界的権威「マジックキャッスル」のジュニアメンバーになる。ストリートマジックという新しいスタイルのマジックを提唱し、日本、アメリカ、ヨーロッパなど世界的に活躍。

HP: http://www.cyrilmagic.com/