環境はあなたの考え次第でいくらでも変えられる
〜キプロスのカズコより

心は、自分が思っているものを引き寄せる力があります。 また、嫌いだと思うようなもの、恐れているものも引き付けてしまいます。

【環境はあなたの考え次第でいくらでも変えられる】

桜の花が満開になる時期は日本では新しい扉を開いて、新しい人生の出発が始まる大切なときです。

今ではもう見かけなくなりましたが、(小学館)のコマーシャルで小学校に入学する子供達の映像を発信した後に「ピッカピカの一年生」というキャッチコーピーを聞いて育った人達が、今では親として我が子が小学生に入学できる喜びを味わっていることでしょう。
あなたにもピッカピカと光っている時期があったのです。
そんな初々しい時期は海外では秋から始まることが少なくありません。

「女心と秋の空」という言葉があります。
その意味は「変わりやすい」ことを意味しています。

もちろん、男性の心も秋の空のように変わることでしょうが、表現的に「男心と秋の空」では、ちょっぴり、美しさに欠けてしまう感じですね。
男も女も、秋の空でなくても、常に心は変わりやすいものなのです。

人間関係でも、何か欲しかった物を手に入れた後でも、また、職場でも、同じ気持ちでいれる人はあまりいないでしょう。
人生に置いても、生まれてから今に至るまで、同じ人だけと繋がり続けるということは親子の間でも、離れたり、同居したり、介護したりする時期になると、それまでの気持ちも変化するものです。

人格者であっても、日々の生活で腹が立つこともあるでしょうし、腹をかかえて大笑いすることもあるでしょう。
また、悲しい気分で涙を流したりすることもあるでしょう。

さまざまな出来事に出合い、感情が自然に反応することは必然的なことです。
気持ちが変わることで、毎日の鬱憤を上手く発散することも出来るのです。

毎日の生活を続けて行くためにも、心が変わることは、決して悪いことではありません。

逆にいつでもどこでも誰にでも笑い続けている人は、喜怒哀楽の欲求を無視して、喜びだけを感じようと無理を続けると、だんだんと苦しくなってきます。

食べ物で例えると、甘い物ばかりを好んで食べ続けると、舌の感覚が麻痺してしまい、酸っぱい物や、苦い物を受け付けられなくなってしまいます。
楽しい気分を押し売りして来る人が稀にいます。
楽しく過ごしている人の側にいると、時間の経つのも忘れてしまうぐらい良いときもあります。
もちろん、への字口で、しかめっ面をした人の側にいるよりは断然良いでしょう。

何を言ってもマイナス思考の人の側に長くいると、自分までが同じような状況に遭遇しているような嫌な気持ちにもなるでしょう。
そして、楽しく幸せに毎日を過ごしている人は、周りの人から大切にされる人でしょう。

しかし、無理に楽しそうにしている人、また、楽しむことを他人に求める人もいます。
ある人は、とてもポジティブでエネルギーに溢れています。
マイナスなコメントを発言すると、何でもプラスに変換してしまう人がいます。

随分前になりますが、シドニーで前の夫の死亡届を英語に翻訳して貰いに公的場所に行きました。
長時間待った後に、オーストラリア人の女性のスタッフが、病院で発行して貰った死亡届がA3でコーピーが出来ないとブツブツと文句を言い始めました。

それなら、折り曲げればと思いつつ、更に、「再婚するの?」から始まり、説教が始まりました。
多分、同年代の女性だったと思いますが、公的機関で仕事をせずに、あれこれいう公務員で驚きでしたが、その後ろにいたXXX(トルコ)人男性に、行き成り、「俺の御祖母さんも御祖父さんもみんな死んだ。」と言われて、死は不幸ではないという意味なのでしょうが、何が良いたいのか分かりませんでしたが、そのとき、自分が楽しい出来事が多いと、基準が自分で他人の不幸までも、プラスに変換してしまおうとする人もいます。

「楽しいなぁ、あぁ、人生は楽しいなぁ」と言わんばかりに、他人の不幸に喝を入れる人がいます。
「君、癌なの? もうすぐ、死ぬの……。ワッハハ!」という笑う気分にはなれないでしょう?
そういう人は、自分の思考が正しく、何でも自分の都合で考えてしまうことが出来る人なのでしょう。

誰もが、時には、憂鬱な気分になることもあります。
憂鬱なときは、静かに憂鬱な気分にさせておいてあげて下さい。
他人の憂鬱な気分をあまり邪魔しないでおいて下さい。

楽しい気分にしてあげようとするのは悪いことでありませんが、「さぁ、笑え~」「私があなたを励ましてあげる」と、強調されても、直ぐに、決して気持ちが晴れないものです。
人の心はそれほど単純ではありません。
だから、怒りや悲しみを表現するのを抑えて溜め込んでしまうと、うつ病になることもあります。