トランプ氏と戦争とインターネット〜すべての人が影響を与え、受け、つながるこの世界で〜

もともと貧富の差が激しいアメリカで、その差がさらに大きくなりました。 これまで富んでいた人は、さらに富みましたが、富んでる側の人数は減りました。 貧しい者は、より貧しくなり、貧しい側の人数は増えました。

人類の歴史は戦争を繰り返してきましたが、振り返ってみれば明らかにお金の分配が偏りすぎた時に起きるわけです。

お金を自分の手元に置いておきたい人が極端に増えると、起きるんです。

トランプ氏の当選で、ヨーロッパでも自分だけ主義の政党が勢いづいています。

なんだか、ドイツでナチスが台頭し始めた第二次世界大戦前の雰囲気を彷彿とさせます。

豊かさを開放し分かち合うべきタイミングなのに、自国の利益のみ優先で豊かさを取り込もうとすると、どうなるでしょう?

最低限度の豊かさがなければ、人間は自分の命を守れないですよね。

単純に、ドイツでは食料が足らなくなったために、飢え死にするくらいならフランスに攻め込んで食べれるようになろうって、第二次大戦が起きたわけです。

豊かさを享受できなくなった国や人々は、自分の命を守るために他国の豊かさを取り行かざるをえなくなってしまうわけです。

そういうのを戦争っていうんです。

つまり、

 

お金が無くなりそうで困ってるなら、愛ある支援をする時だってことなんです。

403790431

お金持ちは誇りを持って分かち合い、そうじゃない人は感謝を持って受け取る。

世界は大きな、岐路に立たされてます。

正しさを振りかざして、悪を討つっていうのは、ただ単に自分に向き合ってない証拠なんです。

この世界は二極相対です。

善があるから悪が生まれる。

誰だって、戦争なんかしたくない。

ここらでみんなで正義の味方をやめないと、悪がどんどん大きくなって帰ってくるのを止められなくなります。

 

インターネットは悪のリクルートにも使えますが、愛の分かち合いにも使えるでしょう。

372903454

確かに、今度の世界大戦は、簡単には起こりません。
それは、インターネットがあるからです。

インターネットで誰もが情報を手に入れることができるようになったので、簡単には戦争にはならないのです。

インターネットがジャスミン革命をはじめとしたアラブの春を起こしました。

アラブ中東諸国で長期独裁政権に自由主義の革命が起きたように、インターネットで情報を共有できる社会には、民衆には決定権があるからです。

これは、マスメディア社会とソーシャルメディア社会の違いです。

マスメディア時代では、権力者などの発信する側に決定権があって、末端の受信者をコントロールしてきました。

しかし、ソーシャルメディア時代は誰にでも発信が出来るので、共感する人が多ければ、誰にでも世界を動かすことが出来るのです。

カダフィー大佐(リビアの独裁者)が追い詰められるなんて、インターネットが無かった頃には想像もできませんでした。

この世界は、すべての人が影響を与え、影響を受けて、つながってます。

298731920

武力を行使すれば、武力が返ってくるでしょう。
愛を与えれば、愛が返ってくるでしょう。

「そんなこと言ったって、私にも余裕がないよ!」って多くの人から反論されそうですが、そうじゃありません。

巨万の富を持っている人が分かち合おうとしないのは、その価値観を支持する考えが蔓延しているからです。

でも、決してお金持ちを批判する事じゃありません。

「勝つことが正しい」とか「お金持ちは偉い」だとか、優劣で比較したりする価値観でこの世界が創られていることに原因があります。

優劣で比較せずに、良いところも悪いところもある自分も他人も、ありのままに認められたらどうでしょう?

そうなればきっと、誰かに勝つ必要が無くなって、「素直に感謝する」とか「分かち合う人は尊い」みたいな価値観が世界を創り、世界は平和になると思います。

世界の平和は、まず自分一人の平和から。

まず自分で自分を比較するのをやめて、清濁あわせ持つ自分をありのままに認めることが、世界平和の第一歩なのです。

 

《松本青郎 さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E9%9D%92%E9%83%8E/?c=116408