身につけるだけじゃない、色々なお守りの“願”のかけ方とは?

ゴールデンウイークを利用して、お守りを集める「開運」ツアーはいかがですか?

神社やお寺などで授与される「お守り」。

日本人ならば、一度は手にしたことがあると思いますが、一般的なお守り袋に入ったもの以外にも、さまざまな種類のものがあるのをご存じでしょうか?

おじいちゃんおばあちゃんの原宿として有名な巣鴨の「とげ抜き地蔵」
正式名称は「高岩寺」というのですが、このお寺は文字通り、お地蔵様をご本尊としています。
こちらは秘仏で基本的に公開されないのですが、その姿を元に作られた
「御影(おみかげ)」というものがあります。

こちらは、「縦4cm、横1.5cmの和紙」であり、
その中央にご本尊の姿が描かれたものとなっているのですが、通常のお守りのように身につけたり、お祀りするのではなく、体の痛いところに張ったり、とげ抜き地蔵らしく、喉に骨が刺さったときには飲み込むことで、体を治してくれるといわれているのです。

このような「飲むタイプの護符」は他にも存在しています。
愛媛県にある「延命寺」で授与されている「千枚通御護符」は、
「餅米でできた薄い紙」がベースであり、こちらを水に浮かべます。
それから病を癒すといわれている「薬師如来」の真言である「光明真言」を唱えて、最後に「南無大師遍照金剛」と唱えてから、朝昼晩と飲むことで、病気が治るといわれています。

四国から九州にかけて「千枚通」は比較的ポピュラーなお守りとして知られているようで、弘法大師空海ゆかりのお寺で授与されています。病気平癒だけでなく、願望成就や安産に効くという説もあります。

「弘法大師空海」といえば、真言宗の開祖であり、その総本山といえば「高野山」なのですが、その中でも、聖地といわれており、現在でも空海が修行を続けているという「奥之院」だけで買うことのできるお守りがあります。

そのお守りは「九重守」というもので、木の箱に入った巻物の姿をしています。通常は、箱に入れたままで、神棚や仏壇に祀るという一般的な使い方なのですが、どうしても叶えたい願いが出てきたときにだけ、封を切って巻物を開いて拝むと、浄化の神様である「烏枢沙摩明王」があらわれて、体を清めてくれたのちに、さまざまな仏様が登場して願いを叶えてくれるのだそうです。

今回は主に仏教系の変わったお守りを紹介しましたが、神道にも面白いお守りは色々とありますので、次回はそちらのほうも紹介したいと思います。

【今回紹介したお守りを手に入れられるスポット】
■高岩寺(とげぬき地蔵)
東京都豊島区巣鴨3-35-2

■延命寺(千枚通し本坊)
愛媛県四国中央市土居町土居895

■高野山(金剛峯寺)
和歌山県伊都郡高野町高野山132

Unusual charm.
Introducing the charm of Japan.
There is a charm to a variety of usage.