本当のあなたの正体とは? 〜私たちが普段、自分だと思っているのは本当に本当の自分ですか?〜

あなたが今した呼吸は、今この瞬間地上で生きるすべての生き物に影響を与えています。

「流れているものの一部にフォーカスすることなく、流れ全体をあるがままに観察することができたとき、本当のあなたがそこにいます。」

あなたはどんな人ですか?
私は女性です。
私は日本人です。
私は何歳です。
私は読書が好き。
私はクラシックが好き。
私は楽器を演奏するのが好き。
私はこうした考え方をしている。
私はどこどこで働いている。
私は子供のころ運動が得意だった。
私は過去に賞を取った。
……
限りなく出てきそうですが、私を表すものは本当にたくさんあります。
でも、それが本当にあなたを表すものなのでしょうか?
私たちが普段、自分だと思っているのは本当に! 本当の自分ですか?

今ここにはこうして自分の体があり、今はこんなことを考えている自分。
確かなように感じるけれど、それもまた、うつろうものです。

私の体は常に作り変えられていて、
今この瞬間も新しい細胞が生まれて、
古い細胞は呼気や皮膚呼吸を通じて排出され、
体の中でも様々な活動が続いていて、
一瞬たりとも、固定された私の体は存在していません。

考えもまた同じです。
次々浮かぶ思考の流れがあり、どの考えの時の私が本当の私とは言えないものです。

あるときあなたは赤ちゃんでした。
またあるときは小学生でした。
赤ちゃんのあなたも、小学生のあなたも
間違いなく本当のあなたでした。
でも、今は大人のあなたです。

私の物質的な体も、考えも
常に動いて流れているものです。
今朝考えていたことはもう思い出すことができません。
何かを考えていたことは確かなのですが。
そうしたこの流れ全体が私なのです。

流れているものの一部にフォーカスすることなく、
流れ全体をあるがままに観察することができたとき、
本当のあなたがそこにいます。

 

「すべてを見通す本当のあなたと、個人的な視野であれこれ思うあなたが一つに溶け合うと、100%のあなたとして存在することができます。」

本当のあなたとは、
さまざまな動き全体をあるがままに観察している静寂な意識です。
経験のすべての場に存在しながら、一切のコメントなしに、
いい悪いの判断もせず、全体を見渡して存在しています。

本当のあなたは、宇宙の隅々までを視野に入れて
その全体の中で起こるすべてをあるがままに観察している時、
個人的なあなたの意識は、私は急いでこれをしなくてはならない、
私はどうしてもこれをしたいというように、
私が主体となって世界を生きています。

すべてを見通す本当のあなたと、
個人的な視野であれこれ思うあなたが一つに溶け合うと、
100%のあなたとして存在することができます。

あなたという表面部分は、
私は学校の教師である。私は妻である。私は2人の母親である。
私は地域の役員をしている。ボランティアグループのリーダーである。
スポーツを共にする友人仲間がいる……と、
相手によって変わる、さまざまな顔を持っています。
毎日、何通りの自分を演じているのでしょう?

仕事場での顔、仲の良い友人と一緒にいる時の顔、PTA役員の顔、
お母さんの顔、厳しい先輩と一緒の時の顔、近所付き合いの顔、公共の場での顔……
あまりにもたくさんの自分を演じすぎて、素の自分を忘れてしまう人もいるくらいです。

表面の自分は、場所や立場によって様変わりしますが、
どれだけ表面が場面ごとに変化しようとも、
背景にいる本当のあなたは、変わることのない存在です。
これまで変化をしたことはありません。
外側に応じることのない存在です。

 

「あなたはとてつもなく大きな存在です。」

あなたは今この瞬間、世界とひとつのものとして存在しています。
あなたは今この瞬間、宇宙全体ともひとつのものとして存在しています。

海を想像してみてください。
海は地球上に広がっています。
海はたったひとつのものです。
あなたが海岸に立ち、日本海に触れたとします。
そこにかすかな波を起こしたとします。
小さなものかもしれないけれど、あなたは間違いなく海全体に影響を与えたのです。

あなたが今した呼吸は、今この瞬間地上で生きるすべての生き物に影響を与えています。
この空気はひとつのものだからです。どこかで切り取ることはできません。
日本の陸地の上の空気を、日本のものとすることはできないのです。
空気は地球を取り囲んで動いているひとつのエネルギーです。

あなたという存在は、一瞬、一瞬、
全世界と繋がって存在しています。

なぜ、今この出来事が自分に起きたのか?
この問いは、あなたが自分は全体と繋がっていないと思うことから生まれています。

たった1点だけを見て答えを探すことは難しいだけではなく、真実は見えてきません。
いつでも、出来事は全体の動きの中で起きていることを知るとき、
あらゆることは自然だったことがわかります。
とらわれずに居られるようになります。

いつでも全体の中に自分が存在することを心に留めて
自分自身さえも全体の中に見ていくのです。
考えにとらわれることなく世界を見ることをします。

あなたはとてつもなく大きな存在なのです。
あなたは今この瞬間、世界とひとつのものとして存在しています。
あなたは今この瞬間、宇宙全体ともひとつのものとして存在しています。
流れているものの一部にフォーカスすることなく、
流れ全体をあるがままに観察することができたとき、
本当のあなたがそこにいます。

 

 

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