自律神経にダメージを与える冷房病。しっかり対策していますか?

冷房を使わないで生活するのは難しいですし、会社勤めをしているとどうしても、冷房から逃れることはできませんので、今回紹介したような対処法をしっかりと身につけて、今年は気持ちよく夏を乗り切りましょう!

【現代日本独自の病気】

現代ならではの夏の病気といえば「冷房病」、別名「クーラー病」があげられます。
これは名前の通り、「冷房によって引き起こされるもの」。
夏を快適に過ごし、熱中症などから私たちを救ってくれる冷房ですが、その反面、「冷え性を悪化させ、場合によっては頭痛、肩こり、腰痛、胃腸障害などの不具合」をもたらします。

ちなみに、他の国では認識されておらず、冷房病にせよ、クーラー病にせよ、どちらも医学的な病名ではなく、「日本以外では使われていない概念」なのです。

このような冷房病が引き起こされる原因は、「体温調節の不具合」にあるとされています。私たちは気温の暑さを感じると、「副交感神経が活発に働き、血管を拡張させ熱を体外に排出」します。その状態で、室内や電車などの冷房が効いたところにいくと、今度は「交感神経が働き、逆に血管を収縮させようとする」のです。要するに、ありえない温度変化に「自律神経が混乱をきたしてしまう」のです。

 

【5℃の温度差で自律神経は乱れる】

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頻繁に室内から出ないにもかかわらず冷房病になっている、という方もいるかもしれませんが、基本的に「5℃の温度差があると自律神経は乱れる」とされています。これは室内から出て、トイレにいったりするだけでも充分にありうるレベルです。通勤で自宅と会社を往復する時や、ちょっとした買い物という時にも、温度変化には晒されますので、「誰もが冷房病になる可能性がある」わけです。

そんな状況にありながら、「冷房病になる人と、ならない人の違いがある」のはなぜなのでしょう? 冷房病の初期症状は手足の先が冷えるという、いわゆる「冷え性」の症状とかわりません。さらに症状が進むと、今度は「内臓が冷え、最終的には身体全体が冷えてしまう」ことになります。つまり、「血行が悪い人の方が早く冷房病が重症化してしまう」ことになります。

 

【冷房病の対策あれこれ】

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これらのことを考えると、冷房病の対策がわかってきます。まず、根本となるのはなるべく、「外気温と室内の温度差を4℃以内に収める」ということ。職場では難しいと思いますが、家庭では比較的手軽にできますし、とても効果的です。では、職場ではどうするかというと、クーラーの風に直接当たらないようにするだけでなく、「首筋を冷やさないように工夫する」必要があります。「スカーフ」などで首を覆っておくだけで、かなり血行をよくすることが可能です。同じように「厚めの靴下」や「レッグウォーマー」をはくことで「足首を冷房から守る」というのもオススメです。

また、根本的な対策としては、そもそも「血行をよくしておく」ということがあります。その中でも特にオススメなのが、「軽い運動」。1日30分程度でいいので、「ウォーキング」などの運動を行ってみましょう。こうすることで、血行が良くなるだけでなく、自律神経の働きもよくなるので「一石二鳥」です。

 

【冷房病以外にも、様々な効能が期待できる半身浴】

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ウォーキングする時間が取れないという方は、シャワーではなくなるべく「湯船につかる」ようにしましょう。ぬるめのお風呂にゆっくりとつかることで、体温を高め血行をよくすることが出来ます。「半身浴はダイエット効果や、デトックス効果もありますのでオススメ」です。このとき、お風呂に入りながら「お臍のちょっと下あたりをゆっくりと時計回りに手のひらでマッサージする」と、より効果的です。この部分を刺激することで、「血流が良くなり、気の循環も促進されます」ので、半身浴とあわせておこなうと、「冷房病の予防、ダイエット、デトックス、健康促進」などなど、多くのメリットがあります。

冷房を使わないで生活するのは難しいですし、会社勤めをしているとどうしても、冷房から逃れることはできませんので、今回紹介したような対処法をしっかりと身につけて、今年は気持ちよく夏を乗り切りましょう!

【参考サイト】
vol.13 夏の体調管理は「冷房病対策」から(omron)
http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/13.html