TRINITYウェブの読者の中には、 日常的にスピリットとのやり取りをしていらっしゃる方もいらっしゃれば、そういう経験はないけれども関心がある方、あるいはもしかしたら「スピリットなんていないわよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな中で、今日はどんな方でも楽しめる、オーストラリア在住の男性スピリチュアルメンターによるスピリチュアルエッセイをお届けします。ライター自身のオーメン体験談を読めば、オーメンとはどういうものかが手に取るようにわかります。
アインシュタイン「偶然とは神による匿名の御業」
アインシュタインの名言に「偶然とは神による匿名の御業」があります。
私たちの祖先は自分の体で直接情報を集めていましたが、現代人は常時ネットニュースや広告、SNSに接しているので、こうした貴重な能力を失ってしまいました。
私たちは「人間」と自然界との密接なつながりを感知する能力を失い、自然が私たち人間とは違う方法で生きていて、私たちに話しかけてくれていることを理解できなくなってしまいました。
鳥の飛び方のいろいろ、開花前の木々の活動、海の温度の変化、蟻やカタツムリによる侵略などなど、自然界では数限りないいろんなことが起きていて、それらは貴重な情報や意味を伝えています。
ただ、私たちがそれらに注意を払わないだけです。
急速に変化する現代社会では、サインとその意味が切り離されてしまいました
自然は常に私たちと会話していて、私たちにオーメン(予感、虫の知らせ)やサインを与えてくれています。
先住民族の伝統は、こうしたオーメンやサインを生命の流れや網と調和させて生きていました。
現代物理学の世界では、こうした世界観を「統一場」と呼んでいます。
こうしたサインやオーメンは私たちの霊的な旅において日常的にやってきます。
パン粉の後をたどっていくかのように、私たちはこうした微妙な導きの知恵をたどる方法を再び習得することができます。
サインのお話
私はここ数年間、周囲の世界と深くつながる新しい方法を探ってきました。
そのうちの1つは、日常生活で出会うサインやオーメンに細心の注意を払うことです。
注意を払っていると、私たちはサインやオーメンから導きを得られるだけでなく、今この瞬間への認識を高めることもできます。
サインとオーメンの違い
魂は私たちの人生を通じて様々な方法で会話を交わしますが、私たちが最も感知しやすい手段はシンボルです。
夢による予兆や予期せぬサイン、メタファーやシンボルは、いずれも私たちの豊かな想像力からやってきます。
想像力は魂に直接つながる扉です。
あなたはサインとオーメンがどう違うのかに疑問をお持ちかもしれません。
以下に私の見解を説明します。
サインは、私たちが難しい決断を迫られているときや、実際の自分自身と自己認識を統合したいと思っているときにやってきます。
賢者に相談しているような感じです。
疑問や問題を抱えてながらも、心を開いて受け入れる気持ちを持っていれば、それはやってきます。
一方、オーメンはこちらが求めていなくてもやってきます。
めったに来ないのですが、来たときには大きな意味を持っています。
超自然的、神秘的、奇妙な性質を持ち、時には不気味で奇怪な雰囲気を伴うため、すぐにわかります。
あまりにもはっきりしているので、あなたはびっくりすることでしょう。
しかし、オーメンは常に謎めいています。
ライターのオーメン体験~茶色い蛇との出会い~
オーメンは、不吉で予言的で、でも何か重大なことが起こりそう、あるいはすでに起こっていることを暗示します。
私の個人的なオーメン体験をお話ししましょう。
それは随分前、私がオーストラリアに住み始めたころのことです。
私は力強い個人的な変容を遂げつつありました。
冬の早朝、雨降る中を歩いていると、茶色い蛇に出会いました。
私も蛇も凍り付いたように動きを止め、お互いを見つめ始めました。
時間的には数分ほどだったと思いますが、私は永遠のように感じました。
蛇と強いつながりを感じ、直感で彼女(蛇)が私に話しかけているように感じました。
しばらくすると、彼女は藪に戻っていきました。
私はこの経験を予言的と感じましたが、それにはいくつかの理由があります。
1つ目の理由は、彼女と出会ったのが夜明けだったからです。
夜明けは夜と朝の境目で、異なる領域を隔てる扉が開く時間帯です。
2つ目の理由は、蛇は知恵と変容のシンボルだからです。
蛇は常に脱皮して古い自分を脱ぎ捨てています。
そして最も重要な3つ目の理由は、この地域では茶色い蛇を見かけることがめったにないからです。
しかも、冬季には通常、蛇は半冬眠状態にあります。
オーメンかどうかを知るには、自分の周りの自然環境に精通していなければなりません。
そうでなければ、出会った出来事がよくあることなのか、ありえないことなのかの判断がつかないからです。
〈著者紹介〉
マテオ・ソル(参考:https://lonerwolf.com/sol/)
オーストラリアのパース在住。ツインフレーム(双子の炎)のルナ・ソルと共にスピリチュアルメンターをしながらソウルワークの指導をしている。クライアントがソウルワークの実践を通じて自身の魂を再発見し、再びつながるよう導いている。