私達は日々の生活でシンボルを目にしますが、その多くに気づかずに過ごしています。
シンボルに気づき、その意味を知ることで色々なメッセージを受け取ったり何かを決める時に役立ったりします。
もし車輪のイメージを何度も見たら、近々旅をすることになるだろうと思うでしょう。
船に乗る場合を除き、旅には車輪がつきものですから。そして海を船で渡る場合でも、車輪は関係しているのです。
ある生徒が瞑想で何度も車輪を見かけ、お店のウィンドウに車輪が飾られていたり、また本の表紙にも車輪が描かれているのを目にしました。
そして彼は車輪のシンボルを見続ける理由を模索し始めました。
こうして探していると、あらゆる事実が判明します。
それが必ずしも探していた答えではないにしろそれは実りある発見であり、楽しいこともあります。
求めるものは人それぞれです。
事実を知りたい人もいれば、模索はつまらない、そんなことをせずにただ事実を知りたい人もいます。
どちらでもよいのです。
どの人が模索好きかはすぐにわかりました。
クラス全員に車輪について調べるよう伝えたからです。
夢中になって意味を探した人達は、数々の素晴らしい事実を発見しました。
あまり関心のない人達は、忙し過ぎて模索する時間はなかったと言っていました。
車輪の比喩的な意味について、インド、チベット、アジア、中国ではその土地の伝統にしたがう解釈がありました。
解釈は多岐にわたるため、車輪のシンボルを目にした時はその画像を見た時にどんな感覚だったかを認識する必要がありました。
この時は、調査していた人は何の感覚も伴っていなかったとのこと。
ですが直感的に、古代シンボリズム(象徴主義)とはまったく関連性がないように感じていました。
比較的知られている解釈に、仏教の輪廻があります。
教義によると車輪が回る時に中心部は静止し、それ以外の部分は周りを回転する。
それが鍛錬に関連するということです。
八正道の象徴である八本のスポークには鋭い刃がついていて、無知を断ち切ると言われています。
またアメリカにはメディスン・ホィールがあります。
ネイティブ・アメリカンの伝統に由来する車輪です。
神聖な生命の輪を象徴するもので、四つの方角は自然元素の意味も含んでいます。
そしてキャサリン・ホィールを忘れてはいけません。
アレクサンドリアの聖人カタリナのシンボルです。
この聖人に由来する名前のついた花火もあります。
螺旋状の筒型花火で、着火すると素早く回転して火花が散り、色ついた炎が吹き出ます。
カタリナは殉教した聖人で「破壊された車輪」によって死刑になったため、この花火には彼女の名前がつけられました。
調査していた人は車輪についていろいろな気づきを得ていました。
私はこの段階ではサイキックによる情報を伝えませんでした。
調べることの重要性を示してくれる、よいレッスンになっていたからです。
さらに数週間、あらゆる発見が続きましたが、突然彼は答えを見つけました。
形而上学のクラスに出ていた時、彼はボートや水路に関する資格を取る勉強もしていました。
彼は水路に関する資格を得る試験を受けることになっていましたが、その中に難しい航路をボート運転するための技術の試験もありました。
彼はその試験を受け、ボートを操縦するためにハンドルを使うことを知って驚きました。さらに面白かったのは、仏教の輪廻のレプリカそのものと言えたことです。
そのようにして彼は答えを見つけ、同時にクラスの大勢の生徒が車輪に関するあらゆる側面と伝統について情報を得ることができました。
この例ではこのシンボルは彼の日常生活に関係するものでしたが、それは同時にきわめてスピリチュアルなメッセージでもあるということをクラスの生徒達が学びの過程で発見したのです。
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