ココロセラピストが語る!『ストレスの存在意義』とは?〜ストレス・ゼロは本当に良い事なのか?〜

「ストレス=悪」ではなく「ストレス=自他に対する思い遣りのポイント」と解釈して見ると、何か新しい視点で物事が見られるような気がしませんか。

部活に限らず、仕事等でも言えます。トイレのストレスです。そもそも人はなぜトイレに行くのかという事を忘れて「所定の休憩時間以外、トイレ禁止!」という職場もあるそうですが、信じられません。何故それが許されているのか僕には理解できません。

もちろん業務の効率化を考えての事だと思いますが、考えが極端すぎます。トイレを我慢してモゾモゾしながら仕事を無理に続ける方が、効率が悪くなるのは言わずとも理解できると思います。
「水を飲み過ぎるからトイレに行きたくなるんだ!」と怒る人もいるかもしれませんが、それも安易すぎます。そもそも人は強要でもされない限り、飲みたくも無い水(ドリンク)を飲みません。そして、それ以前に人は生きる上で水分が必要だから飲み物が欲しくなるのです。
「仕事とは忍耐だ。給料とは我慢料だ!」と自信満々に言う人もいますが、程度の問題はあると思います。特に生理的な問題は、会社の都合でどうこうできる問題ではないのです。
「自由にトイレに行かせると、サボる社員がいるから……」というのであれば、それを次の会議の議題に取り入れて改善策を考えれば良いのです。
タバコは吸わなくても健康を害する事はありません(※吸わない方がむしろ健康的です)が、トイレに関しては我慢するとストレスがたまるだけです。
では、何かの術か薬で尿意を消す方法があったとしたらどうでしょうか。言うまでも無く、失禁すると思います。

部活の話もトイレの話も共通する点があります。どちらも個人ではなく組織の都合を最優先しているという事なのです。僕たちは機械ではありません。人間は生き物なのです。組織の枠にあてはめられたパーツではないのです。個人差(人権と言い変えても良いと思います)を軽視したり無視したりする事は、それこそ結果的に大きなストレスを生み出し、僕たちにとって大きなリスクとなるのです。

 

人とストレス

では、人権を無視されて扱われてもストレスに感じ無くする術や薬が……と、ここまできると、ハッキリ言ってもはや人が人として生きる意味さえ見失ってしまいそうです。

ストレスは溜め込まないに越した事はありません。しかし、ストレスをゼロにすれば人生の質(QOL)が向上するわけではありません。

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人がストレスを感じるのは何かのシグナルなのです。ということは、人がストレスを感じているのならば、それは何故なのか。そして何を求めているのかを見極める事が大切です。

人はみんな似た形をしていますが、1人1人は別の存在です。ストレスの個人差はあって然りです。もし、自分がストレスに感じている事があれば、それを根本的に解決する方法が必要な時なのです。そして他人が何かをストレスに感じていたら、そっと手を差し伸べてあげる時なのかもしれません。

「ストレス=悪」ではなく「ストレス=自他に対する思い遣りのポイント」と解釈して見ると、何か新しい視点で物事が見られるような気がしませんか。

追伸

もし、ストレスに押し潰されそうな人がいたら、信頼できる人に相談するように促してあげて下さい。

 

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